2009年03月26日

ヤマハフルート、マイナーチェンジ?

 今日はちょっと古い情報を元に話を書きますので「そんな事は、もう知っているよ」という人は、まあ、私のことを「この情報弱者め」とか「哀れなフルート素人よ」と蔑んでスルーしといてください。

 さて、本題です。

 私の持っている紙のヤマハのフルートカタログは、ちょっと古い奴で、2007年12月の情報のものです。だからメルヴェイユが載っていません。メルヴェイユというモデルがあることは、フルート雑誌などで知っていましたので、メルヴェイユが載っているカタログが欲しいなあ…と常々思っておりましたが、なかなか入手できずにいました。が、やっとのことで、先日、新しいカタログ(2008年9月の情報 もっと新しいのがあるかな?)を入手しました。

 今度の奴は、ちゃんとメルヴェイユが載っておりました。やったね。

 新しいカタログを入手したので、うれしくて、カタログをつらつらと眺めてみました。古いカタログを取り出して、両者を並べて比較なんかもしてみました。どうやら、ほぼ全てのモデルの値段が上がっておりました。まあ、価格改定という奴ですね。これも時代の流れよのお…、不況の風はフルート界にもビュンビュン吹いている事よのお…と、見ていましたら、ひょんなことに気付きました。それは

200〜600シリーズの材質が変わっている!

 ぎょえ! 値段が上がるのは分かるけれど、材質が変わったら、それはもう、楽器として、違うものになるんじゃないの? 材質変わってもモデル名が一緒? それってアリなの? とまあ、ヤマハユーザーでもないのに、軽くパニクった私でした。

 どうなったのかと申し上げますと…、

 200シリーズって、総洋銀モデルだったでしょ、これが、管体及び頭部管は白銅、リッププレート洋銀になったのですよ。

 300シリーズと500シリーズは、頭部管銀モデルであって、これは頭部管銀モデルのままなんだけれど、ボディの部分がやはり洋銀から、白銅に変更です。

 ちなみに、400シリーズと600シリーズは管体銀モデルなので、一見すると変更が無いように見えますが、目をこらすと以前と少しだけ違います。

 と言うのも、どうやらヤマハは200シリーズから600シリーズまでメカの一部の材質を代えてます。ほとんどの材質は従来通り洋銀製なのですが、キイパイプが洋銀から白銅に変更されています。

 700シリーズから上のモデルは総銀、またはゴールドフルートになるので、材質の変更はないようです。

 つまり、ヤマハは、いつのまにか、洋銀系のフルートで材質の一部を洋銀から白銅に変更しているのです。あ、ヤマハのフルートサイトはここね。

 ちなみにヤマハの紙のカタログには、洋銀は「銅とニッケルに亜鉛を加えた合金は洋銀(または洋白、ニッケルシルバー)と呼ばれます」と説明されています。白銅は「キュプロニッケルとも呼ばれる。銅とニッケルの合金の名称で、一般的な金属に比べ大変高価なため貴金属として扱われる場合もあります」と説明されています。

 参考までに、他のメーカーの洋銀系モデルは当たり前ですが、洋銀を使っており白銅は使ってません。私の愛するアルタスには白銅モデルはありますが、洋銀モデルはありません。この点について、以前、アルタスの営業の方に直接尋ねたところ「余所が洋銀と呼んでいる金属を当社では白銅と呼んでいます。両者は基本的に同じモノです」と説明していたので『洋銀=白銅』と思っていた私ですが、ヤマハに言わせれば、洋銀と白銅は違う金属ってことになりますね。

 ウィキペディアによれば、洋銀と言うか洋白は「銅を50から70パーセント、ニッケルを5から30パーセント、亜鉛を10から30パーセント配合した銀白色の合金」であり、白銅は「銅を主体としニッケルを10%から30%含む合金である」とあります。

 素人考えで言えることは、両者ともに銅系の合金であって、銀は全く入っていない。両者ともにニッケルが含まれるし、その比率は場合場合で違うようだが、基本的には同じ割合で入っていると考えて、差し支えなさそうだ。では、両者の違いだが、白銅はニッケル以外は銅だけを使っているのに対して、洋銀では亜鉛と銅を使っているのである。つまり白銅の方が銅の使用量が多くて、洋銀は亜鉛の分だけ銅の使用量が少ないと言えそうだ。

 ちなみに、日本国の硬貨的に言うと、50円硬貨と100円硬貨は白銅製だが、500円硬貨は洋銀製なので、たぶん洋銀の方がコスト的に高い金属なのかもしれない。

 そうなると、ヤマハは初級〜中級者向けフルートの材料費を抑え、価格をアップした事になります。

 楽器と言うものは、安い材料を使ったから安い音がすると言うものではないので、総洋銀モデルを一部白銅モデルにしたからと言って、避難される筋合いではないけれど、やっぱり材質が違うのだから、微妙であっても音が変わると思う。なぜヤマハは材料変更に伴ってモデル名を変更しなかったのが、私は疑問だな。マイナーチェンジであっても、アルファベットを一文字加えるとかの識別記号をつけるべきだったと思うよ。

 ちなみに、豆知識的な話をすると、真鍮(ブラス)は別名を黄銅と言い、ウィキペディアによれば「黄銅(おうどう、brass)は、銅Cu と亜鉛Zn の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い」

 つまり、白銅、洋銀、真鍮は、すべて銅系の合金であり、銅とニッケルで白銅、銅と亜鉛で真鍮、その中間型の銅にニッケルと亜鉛を加えたものを洋銀と呼ぶわけなのですね。一つ、賢くなりました。

 ちなみにちなみに、真鍮は五円硬貨の材料です。残りの硬貨の話をすると、一円硬貨がアルミニウムで、十円硬貨が青銅。十円硬貨って“銅貨”って覚えていたけれど、正確には“青銅貨”だったのね。ふむふむ。