えー、今週も体重の記録はございません。まあ、自分的にはゴールデンウィークが続いているような感じで、生活がまだまだ不規則で、体重計測のタイミングを失ってしまったからなんですが…次週はきっちり計測しないとね。
と言うわけで、いきなりエッセイに入ります。
先日“ひとこと”にも書きましたが、私、誤嚥をいたしました。今回はその顛末記事でございます。
それはある日の朝食時の出来事でした。
私は御飯党なので、朝食は米の飯を食べております。妻が白米を炊いてくれた時は、そのまま食べますが、ヘルシーさを求めて雑穀米などを炊いた時は、遠慮なくネコマンマにして食べます。それは、朝は忙しくて時間がないため、チャッチャッと飯をかき込むためと、雑穀米は美味しくなく、取り立てて味わう必要がないため、ネコマンマにしてもいいや…という考えなんですね。
ちなみに、ネコマンマとは何か? 直接的な答えは「ネコのエサ」ですが、別にネコ缶の事を指している訳ではありません。この場合「ネコを始めとする動物にエサとしてあたえる残飯。あるいは、それに類する食べ物」の事を指します。もちろん私はいわゆる“ネコを始めとする動物”ではありませんので“それに類する食べ物”の方です。具体的に言えば、飯に味噌汁をぶっかけた“ぶっかけ飯”の事をネコマンマと呼んでいます。
ネコマンマには、ぶっかけ飯以外にもバリエーションがあります。『飯にカツブシ(鰹節)をかけて、醤油を垂らしたモノ』とか『飯に醤油をドバドバかけただけのモノ』とか『飯に煮干しを混ぜ込んだモノ』とか『飯にシラスを混ぜ込んだモノ』とか『飯にめんつゆかけたモノ』とか『食べ残したラーメンスープに飯を投入したモノ』とか、私は大好きです。
『飯にマヨネーズをかけたモノ』とか『飯にバター醤油をかけたモノ』とか『飯に味噌を混ぜ込んだモノ』もネコマンマと呼ぶ人がいるそうですが、こういう系統のネコマンマは私の好みではないです。これでも結構、ネコマンマにはうるさい私です。
ちなみに『飯に野菜スープをかけたモノ』はネコマンマではありません。それはクッパと言います。もちろん『飯にお茶をかけたモノ』はお茶漬けであり『飯に生卵を混ぜ込み醤油をかけたモノ』は卵かけごはんです。念のため(笑)。
さて、その日の朝食は、雑穀米に味噌汁をぶっかけたネコマンマで、それを食した私でございます。それも結構急いでいた…のかもしれません。“心ここにあらず”状態の上の空で食事をしていました。
で、食事中に「???」と思いました。で、次の瞬間、思わず咳き込みたくなり、飲み込んだはずのモノが逆流してきました。でも、だからと言って、食べ物がクチに入っている状態で咳をするわけにはいきません。そこはグッと咳を堪えます。行き場を失った食べ物が口腔や鼻腔には入り込みますが、だからと言って、食べかけのモノを吐き出すわけにいきません。必死に戻ってきたモノを飲み込みます。で、どうにか飲み込んだところで咳をします。
どうやら、誤嚥…うっかりぶっかけ飯を胃袋ではなく、気管の方に入れてしまったようです。それも結構大量に…。で、カラダがそれに気づいて、激しく咳き込んで食べ物を出そうとしたようだけれど、それを堪えているうちに、嘔吐反応まで起こり、今度は胃液が上に昇ってきて…もう何が何だか分からなくなったけれど、ひとまず、力づくで食べ物を飲み込んで、それから咳き込みました。
もう、七転八倒の苦しみです。全身の筋肉を使って咳き込みます。胸だけでなく、脇腹も臀部も内腿の筋肉まで使って咳き込みます。あまり激しく咳き込んで、一瞬、脳貧血を起こし、意識がブラックアウトして、前後不覚になってしまったほどです。
やばい、やばい…このまま、咳き込んで、息も吸えないまま、酸欠で死んでしまうんじゃないかと思いました…が、どうやら、一命は取り留めたようです。
しかし、胃液と食べカスが気管内のあっちこっちに残ったようで、落ち着いてからも、しばらくの間、ずっと咳き込んでいました。咳き込むたびに、面白いように御飯粒が出てくるんです。一体、どれくらいの御飯粒が気管に入り込んだのか分かりません。おまけに、胃液が喉やら気管やら鼻腔やらを荒らしてくれたようで、とにかくヒリヒリします。
