2017年01月15日

なぜ今時の若者は車を買わないのか? そしてなぜ私は車を買わなかったのか?

 たまに見かける命題に「なぜ今時の若者は車を買わないのか?」というのがあり、しばしば雑誌や新聞、ネットで取り上げられています。そこには、いかにもな理由が上げられていますし、中には私も納得する理由があります。

 例えば『今の若者は貧乏だから』『今の若者には車以外の楽しみがたくさんあるから』『環境問題への意識が高いから』とかね。まあ、そうかもしれない。

 今の若者は生まれた時からずっと、デフレスパイラルの中で生きているわけで、企業も人件費を低い水準で抑えざるを得なくて、働いても働いても、なかなか昇給しないわけで、それを“貧乏”と呼べば呼べるでしょう。一方で車の価格は上昇しているわけで、若い人の給料では、手の届かないモノになっている事は事実です。

 でも21世紀の日本は案外豊かで、だからこそ多種多様な娯楽があるわけで、娯楽としての車の地位は相対的に低くなったことも事実です。高価で楽しくないものが飛びように売れる事なんて…そりゃあないよね。

 今の若者たちは学校で「エコエコ…」と、その後に“アザラク…”が付きそうな勢いで、環境問題に関する教育を叩き込まれています。特に地球温暖化だとかCO2問題だとかは、世間が騒ぐ前から学校現場では取り上げられているわけで、そういう教育を受けてきた子たちにとっては、車は「排気ガスを垂れ流し、大気汚染の原因となり、公害病の元となる疫病神」という認識だったりします。「エコのためには、車をやめて自転車で移動しよう」とか学んでいたりするわけで、無意識に車の購入を回避するようになっていても不思議ありません。、

 そんなこんなの理由はあるにせよ、私はそれ以前の話として、そもそも「なぜ若者は車を買わないのか?」という命題そのものに、大いなる疑問があるのです。

 と言うのも、この命題の前提条件が「若者は車を買うものだ」だからです。可怪しくない? なぜ車を買わないといけないの? 私は、むしろ、車を購入すること自体に疑問を感じます。

 私は今時の若者ではありませんが、車を買いませんでした。だから、今でも車を持っていないし、免許もありません。まあ、運転免許は簡易な身分証明証になりますので、免許を持っていないのは、たまに不便を感じますが、でも車を持っていない事自体で、大きな不便を感じた事はありません。

 車を所有する事にはメリットとデメリットがあると思います。

 私は車のメリットを否定しません。自家用車があれば、短〜中距離の移動が楽になるし、時間も節約できます。悪天候でも濡れずに移動できます。重い荷物も持たずに移動できるし、電車バス等公共交通機関の無い不便で辺鄙な場所でも行動できます。

 でもね、デメリットもあるでしょ? まあ、ここでは、車をディスるつもりは無いので、デメリットは列挙しない事にしておきます。でも、メリットとデメリットを天秤にかければ…必ずしもメリットの方に軍配があがるとは…限らないじゃない?

 私が車を持っていない理由は、そもそも車に興味関心がなかったからです。だって、私の生活には、車は邪魔モノでしかないもの。

 私が暮らす世界では、徒歩10分圏内に生活に必要なほぼすべての施設があるし、職場にだって30分も歩けば到着します(ちなみにバスに乗ると40分かかります。バスは遠回りするからね。自転車なら10分程度です)。遠出をしたければ、電車やバスに乗ればいいし、バス停は家のすぐそばにあるし、電車の駅だって徒歩10分程度で到着します。どうしても車に乗りたければ、タクシーを呼べばいいじゃない? 私はタクシーをよく利用しますが、今の時代、携帯でタクシーを呼べば、10分かからずにやってきます。「タクシーは高い」と言って敬遠する人がいますが、車の維持費と比べれば、格段に安くて経済的です。駐車場問題とも無縁になれるし、あれこれ結構便利ですよ。また、重い荷物の買い物は、タクシー利用ばかりでなく、通販を頼むか、近所の店の配送サービスを使うという手もあります。

