2009年03月20日

セーム革(とフルート)のお手入れ方法

 皆さんはフルート磨きにどんなクロスを使ってますか? 楽器屋さんで売っている楽器用のクリーニングクロスでしょうか? あるいはメガネ用のクリーニングクロス(トレーシーなど)でしょうか? あるいは、いつでもフルートがピカピカでないと気が済まないあなたは、ヤマハのシルバークロスでしょうか?

 以前にもちょっとだけ書きましたが、私は、カメラのレンズや宝飾品を磨くのに使われる、セーム革を使ってます。

 セーム革とは何か? 鹿のなめし革のことです。色々とグレードがあるみたいですが、私はカメラ屋で売っている、普通のグレードのものを使ってます。

 良いですよ、セーム革。何がいいかと言うと、フルートをセーム革で軽く拭くだけで、ほとんどの手垢や指紋や汚れが取れてピカピカになります。力を入れてゴシゴシ磨く必要はほとんどありません。普通に軽く拭けばOKなので、楽ちんです。

 セーム革自体は、汚れても洗えば、また新品同様になるので、何度も使えてお得ですし、洗ってもその効力は落ちません。さすがは天然素材。なかなかのものです。

 ただし、一応、革なので、お手入れというか、洗い方に注意が必要なので、自分のためにここに書いておきます。

 まず、セーム革は、普段遣いではクロスと同じように扱ってますが、これは布ではなく、動物の皮革なので、その点を注意して洗ってあげないとダメです。基本的には、自分の手の革(皮)を洗うのと同じような感じで洗ってあげるといいでしょうね。

 手荒れの原因になるような洗剤で洗ってはいけません。ぬるま湯に石鹸という組み合わせがベストでしょう。

 布を洗うようにゴシゴシ洗ってはいけません。布と違って、汚れが繊維の中にしみ込むなんてことはありえません。汚れは、革の表面に付着しているだけですから、石鹸をつけて、表面を軽くこすり洗いをするだけで、汚れはきれいに落ちます。

 洗い終わっても、セーム革を絞ってはいけません。あなたは手を洗った後、手を絞りますか? そんな事しませんよね。洗い終わったら、濡れたセーム革の表面の水分を乾いたタオルなどで吸い取り、あとは干して、自然乾燥です。

 干す時も基本は陰干しです。生乾きの時に少しもんで上げると、仕上がりが柔らかくなります。もちろんアイロンは厳禁です。そんなことをしたら、革が変質してしまいます。また、布よりも乾くのに時間がかかりそうです。

 もし、乾かしてガチガチになってしまったら、少量のハンドクリームまたはワセリンを塗ってあげると良いでしょう。ただし、生きている人間の手と違って、すでに新陳代謝はしませんので、ハンドクリームを塗って、しばらくしたら、今度はそのハンドクリームを軽く洗い流してあげないといけません。そうでないと、フルートにハンドクリームを塗り込めることになってしまいますから。

 セーム革は天然皮革なので、丁寧に使って上げれば、いつまでも使えますので、大切に使ってやってください。

 私は、普段遣いは、厚くて抵抗感少なめのセーム革を使い、汚れが目立つ時は、薄めで抵抗が強いセーム革を使い分けています。セーム革は天然モノなので、モノによって違いがあります。私はたまたま二枚持っているので、その違いによって使い分けています。

 なぜ二枚持っているか? それは最初の一枚を洗う時、思わず布のような洗い方をして、一度ダメにしてしまった(乾いたらスルメみたいになってしまいました)からです。ダメにしてしまった最初のセーム革ですが、ワセリンをたっぷり塗って一か月ほど放置したら、回復しました。さすが天然素材。何とでもなるのですね。

 というわけで(どんなわけ?)、セーム革、フルート磨きのクロスとして、お薦めですよ。少なくとも「私のフルートは、宝石やカメラのレンズのように、ピカピカにしたいの」とお考えの方にはお薦めですね。

 しつこい汚れで、さすがのセーム革でもゴシゴシこすらないと落ちないようなモノは、少量のエチルアルコール(いわゆる“消毒用アルコール”)をティッシュにつけて、軽くぬぐってます。それで落ちます。アルコールは銀を腐食させる作用があるので、多用は禁物ですが、ゴシゴシこするよりは、ずっと良いので、たまに使います。

 同様に、ライザーの汚れも、綿棒にアルコールを付けて、軽くなぜています。ただし、ライサーの汚れはかなりしつこいです。リッププレートはアルコールで簡単にキレイになりますが、ライザーはなかなかキレイになりません。何か良い方法はないかと、ただいま研究中です。今のところは、ライザーの汚れは、なるべく気にしないようにしています。

 あと、いくらセーム革やアルコールでも、サビは落ちません。気になる人は、サビはきちんと、シルバーポリッシュやシルバークロスを使ってください。私は、銀のサビは本体の音を良くするという伝説を信じているので、リッププレート以外のサビは落とさない事にしてます。

 あと、セーム革で拭けない狭いところは、豚毛のブラシ(平筆の8番、画材屋さんで600円で購入)で、シュッシュッとやってます。これが結構きれいになるから不思議。

 こんな感じで、私、フルートのお手入れをしてます。みなさんはいかがですか?

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2012年9月7日 本文を一部訂正しました