さて、三日目でございます。朝のロングトーン練習の終わりに先生がやってきて「さあ、今晩は発表会だよ」と宣言をしました。
へ? 発表会は最終日じゃないの? …とAさんに確認すると、ソロの発表は今日(三日目)の夜、最終日はアンサンブルの発表をするんだよ…と教えてくれました。
ありゃありゃ、発表会が(私の)予定よりも半日早まりました。ん? 発表会、今日じゃん、大丈夫かな?
と心配しても仕方ないので、ロングトーン練習後は、ちょっとだけ気合を入れて個人練習をした私です。
自室にいると、まもなく、マネージャーさんから声が掛かったので、H先生のレッスンに行きました。
ひとまず、テンポ良し、指も良し、後は吹きすぎないようにと、注意されました。まあ、私の場合、ある程度曲もできているので、私のレッスンは他の人と比べると、いつも短めで、部屋に戻ると「もう帰ってきたのかい?」と、同室の二人にビックリされるくらいですが…最後のレッスンも、またまた短めのレッスンでした。
で、レッスンの最後に「アンサンブルのレッスンはしないから、誰かにしてもらっておいてくださいよ」と言われました。つまり最終日のアンサンブルの発表会に向けてのレッスンについて、H先生は特にレッスンはしないから、アシスタントの先生方にお願いして、レッスンしてもらって、完成形で発表に臨みなさいよ…って事なわけです。
で、そのことを、部屋に戻ってAさんに伝えたところ「じゃあ、C先生とD先生と、どっちにする?」と私に尋ねてきました。C先生のレッスンは、前回受けたので、今回はD先生のレッスンにしましょう…と答えたところ、すぐにAさんが動いてくれて、さっそくD先生のレッスンを受ける事になりました。
D先生のレッスンは、なかなか的確で良いです。間違いを正すレッスンではなく、より良く演奏をするためのレッスンとなりました。まあ、間違いは各自で勝手に直しておいてくださいよ…というスタンスだったんだと思いますが。いくつか演奏の指針をいただいたので、後は本番に向けて、音楽的なアンサンブルができるように心がけるだけです。
で、昼食を食べました。この日の昼食は…タイ式のグリーンカレーでした。いやあ、野尻湖に来てタイ料理を食べるなんて…ちょっとビックリでした。タイのカレーは、普段我々が思うカレーとは、だいぶ違ってました。ココナッツミルクの風味がちょっと苦手だけれど、この料理はこんなモノと思って食べると、なかなか美味しくいただけるものです。ただ、量が少なかったのが残念でした。前日の(日本の)カレーライスはおかわり自由だったので、たらふく食べられましたが、この日のタイ式グリーンカレーは、お一人さま1皿限定だったんです。
なので、午後の休憩では、外で“お昼ごはんパート2”を食べるつもりで出かけたのですが、なんとも気軽に入れる感じの店もなく、例によって、ポケストップをグルグル回って、雑貨店でバナナを買って、湖畔で湖を見ながらバナナを食べて帰ってきました。しかし、地方は輸送に時間がかかるせいか、バナナに関しては、どれもこれもスイートスポットがたくさん出ていて、実に美味しそう…ってか、美味しかったですよん。
宿に戻って、夕方の練習をしていると、マネージャーさんから声が掛かって、手が足りないので、発表会の会場設営をしてきました。で、それが終わると、夕食。夕食後は、少しの休憩を入れたら、別館に集合して、いよいよソロ曲の発表会となります。
発表会のプログラムは、発表会の直前に配られたわけですが…私の出番は…トップバッターでございます。いやあ、最初にミッションを終えることができるとは、ラッキーですね。だって他の人の演奏が、楽な気分で聞けるんだもの(喜)。
で、私がどんな演奏をしたのかと言うと…こんな感じです。
ううむ、それにしても、やっぱり装飾音符の処理が下手くそだなあと…痛感しました。装飾音符が装飾音符に聴こえず、メロディに余計な音が入っているように聴こえたり、ミスっているように聴こえたり、あるいは逆に装飾音符として吹いたつもりなのに、全然音になっていなかったり。スカったり…。いやあ、装飾音符難しい(涙)。
でもまあ、これが私の実力なんだから、仕方がない。
で、早々に自分の出番を終えたところで、他の方々の発表を聞きました。まあ、上手い人は上手いし、そうでない人はそれなりでした。まあ、そんなもんだよね。オトナの趣味だもの。ただ、普段あまりフルートの演奏を聞かない身としては、それはそれで勉強になりました。
本当は、日頃から、声楽の素人発表会を聞くように、フルートの素人発表会も聞ければいいのだけれど、フルートの発表会って、なかなか第三者の他人が聞けるような感じのモノって少ないような気がします。飲食店とか会議室とか喫茶店などやるケースも多いし、私のところだって、合宿の最中にやるものだから、第三者の他人が聞くことはできないしね。そういう点では、よい“耳の勉強”になりました。
発表会が終わっての宴会は、最後の宴会という事もあって、みんな盛り上がりました。楽しい話から、世知辛い話まで、色々うかがいました。H先生が本当にお弟子さん達の生活や仕事まで心配して、色々と面倒を見ている事がよく分かりました。プロって厳しいなあ…。そして、結局のところは、生きるも死ぬも、人脈の深さとコミニケーション能力なんだなって思いました。
最後に発表会の記念に…というわけで、先生からお土産として、フルート音楽のCDを、みなさんもらいました。それぞれ違うCDをいただいたわけですが、私がいただいたのは、ハイジ・ピントナーのフルートによる、マイケル・カールストロムのフルート音楽全集。ま、現代音楽ですね。いただいただけで、まだ聴いてませんが(笑)。
だって収録曲が…
“It had to be for Flute, Oboe, and Piano”とか…
“4 dreams and the Shore for Flute, Bass voice, and Mixed Percussion”とか…
“Bright names, Burning lights for Flute and Piano”や…
“Souls and Sounds for Flute, Bass voice, and Piano”だったりするんだよ。
題名読むだけで、なんか内容が想像できちゃって、聴く気分になれません。
食わず嫌いはいけないよねえ…。でも、現代音楽、苦手っ!
さあ、明日はアンサンブルの発表会だ。
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