とにかく、咳のしすぎでノドが痛いです。胃液のおかげで鼻腔も口腔も痛いです。横っ腹が筋肉痛になってます。脳貧血のせいでしょうか、頭痛が激しいです。とにかく、大変な目に会いました。
大変な目にあったけれど、これは一過性の不幸だと思っていました。
咳き込んだその日は、そんな感じで苦しかったけれど、やがて落ち着くものです。
翌日になっても、ノドの違和感は残っています。なんか、ノドにダンゴが詰まったような気がします。
その翌朝の目覚めは極めて悪かったです。最近の私の目覚めは割とよかったんですよ。まあ、寝不足で「もう少し寝ていたい〜」と思うことがあっても、ダルくてダルくてたまりませんって事はなかったのですが、その日は、目は覚めたものの、カラダがダルくで起き上がるのに、一苦労しました。その日の晩は、入浴していても、全然カラダが温まらなくて変な感じでした。
夜、寝つくと、汗をびっしょりかいて、あまりの不快さに目を覚ましてしまいました。そんな事を夜中にやったせいか、翌朝は、しっかり高熱が出ていました。
さすがに病院に行きましたよ。風邪をひいたんだなって思いました。
朝一番で病院に行ったせいか、2時間ばかり待ちました。いやあ、病院って、老人たちが朝一番に駆け込むので、本当に具合が悪くて、診療時間30分前にやっとやっとたどり着いた私のような若造は、昼近くまで待ってないといけないんです。
やっぱり病院って、具合が悪い時に行っちゃダメだな。元気な時にしか行けないなあ(涙)。
とりあえず、2時間待って5分診察です(笑)。
私は風邪をひいたものと思って、医者にそう伝えたものの、医者はなにやら解せないようす。私の症状は、風邪は風邪なんだけれど、どうにも典型的な風邪とは違うらしいんですよ。でも、あきらかに細菌やらウィルスやらそっち系の病気みたいなんです。でも、よく分からない。それでここ数日の私の行動を根掘り葉掘り尋ねるわけです。で、何気に誤嚥の話をしたところ「それだ!」と合点がいったようなんです。
「今はまだ大丈夫だけれど、肺炎の心配があります」と真顔で言われました。
どうやら、今回の不調は、誤嚥の際に逆流した胃液で、気管の粘膜がやられて弱くなっているところに、吸い込んだ飯粒に付いていた各種雑菌たちが、そこに巣を作って暴れているのが原因のようなんです。で、暴れついでに喘息まで起こしてくれているようなんです。
今はとりあえず、声帯付近に巣があるようだし、気管や気管支周辺にも巣がありそうなんだそうです。肺は…よく分からないけれど、肺にも入り込んでいて巣を作ったなら、それは肺炎になるので、注意が必要なんだそうです。
カラダに入り込んでしまった雑菌を退治するための抗生物質とか、腫れ上がったノドと熱を持ったカラダのための消炎解熱剤とか、胃液を抑える薬とか、気管を広げてくれる薬とか、咳止めとか、うがい薬とかトローチとか、説明されれば一つ一つ納得せざるをえなくなる薬を出してくれました。
薬の束を見て…私は本当に病気になったんだなって思いました。病院に来るまでは、苦しいけれど『体調が不調なだけで元気な私』だと思ってましたが『カラ元気を出しているけれど、実は病人だった私』と思うと、途端にダルくなってしまい、歩くのもイヤな気分になりました。
まあ、これだけ調子が悪くても、仕事を休むわけにはいきませんから(私がいきなり休んだら、仕事が止まりますからね)、のそのそと仕事に向かいました。
たかが誤嚥なのに、実におおげさな話になってしまいました。
とりあえず、ノドが腫れているので、発表会が近いのに歌えなくなりました。さらに、息を大きく吸うと咳き込むので、フルートも吹けません。まあ、カラダ自体がダルくて寝てばかりいるので、音楽の練習ができないのは、良いことなのかもしれません。
なんか、ついてないなあ…。
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