2013年06月26日

ゴールドフルートは、なぜ音の遠達性が良いのか?

 今週はフルートのレッスンをお休みしたので、代わりにフルートのエッセイを書いて、お茶を濁すことにします(笑)。

 ゴールドフルートは、なぜ音の遠達性が良いのでしょうか? ザックリ言えば『なぜゴールドフルートは遠鳴りするのか?』って事です。

 実験をしたわけではありませんが、私が思うに、それは『金の金属としての比重が重いから』じゃないでしょうか?

 アルミ :2.7
 亜鉛  :7.1
 鉄   :7.9
 銅   :8.9
 ニッケル:8.9
 銀   :10.5
 金   :19.3
 プラチナ:21.4

 軽い金属の代表としてアルミの比重も記してみました。確かにアルミって軽いですね。また、身近な金属の代表として鉄の比重も記してみました。鉄って、金属の中では、やや軽い部類に属するみたいです。ちなみに、水の比重が約1ですから、これらの金属はみな、水に沈むわけです。

 比重が違うと、同じ体積のものを作った時に、質量が変わります。つまり、フルートという楽器は、スペックを揃えれば、使用する金属の違いで、楽器としての重さが変わってくるわけです。洋銀は銅と亜鉛とニッケルの合金です。いずれも銀よりも比重が軽い金属ですから、洋銀でフルートを作ると、軽くなるわけです。

 洋銀と銀では、数値の違い以上に、重さの違いを大きく感じるような気がします…というか、数値の差よりも感じる重さの差の方が大きいような気がします。

 さすれば、銀と金って、実は大きな重さの差があるんでしょうね。プラチナは金よりもずっとずっと重いんですね。

 ちなみに、木管フルートは標準的なグラナディラ素材を使い、標準的な4.1mmの肉厚で作ると、銀管の1.7倍の重さになるようで、ちょうど、銀と金の中間ぐらいの重さのフルートになるそうです。

 ここまでをまとめると、洋銀よりも、銀の方が比重が重く、銀よりも金の方が比重が重い。木管フルートは木だけれど、結構重い。プラチナは重いので、良さそうだけれど、おそらく実用的ではないので、メッキどまりなのだろう。あるいは、プラチナは十分に比重が重いので、メッキ材として使用しても、それなりの効果が見込まれる…って事かもしれません。
 
 
 なぜ、重いフルートの方が音の遠達性が良いと思ったのか、そこには二つの理由が考えられます。

 同じ素材で作ったフルートの場合、薄管よりも厚管の方が音が飛ぶという事実があります。この場合、管厚以外の条件は一緒ですから、音の遠達性は専ら、管の厚み、つまり楽器の重さに依存すると考えたからです。

 もう一つの理由は…これはオーディオの世界の常識だけれど、スピーカーでは、一般的に重いスピーカーほど良いスピーカーだとされています。それは重いスピーカーはスピーカーそのものが共振しづらく、そのため、振動エネルギーを効率よく音に変換できるから…と考えられています。ですから、小型スピーカーをよりよく鳴らすためには、スピーカーをきちんと固定し、ボディを押さえつけることが大切だったりします。

 重い楽器ほど、自分自身の重量で自分を押さえているわけです。足元をしっかりと固定して押さえつけておくのは、大切な事でしょう。乾いたグランドなら高くジャンプできる人も、ぬかるんだ地面や砂場では、それほど高く跳べないのと一緒です。

 という訳で、私は、比重の重い金属ほど、音の遠達性が良い…つまり、ゴールドフルートは比重が重いから、遠達性が良いと考えたわけです。

 もちろん、ゴールドフルートが音の遠達性が良い理由は、もう一つあります。それは『高価な楽器なので、丁寧に作られているから』です。でも、これを最初に書いたら、それで議論は終わってしまうので、最後に書いてみました。

 ちゃんちゃん。

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posted by stone at 03:30| Comment(19) | フルートのエッセイ