2013年06月07日

世の中は助け合いなんだよ

 フルートのレッスンに行ってきました。

 なんかもう、最近は、時間通りにレッスンに行けないのが、普通の状態になりつつあります。今回だって、レッスンに間に合うように職場を出ようとしたら、某後輩君が、その直前に「ちょっと聞いてほしい事があるんだけれど…」って来たものだ。もちろん「イヤだ!」と断れればいいんだけれど…立場上、そういうわけにはいかず、やむなく、話を聞いて、対処法をアドヴァイスしてあげれば、もうレッスンには間に合いません。仕方がないので、お教室に連絡して、レッスンに遅刻する事を伝えます。

 なんか、最近、そんな事ばっかりしてます。

 で、いつも通り、遅刻して(笑)レッスン会場に到着したところ、すでに姉様のレッスンは終え、先生はご自分の練習も終え、読書タイムに突入していました。あちゃー、これはどうやら、先生を長時間待たせてしまったみたいだ…も、申し訳ない(涙)。

 先生はニコニコと「では始めましょうか」とおっしゃってくれたけれど、先生を待たせるなんて、決して良いことではないわけで…すごくすごく申し訳ないぞぉ〜。

 ロングトーン練習は先生と二人きりでしたが、なんか、すごくアゲハの音が出にくい(涙)。もちろん、オーバーホールから上がってきて、だいたい一カ月ですから、そろそろ調整が必要になってきた事もあるでしょうが、実は私、レッスン日の前日に過労でダウンして寝込んでしまい、この日もまだ病み上がりでフラフラだったんです。やっぱり、体調が悪いと、フルートは音が出ませんなあ…。

 さらに体調が悪いと、息の支えが不十分になりますから、必然的に、音痴になりますね(しみじみ…)。

 そんなわけで、アルテの15課8章の『Des-durのロングトーン』ですら、苦戦する私(苦笑)。スピ〜ッとか、プス〜ッとか、なんか普段の私なら、絶対に出さないような無様な音を連発しました。ああ、穴があったら入りたい…。

 4番『Des-durのスケールとアルペジオ』は、息が全然続きませんし、指がボロボロなので、当然不合格。5番の『Des-durのクロマティック』は、アタマが真っ白になって、次にどんな運指にすべきかも分からなくなって、何度も立ち往生してしまったので、これまた不合格。しゃーないですが、先週よりも確実にヘタになっている私です(涙)。

 ミニオン・エチュードの20番は……いや〜、指が動かない動かない。まあ、ロクに練習していないのだから、指が動かなくても不思議はないのだけれど、それでもやっぱり、指が動きません。

 先生からは「指が動かないのは、練習不足だから仕方ないにせよ、スラーとスラーでないところは、しっかりと吹きわけないとね…。このあたりがいい加減というのは、楽譜をちゃんと見ていないという事です」と言われました。たしかにそのとおりですね。

 あと、スタッカートの吹き方に注意が入りました。私のスタッカートは強調しすぎて、なんか音楽がつまづいているように聞こえるのだそうです。だから、スタッカートは“しっかりタンギングする”と言う程度で良いのじゃないかと言われました。とにかく、スタッカートがあっても、やはりフレーズはなめらかに演奏しないと音楽的ではないのです。

 それと「もっと考えて、批判的に吹きなさい」と言われました。どういう事かと言うと…このアルテについているミニヨン・エチュードは、オリジナルのものとは違って、編集者によって、結構改変されているのだそうです。なので、それらの改変箇所を無意識に受け入れてはいけないって言われました。

 …そんな事を言われても、どこがオリジナルで、どこが編集されて変更された箇所なのか分からないです…って言えば、音楽的でないところは、たいてい、変えられた箇所です…とのお答え。まあ、そんなモンなんでしょうね。なので、ブレスの位置やら、スラーのつながりやら、表情記号の一つ一つ、これでいいのか、これなら音楽的なのかと考えて演奏するのが大切なんだそうです。

 ああ、でもやっぱり、そんな事を私に求められても、手に余りますって…。
 
 
 今回の雑談は…なぜロマン派の作曲家たちはフルート曲をかかなかったのかって話。これは時代の影響があるんだそうです。

 実はロマン派の時代って、パガニーニやリストに代表されるように、ヴィルトゥオーソの時代だったそうで、フルートも、ヴァイオリンやピアノに負けず、名人芸を披露するような技巧的な曲ばかりが作曲されたのだそうです。で、技巧をひけらかすような曲はつまらないので、後世に残らなかったのだそうです。

 ん? つまり、フルートのヴィルトゥオーソたちは、ヴァイオリンやピアノのそれと違って、演奏能力には長けていたけれど、作曲能力には欠けていたって事かな?

 先生曰く「ブラームスがフルート曲を書いてくれたら…」だそうです。私もそう思います。

 ロマン派のフルートは、ソロ曲には恵まれていないけれど、オーケストラの中では、なかなか良いパッセージが与えられているので、ロマン派のフルートを楽しむなら、オーケストラを聞くのが一番良いのだそうです。まあ、たしかにそうかも。

 それともう一つ、雑談話がありました。それは演奏におけるチケットノルマの話。21世紀の今でも、やっぱりあるんですね。プロなのに、自分でチケットを売らないとギャラが出ないと言うのも…なんか悲しい話ですね。で、先生は、そんな売れないチケットを抱えちゃった後輩ちゃん(当然プロ)のために、今回、たくさんのチケットを買い取ってあげたのだそうです。

 「世の中、助け合いだからね。彼女とは、共演した事もあるし、苦しい時はお互いさまだからね」なんだそうです。だったら、今回、後輩ちゃんと共演するビッグネームな方々がチケットを売ればいいじゃん…みたいな事を私が言ったら「ああいう人は、チケットは売らないんだよ。フラッとやってきて、マネジャーがギャラを受け取って、サッサと帰るんだよ」なんだそうです。

 なんか分からないけれど、プロの世界には、そういうシキタリと言うか、ある種の仁義のようなものがあるみたいです。ううむ、門外漢には分からないし、分かりたくない世界だぞぉ。

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