 人間の基本がヲタクなので、アウトドアライフには興味は無いし、ドライブで遠出をするよりも、部屋にこもっている方が楽しいし、遊びに行く先も都会が多いので、車ではなく電車バスでの移動の方が便利だし、なによりも歩くの大好きだし(笑)。

 若い時なら、ナンパの道具として車を活用する…というのもあるかもしれないけれど、私、そもそもナンパをした事が無いので、ナンパの道具はいらないのです。ちなみに、合コンもした事ないし、婚活パーティーにも参加した事ないです。もちろん、モテモテのイケメン男子には程遠かったけれど、そこそこにリア充な生活をしてたので、いわゆるガールハント的な経験がないのです。今思うと、ちょっと残念だったかもな。

 あと、私の伯父がお金持ちのお抱え運転手をやっていたのだけれど、その伯父が、私が幼い時から「車を運転する側に人間になるな、車を運転してもらう側の人間になれ」と口を酸っぱくして言い続けて刷り込んでくれたので、無意識に免許取得を回避していたという部分はあるかもしれません。

 で、そんな私なので、車の必要性を感じなくて、免許取得をしなかったのです。

 実は私、大学に入学した頃、ちょっとした計算をしたのです。今から免許を取って、駐車場を用意して、中古車を買って、保険に入って…なんて事をしていたら、30歳になるまでに、いくら費用がかかるのかと計算したら、びっくりしちゃいました。だって、すごい大金だったんだもの。そんなお金があったら、家が買えるって事が分かったから、本当にびっくりしました。

 で、思いました。「だったら、車買わないで、家を買おう」ってね。で、実際、30歳になる前に、湘南に土地を買って、今の家を建てました。もちろん、注文建築だし、基本設計は私自身でやりました。今の家は、青年〜中年期に暮らす前提で建てた家なので、あと数年頑張って、現役を引退して退職金をもらったら、老人として暮らすための家に建て替えるつもりです。うふふ。これもそれも、車を持っていないからできる事です。

 だってね、車って、すごく高額な買い物なんだよ。車そのものも高価だけれど、それを維持したり、メンテをするためにもお金がかかります。ほんと、車って、金食い虫だよね。それでも生活のために必要ならば、私もケチケチしないで、車買うよ。でも、湘南地方で生きていくなら、車は無くても全然平気なんだよ。

 湘南で暮らすなら、車よりも自転車でしょ。だって、どこまでも真っ平らな土地だもの。自転車移動が便利だし、自転車利用が似合う街です。以前は私も自転車に乗っていました(数万円もする、ちょっと立派な自転車で“漢号(おとこごう)”と呼んでいました)が、今では自転車にも乗らずに、徒歩生活をしてます。自転車が嫌になったわけではてく、運動不足解消のため…というのが主な理由です。

 今の若者と言っても、人それぞれだし、車を持たない理由も様々だと思うけれど、そもそも「若者は車を買うものだ」という考え方が間違っていると思います。

 車は、必要な人が買うものであって、必要を感じない人は買わない方が賢い生き方だと思います。だって車ってやたらと高いじゃん。限られた収入は有効に使わないと…ね。

 21世紀の日本ならば、都市生活者には車は不要でしょう。都市生活者で車を購入する人は、単純に、車が好きな人と、車が趣味な人だけです。それはそれでいいじゃない? だいたい車ってエコじゃないし、地球にも優しくないし(笑)。

 若者が車を買わなくなると、自動車メーカーは内需が期待できなくて厳しいだろうけれど、その分、輸出で頑張ってください。そもそも、自動車メーカーなんて、グローバル企業なんだから、内需に期待しちゃダメだしね。

 むしろ「そもそも若者は車を買わないものだ」という前提で物事を考えた方が、商売関係の方々は、良い結果が導き出せると思うのだけれど…どうでしょ?

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posted by stone at 03:30| Comment(10) | ダイエット&エッセイ