新しいパソコンを使ってます(笑)。
今回のパワーアップで、私のパソコンは、ハードウェア的には、かなりのスペックアップをしています。特にCPUは『Core 2 Duo E8500 3.16GHz』から『Core i7-3770 3.40GHz』に変更しています。こちらのサイトによると、性能スコアが“3133 -> 13012”にアップしております。まあ、4倍ほどの速くなっていますよって事なんですが、その4倍は体感できるかって言うと、実はあんまり体感してません。
まあ、薄々は買う前から分かっていたんですが…ねえ。
昔々、まだまだパソコンの能力が低かった時代は、CPUがほんのちょっとでもパワーアップすると、パソコン全体の能力が底上げされて、それはそれは快適に感じられたものですが、だいぶ前から、CPUって、実はすでに十分に速くなっているんですよね。なので、CPUがパワーアップしたくらいじゃあ、パソコンなんて、ちっとも速く感じられなくなりました。これは、画素数が増えたからと言って、デジカメ写真が美しくなるわけじゃないのと、同じような現象ね。マシンってのは、完成されてくると、スペックで表現できるような部分は充足され、スペックでは表現されないような部分が性能に影響するようになってくるわけです。
なので、パソコンを新しくしたからと言って、目に見えるほど速くなるかって言うと、そんなに単純な話じゃなくなっているんです。
それに、ハードウェアが進歩した分、ソフトウェアが巨大化してますからね、相対的な速さなんて、感じられなくても当然なのかもしれません。
今の時代のマシンに、Windows2000をインストールして、Office2000を使ったら、もう最高の環境だろうね。まあ、あり得ないけど…。
でもまあ、体感性能はともかく、ハード的には、悪くなった箇所はほとんど無いので良しとしましょう。
ハードウェア的な問題は…結局160GBのハードディスクをどうやっても認識してくれなかった事くらいかな? 仕方がないので、新パソコンから取り外しました。こいつは、もう一つ余っている別のHDDと組み合わせ、RAIDでも構築して、外付けHDDとして使うかもしれません。いやあ、外付けHDDって、あればあったで便利でしょ? 特にデータバックアップ用としては、最高かもね。
さて、問題は、ハードウェアではなく、ソフトウェアの方に山積みしておりました。とりわけ、一番の強敵は…Windows8でございました。
…いやあ、Windows8って、鬼っ子だねえ。
私は今まで自宅でXPを使い、職場では7を使っていました。別にXPと7では、取り立てての大きな違いもなく、特に不自由なく行き来しておりました。でも、8は、大分違うねえ。
…Windowsのシステム的には、7と8はほぼ同じはずなんだよね。
ここで、ざっくりとWindowsのバージョンって奴を列記します。
Windows 3.1[1992年 Ver. 3.1]
Windows 95[1995年 Ver. 4.0]
Windows 98[1998年 Ver. 4.1]
Windows 98 SE[1999年 Ver. 4.2]
Windows ME[2000年 Ver. 4.9]
Windows 2000[2000年 Ver. NT 5.0]
Windows XP[2001年 Ver. NT 5.1]
Windows Vista[2007年 Ver. NT 6.0]
Windows 7[2009年 Ver. NT 6.1]
Windows 8[2012年 Ver. NT 6.2]
Windows 8.1[2013年 Ver. NT 6.3] <- こいつはまだ未発売だね(笑)。
つまり、今まで発売された、民生用のWindowsって、見かけ上は10種類あるけれど、実は大きく分けて言うと、3.1と、95〜MEまでと、2000〜XPと、Vista以降の4種類しかないって言えます。
ちなみに、バージョン数ってのは、ミスを修正したり、小さな変更を加える程度だと、小数点以下の数字を変え、抜本的に基礎部分から改めて作り直すと整数部分が変わります。
まあ、Vista以降の7も8も、乱暴な言い方をしちゃえば、同じOSって言えます。違いは…と言うと、見かけが違うぐらい…です。でも、その見かけが大問題なんだよね。
特に8の場合は、今まで使い慣れたウィンドウズ・ユーザ・インターフェイス(“デスクトップ”って言われる奴ね)を奥に引っ込めて、メトロと呼ばれる新しいユーザ・インターフェイス(“スタート”って言われる奴だ)を、文字通り、前面に押し出してきたんです。だから、7と8には本質的な違いはなく、その違いは、あくまでも“見かけ上”の違いしかないんです。でも、その見かけ上の違いが、我々ユーザーには大きな問題となるわけです。
いやあ、メトロ、まだよく分からないですよ。でも、こいつも単なるインターフェイスの一つなんであって、まあ、文句を言う暇があったら、どんどん触って慣れた方が良いので、ガンガン触ってますよ。
マイクロソフトはメトロを発表することで、新しい世界に足を踏み入れたわけで、もう以前の世界に戻る事はないだろうから、我々ユーザーは、この方向についていくか、見捨てて別の道を歩むしかないのだけれど、とりあえず私はついていくつもりなので、四の五の言わずに慣れちゃおうと思ってます。
