2009年09月04日

そう言えば、今年は第九を歌うんだっけ…

 今年の暮れは、「第九」こと、ベートーヴェン作曲交響曲第9番「合唱付き」って奴の、最終楽章の最後の15分程度の合唱部分を歌うことにしたんだっけ…。

 場所は地元の市民会館。日にちは12月の最初の日曜日。オーケストラも指揮者も独唱者の皆さんも全員プロ奏者。もちろん、お稽古を付けてくださる合唱指揮者も練習ピアニストの方も凄腕のプロ。つまり、我が市では、財政難の折りではあるけれど、市民の皆さんの文化活動を支援するために、年末にプロの方々を動員して、一般市民である合唱愛好者の皆さんを遊ばせてあげようという、とてもありがたい企画に参加します。

 参加費6000円(学生さんは4000円)ポッキリで「三カ月間のお稽古」+「本番はオーケストラ伴奏」で歌わせてもらえるわけよ。ありがたいありがたい。

 実はこの催し物は毎年やっています。私も過去に何度も参加させてもらったけれど、キング先生のところで声楽の勉強を始めてからは、初参加。今までは何となく、声楽と合唱の両立(ってほどのモノじゃないけれど)って奴に、気が乗らなかったのだけれど、今年は私自身、どういう風の吹き回しか、参加しようかなって感じになったので、ついつい申し込んじゃいました。いやあ、久しぶりの第九だよ。

 私はテノールで参加します(ちなみに妻はソプラノで申し込みました)。きっと、テノールは、演奏会当日まで定員を満たすことなく、人数が足りないまま練習をして本番を迎えるのだろうなあ…。

 我が地元の第九合唱団の定員は、ソプラノ70人、アルト70人、テノール30人、バス30人なんだけれど、毎年、ソプラノとアルトはあっと言う間に定員に達してしまう。今年も、申し込み初日の午前中にはアルトは締め切り、その日のうちにソプラノも締め切られたという噂を聞きました。すごいね、女声は、人気抜群だね。

 その点、男声は悠長なもので、まず絶対に定員を満たさない。テノールなんて、半分の15名いけば立派なもの。20名もいれば安泰だね。そんな感じ。バスはテノールよりは集まりがいいけれど、こっちだって定員を満たすことはない。こういう現状をみていると、やっぱり日本では「男子たる者、軽々しく人前で歌うものではない」らしいです。歌舞音曲は、女子どもの嗜好するモノという意識が根強いのかもしれない。ま、それが日本の伝統文化ならば、仕方がない。

 でも、プロのオーケストラを伴奏に従えて、たとえ合唱であっても、思いっきり歌うのは、実に気持ちいいよ。

 使用する楽譜は、ベーレンライター版という、比較的新しい楽譜。とは言え、現在は確か、ブライトコプフからもっと新しい“新版”が出たという話を聞いてます(ほんと?)ので、最新の楽譜というわけじゃないです。であっても、カラヤンの時代(ブライトコプフ旧版使用)にはなかった楽譜よ。だから、我々が歌う第九は、カラヤンの第九とは、色々と違っていたりするけれど…まあ、そんなに大きな違いじゃないので、どうでもいいか。合唱的には、歌詞が一部違うくらいだね。

 来週から、いよいよ練習が始まります。9月から週一回2時間30分の練習(うわっ、ながっ!)をほぼ毎週やります。もっとも2時間30分と言っても、最初の30分は発声練習で準備運動みたいなものだし(本音で言うと、この部分はサボりたい:汗)、残りの2時間の合唱の練習だって、45分歌って、30分休憩して、45分歌って終わりって感じね。45分歌うと言っても、合唱だもん、歌い放しってことはなくて、案外お休み時間が多くて、実際はそれぞれ20分程度歌えれば多いくらいだね。何が言いたいかと言うと、一回の練習ではそんなにたくさん進まないって事。練習時間って、あるようで、実はそんなに無いって事サ。こんな練習を10回やって、ほぼ完成させ、指揮者立ち会い練習を1回やって、修正のための練習が1回、本番に向けてのリハーサルが1回で、ゲネプロ&本番って段取り。だから本番まで、あっと言う間。

 演奏時間的には約15分だし、10回も練習があるわけだから、これで第九が満足に歌えるようになるんじゃないかと思われるけれど、正直に書いちゃうと、始めての人はまず無理。たぶん無理、きっと無理(笑)。でも、ほとんどの参加者は毎年参加しているレギュラーさんなので、この程度の練習で十分なんです。だから練習とは言っても、何かを習得すると言うよりも、レパートリーの確認作業のようなものです。実際、私にしても第九はすでに暗譜してあるから、練習自体はこんな感じでいいです。もう少し少なくてもいいくらいかも。

 でも、この「第九演奏会」って、必ず毎年、合唱新人の方が多数参加するのが恒例。ニューカマーさん、ウェルカムな演奏会なわけです。

 この人たちが、この短期間で第九を歌えるようになれるわけはないけれど、それでも全然OK。第九って色々な意味でハードな曲なので、数年かけて歌えるようになれればいいと思うよ。かく言う私もまだ完璧には歌えません(音が暴力的に高い部分があるんだよね)。

 ま、歌えなくてもいいんだよ。歌えない部分は思いっきりクチパク! だって合唱だもん。それでいいじゃん。それに市民参加文化行事だもん。参加して楽しければ、それでいいのさ(聞く方は迷惑かもしれないけれど:笑)。これで合唱に目覚めたら、あとは市内にたくさんある常設の合唱団に入団して、合唱ライフを満喫すればいいわけだしね。どこの団でも、「第九」よりは簡単な歌を歌っているから(爆)、楽しいよ。

 私的には「いよいよ始まるんだなあ」という期待感が1/3、「久しぶりにオーケストラと遊べる」というワクワク感が1/3で、「休日返上で合唱練習かよ〜、うぜーなー」という倦怠感が1/3って、ところでしょうか? 私的には、今年はオケのフルートさんやピッコロさんに注目だな。第九って、結構、笛たちが活躍するんですよ。

 まあ、始まれば、それなりに楽しんじゃうのが私だから、こんな風に書いていても、結構ノリノリになっちゃうと思う。

 いやあ、それにしても、合唱だよ、久しぶりの合唱だよ。発声を壊さないように、ノドを傷めない様に、注意しながら参加しようっと。今年は控えめなすとんさんで行くんだい。

 きっと練習が始まれば、またブログにチマチマと練習日記のようなものを書くことになるでしょう。でも、個人練習じゃないから、書き方が難しいなあ…。ああ、それにしても、私の音楽人生は、結構充実しちょるね。まるで気分は“王侯貴族”! …ん? 王侯貴族は合唱なんてしないか(笑)。

 お薦めです。人として生まれた以上、死ぬまでに一回は「ベートーヴェン作曲 交響曲第九番 合唱付き」ってのを、歌っておいた方がいいと思うよ。特に音楽関係の趣味の人はね。難しいとは言っても、所詮は合唱だもの。ある意味、楽器ほどは難しくはありません。「私は歌えませーん」とか「音痴でーす」って人でも、この曲に関しては大丈夫。音痴じゃない人でも、簡単に歌えないので、音痴はバレません(笑)。ある意味、合唱団が落ちていくのが前提で書かれているんじゃないかと思われる部分もチラホラあるくらいの曲ですからね。

 でもでも、これだけ難しい曲なのに、日本では、合唱世界への入り口としての役割も果たしている曲なんですね。いやあー、不思議と言えば不思議な話です。やっぱり変だよ、日本って。

posted by stone at 05:31| Comment(20) | TrackBack(0) | 合唱