2009年09月26日

金魚すくいの金魚をうまく飼う秘訣 水作り編

 次に環境の話をしましょう。多くの人は、金魚すくいの金魚が来てから、水槽を買って、水を入れて、その中に金魚を入れます。これでは金魚はすぐに死んでしまいます。

 実は、金魚って、水道の水では生きていけません。水道の水には、消毒のために塩素が少量入っていますが、その塩素で金魚自体も消毒されちゃって、雑菌と一緒に死んじゃいます。

 なので、金魚を飼うためには、塩素を中和する必要があります。金魚屋で「カルキ抜き」というのが売っていて、これを使用する方がいると思いますが、カルキ抜きとて薬品であることには違いないので、私はあまり使いたくないです。適量投入ってのが難しいですね。あ、カルキって塩素の事だと思ってくれて結構です。

 塩素を中和するための一番簡単な方法は、浄水器の水を使うことです。浄水器の水は、塩素が取り除かれていますので、安心して金魚に使えます。最近は、多くの家庭に浄水器があると思いますので、その水を使うのが、一番お手軽です。

 浄水器がない家庭では、時間がかかりますが、ひなた水がいいと思います。水をバケツにでも汲んで、半日ほど直射日光に当てると、塩素が中和されます。

 井戸水がある方は井戸水を使用するのも、一つの方法です。

 こういう風に塩素のない水を用意するのが、まずは最初のコツです。

 では、この塩素なし水に金魚を入れると…強い個体は生きられますが、弱い個体はやっぱり死にます。というのは、これだけでは、まだ金魚が飼える水ではないからです。

 この塩素なし水に、タネ水を加えてやるのがコツです。タネ水は水槽の水の1/4〜1/3ほどあれば良いでしょう。

 タネ水って何でしょうか? それは、金魚が普通に生きて行ける水のことで、水中に多量のバクテリアと、それに少量の重金属と塩化ナトリウムと窒素が溶け込んでいる水です。金魚にとって理想的なタネ水は、いわゆる“青水”と呼ばれている“緑色になった水”です。『緑色になった水』が理想あって『緑色の藻がたくさんいる水』ではないので、ちょっと注意です。藻がたくさんいる水は、今度は酸欠になるので、実は金魚にはキビしいんですよ。もちろん、緑色でなくても、バクテリアがたくさんいる(と思われる)水なら透明でもOKです。

 では、このタネ水はどうやって入手するのでしょうか。一番簡単で確実な方法は、すでに金魚を長年飼っている家に行って、その水槽の水を分けてもらうことです。それでバッチグーです。

 次に良いのは、雨水でしょうね。ただ、雨水に関しては、地域によっては(悲しい話ですが)汚染されているケースもままありますので、必ず使用前に水質検査をしてください。少なくともpHチェックをして、中性であることを確信してから、ご使用ください。中性であることを確信したら、コーヒーフィルター用の濾紙でゴミやホコリを濾過をしてあげると、さらに良いでしょう。

 近所の川や池の水というのもありますが、これらの水は金魚にはワイルドすぎるので、あまりお薦めしません。金魚はあれで案外、キレイな水を好むのです。

 どうにもこうにも、タネ水を入手できなければ、金魚屋に行くと、タネ水の元が売ってますので、次善の策として、これらを利用するという方法もあります。分量さえ守って、塩素無し水に入れると、結構使えると思います。

 我が家の場合は…時間をかけてタネ水を作りました。作り方は簡単です。普通に魚を飼うだけです。ウチはメダカを使用しました。和金を使う人もいます。とにかくたくさん死ぬので単価の安い子が良いでしょう。死んだら入れ換え、死んだら入れ換え…と繰り返しているうちに、水質が落ち着いてきて魚が死ななくなりますので、そうしてたらタネ水の完成です。タネ水の完成まで我が家は、半年ほどかかりました。以来、このタネ水をずっと使ってます。

 もっともこれだけして、やはり、金魚すくいには、元々病弱な子や奇形の子もいます。そういう子は、やっぱり飼うのは難しいです。

 金魚すくいでやってきた子も、何かの縁があって、やってきた子です。なるべくなら、その寿命を精一杯生きて行けるように、世話をしてやれたら、飼い主として本望ですよね。

posted by stone at 05:31| Comment(12) | TrackBack(0) | 金魚