メトロの操作系は、旧来のウィンドウズの操作系とはだいぶ違うので「あれ?」と思う事もあるけれど、まあ、こいつはこいつで決して使いづらいインターフェイスではないと思います。ただ、まだまだ改良の余地はありそうだね。だから、マイクロソフトも、8.1を出す事にしたんでしょう。
あえて言わせてもらうと、メトロになっちゃうと、パソコンは基本的に“シングル・タスク”になっちゃいます。なにしろ、メトロは、基本的に“全画面表示”が基本なので、二つのソフトを同時に使用するってやり方には対応していないわけだ。私なんかは、複数のウィンドウを開いて、同時並行的に色々な作業をやる人なので、そういうやり方をする人にはメトロは向かないし、うっかりメトロに戻っちゃうと「れれれ…」と思っちゃうわけだな。
だいたい、今度のパソコンは、4コアのCPUだから、少なくとも4つの作業を同時にこなせるスペックなのに、メトロになったら、シングルタスクみたいなものだから、3コアが遊んじゃうことになるので、実にもったいないんだよね。
と言うわけで、私はデスクトップパソコンを使用している人なので、メトロの良さはあまり享受できないのだけれど、ノートパソコン、とりわけ、タッチパネル式の方は、メトロは良いかもね。私が次にノートパソコンを買うとしたら、ぜひ、タッチパネル式のウルトラ・ノートを買おうと決意させたほどだもの。モバイル・パソコンなら、旧来のシステムよりも、新しいメトロの方が操作性はいいかも…ですよ。
と言うわけで、非モバイル人間である私にとって、メトロは、目下のところ、単なるランチャーとして使われているに過ぎません。ランチャーかあ、ああ、懐かしい…DOSとか3.1の頃は、起動画面からランチャーを使ってパソコンを操作していたんだよねえ…。
さて、メトロに関するあれこれは、さておき、今度は本命のデスクトップ画面での苦労話を…。
いやあ、デスクトップ画面でも、8は色々とやってくれてますよ。なにしろ、スタートボタンが無い(笑)。いやあ、それでも、今までスタートボタンがあった場所にカーソルを持っていくと、スタートチャームが現れ、そこで左クリックするとメトロに戻り、右クリックをすると、今までのスタートのようなビロンとしたメニューが出てくるんだけれど、このビロンとしたメニューの中に“プログラム”メニューがないんだね。
今までは、何かプログラムを起動させたかったら『“スタート” -> “プログラム” -> “当該のプログラムのアイコンをクリック”』という手順だったけれど、それが封じられたのが、実に痛い。まあ、プログラムを起動させたかったら、スタート(メトロ)に戻って、そこから起動しろって事なんだろうけれど、すべてのプログラムがメトロに表示されるわけじゃないので、メトロにないプログラムを起動したい時は、フォルダを漁って、直接、目的のプログラムのEXEファイルをクリックしないといけないので、結構面倒くさいです。
まあ、そういうプログラムは「スタートにピン留め」とか「タスクバーにピン留め」して使うという方法がないわけではないのだけれどね。
あと、7ではガジェットと呼ばれてた小物ソフトが、8では使用できなくなっているのが、結構痛手です。私は画面の右上に、アナログ時計とカレンダーを表示させて、パソコンを使っているのだけれど、8ではそれが標準ソフトではできないので、フリーソフトを探して使ってます。
このフリーソフトってのが、また厄介でね。機能的には十分でもデザイン的にいま一つだったりするので、本当はあまり使いたくないんです。さらに、アメリカ系のフリーソフトは、必ずと言っていいくらい、余計なソフトを知らぬうちに一緒にインストールするようになっているから、一つソフトを入れたら、三つくらいのソフトをアンインストールしないといけないので、ほんと、面倒くさいです。それがきちんとアンインストールできたらいいのだけれど、必ずしも、そうではなくて、パソコンの中に色々なゴミを残していくのが、イヤなんだよね。ついでにマルウェアとかも残してくれたりするんで、見つけ次第、削除しているけれど、こういうのって、動作不安の原因になるんだよね。
悪口ばかり言ってても仕方ないので、少しは8を褒めましょう。
ええと、8は起動が早いです。あと、終了も早いです。7もXPと比べると、かなり早かったですが、8は7よりも速い感じがしますね。パソコンの世界では“速いは正義”なので、それはそれで良かったですよ。でも、それくらいかな?(笑)。
あ、7よりも発売が三年遅かったから、今からだと、8は7よりもサポート期間が三年長いんだよね。7が2020年1月14日まで、8が2023年1月10日までが使用可能期間なんです。つまり、7はあと、六年半ぐらいしか使えないんだよね、それって短くない? 8は、今は2023年までだけれど、8.1が出るわけだから、それでまたサポート期間が延長されるんじゃないかな? 少しでも同じものを長く使いたい私にとっては(いや、ジイサンは新しいモノが本質的に苦手だからね)8はありがたいですよ。
また何か気づいた事があったら、書きます。
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