2009年09月29日

今は“姿勢”が最優先事項のようです

 歌のレッスンに行きました。表題の通りです。とにかく、今の私にとっては“姿勢”なんですね。この矯正が本当に最優先事項のようです。

 発声をしながら、姿勢のチェック。自分ではまっすぐに立っているつもりなんですが、実はかなり後ろにそっくり返って立っています。キング先生の表現で言うと「お腹で立っている」のですね。これはもちろんダメで「背中で立つ」ように姿勢を変えていかないといけません。

 先生の指示通りに立ってみると、すごくツライ(汗)。すごく前のめりで体中がしんどいです。これが真っ直ぐに背中で立っている状態ですか? と疑問に思っていると、先生が横から写真をパチリ。見てみると、たしかに真っ直ぐ。「いつものように立ってください」と言われて、やってみた姿勢も同じくパチリ。いやあ、天井向いてエラそうに踏ん反り返っていました。ダメじゃん。

 とにかく、しっかり足に力を入れて立つ。お尻は位置を変えずにしっかり絞める。腹は引っ込める。背中は張る。アゴは引く。重心は足の親指に落とす。みぞおちから下は、汗をかくくらい、一生懸命使う…。脱力も大切だけれど、今は下半身を積極的に使う事を意識した方が良いそうです。

 そう言えば、私は昔から、と言うよりも、子どもの頃から、姿勢が悪かったなあ…。体幹部のインナーマッスルが弱いのだと思う。

 筋肉って使わないとダメになってくるものです。

 私は今、年齢的には老人の入り口にいます。今、筋肉を作り、それを動かす神経を作っておかないと、手遅れになる恐れがあります。なにしろ、日々老化しつづける毎日ですから。

 若い時は意識せずとも練習を重ねていく事でできてくる筋肉も、この年になると、意識的に作っていかないとできません。いや、作るどころか、意識的に使っていかないと、せっかくできあがった筋肉だって、使えなくなります。そういう意味では、今は歌を学ぶ、ラスト・チャンスなのかもしれない。

 もちろん、プロになろうなんて、サラサラに考えていないけれど、普通に歌えるジジイになりたいんですよ。そのために神様が与えてくれたラストチャンスなら、それを生かさないと。

 この年になってから、体を使う声楽を始めたのだから、色々と大変なのは当然。声楽だから分かりづらいのであって、これを野球に置き換えてみれば、話は分かりやすいかもしれない。

 こう考えてみると、私の置かれた立場が分かるかもしれません。

 「ああ、野球をしたい。強豪草野球チームで、投げて良し、打って良しの、エースで四番な選手になりたい!」 そう思って、今まで野球のヤの字もやったことないオッサンが、プロ選手たちがとっくの昔に引退してしまった年令から、一念発起で体力作りを始め、基礎トレーニングを重ね、ついに個人的にコーチを見つけて、指導を受けて、徐々にピッチングもバッティングも少しずつマシになってきました。「この調子で頑張っていけば、そのうち、どっかの草野球チームに混ぜてくれるかな」なんて事を、最近は夢見ています。

 こんな感じだね。話を野球に置き換えてみると、私って、かなりのムチャをしている事が分かるね。

 話を戻します。とにかく、まずは立ち姿勢をまっすぐにする。そのためには、日常の生活場面もフルに活用して、筋肉を作っていくこと。自分の体重を余裕で支えるられるだけの筋力を蓄えること。それと同時に、背中をしっかり伸ばして、常に張っていく事ができる姿勢を、普通の姿勢として、体に染み込ませること。ブレスをする際は、しっかり背中を膨らませ、前屈みになって息を吸い込むくらいの気持ちでいくこと。

 別にこれは発声だけの問題ではありません。歌でも同じこと。今、歌っている“Tu lo sai”は、各部分を取り出して歌うなら、別にそれほどの難曲ではありません。でも、通して歌うと、必ずダメになるところが、決まって三カ所あります。その原因は、姿勢が悪いこと。そのために、息があがりブレスが浅くなること。二酸化炭素で溺れることは、だいぶ減ったけれど、息が上がってしまうのは、それほど変わりません。姿勢が悪くなったり、息が上がるのは、体力不足、筋肉不足が原因です。

 だから、ぎっくり腰になるんです…、はい、全く言い返せません。まずは姿勢からです。歌の練習の時だけでなく、日常生活の中でも、気がついたら、きちんと立ってみることにします。ヘトヘトになるけれど、これがラスト・チャンスなら、ガンバンないとね。

 さてさて、蛇足と言うと何なんですが…。先日、“Bianco e Nero”に行ってきました。え? それは何って? キング先生のコンサートですってば。かっこ良かったですよ〜。会場の La Lyru(ラ・リール)は小振りですが、なかなか良い響きのホールでした。クラシック系の音楽にとって、演奏会場も楽器の一部ですから、良い響きのホールで聞きたいものです。

 肝心の歌の方はとても良かったです。改めて、キング先生はなかなか良い歌い手だなあと思ったものです。ただ、あれだけ歌える人でも、声楽教師をやりながらでないと、プロ活動ができない日本の現状って、厳しいなあと思いました。そんな厳しい中でも、きちんと定期的に演奏活動を続けているキング先生の努力には頭が下がります。我が師ながら、立派な方です。

 キング先生、次はシューマンの「詩人の恋」をやるそうです。ああ、私も予習しておかないと。