2017年01月22日

マスコミに関わる人たちのメンタリティがイヤなんです

 神奈川県小田原市の生活保護担当の市職員64人が「不正受給はクズだ」と背面に英語でプリントされたジャンパーを、2007年より勤務中に着ていた事が、新聞やテレビなど、マスコミで取り上げられ、問題となっています。

 テレビやネットを見た限りでは「なんかなあ…」という感想です。まるで鬼の首でも取ったかのように、コメンテーターの方々は「許せない」「恥を知れ」「公務員としてのプライドは無いのか」「これは脅迫罪に相当する」とか言って盛り上がっていました。

 これって、そこまで騒ぐ事なの?

 私の正直な感想は「小田原市もワキが甘いなあ…」です。

 正直、公務員って叩かれやすい存在でしょ? よく「我々の税金で…」と言う決まり文句がありますが、あたかも自分たちが彼らを雇用している感覚で、彼らに対して上から目線で文句を言っても良い…と言うのが、マスコミが取り上げる“市民の声”って奴でしょ? 公務員が、ちょっとでも間違った事をしたら、盛大にディスって叩く…というのが、最近の風潮じゃないですか?

 これは「溺れたイヌは棒で叩け」の精神ですね。ちなみに「溺れたイヌは棒で叩け」とは、朝鮮のことわざです。日本人のメンタリティとは、だいぶ違いますね。マスコミのメンタリティが日本のそれではなく、朝鮮のメンタリティである事の、悲しい証しだと思います。知らぬうちに、朝鮮的なモノが日本人の精神とか文化を侵食しているわけで、個人的には見過ごせない事だと思ってますが、それはまた別問題です。

 日本人なら「人のフリ見て我がフリ直せ」だし「他山の石以て玉を攻むべし」だろうと思います。まあいいや。

 さらに言えば、公務員って、立場上、絶対にやりかえしませんよね。それを見越しての物言いなわけで、マスコミの手口は、反撃できない相手だと知った上で、安心してフルボッコにしているわけで、一種の弱い者いじめだし、卑怯だよな。これも日本人のメンタリティとは異なります。なにしろ日本人ってやつは゛卑怯な行いを極端に嫌いますからね。

 で、問題は『小田原市の行為は、マスコミに口汚く罵られるほどの悪であるのか』という事です。

 まず“生活保護の不正受給”は悪です。その悪を見逃さない事は正しい事であり、公務員としては、当然の行いです。その点では、むしろ小田原市の姿勢は誉めるべきですらあります。生活保護の不正受給はダメです。今後もバシバシ正していくべきです。

 つまり、やっている事は間違ってはいないのです。

 問題は、彼らか着用していたジャンパーでしょうね。これは公金で支給されたものではなく、自分たちの私金で製作したもの(1着4400円だそうです)であり、希望する職員がそれぞれ自費で購入したものなんだそうです。

 仲間内でジャンパーを製作して着用するなんて「大学のサークル活動と勘違いしているんじゃないか。公務員としてのプライドはないのか」と文句を言っている人がいますが、別に仲間内でユニフォームを製作して着用する…のは、仲間内の連帯感を高める上で有効な手段だし、ましてや、それが自分たちの自費で行っているのなら、他人がどうこう言うべき話ではありません。大学のサークル活動っぽくっても、それで円滑に仕事がまわっていくのなら、良いじゃないですか?

 そもそもは、生活保護の受給資格を失った男が市役所で暴れて刃傷沙汰(職員二名がカッターナイフで切られたそうです)を起こし、意気消沈する部下たちを見た当時の担当係長の発案で、彼らを鼓舞するつもりで、お揃いのジャンパーを製作したそうです。

 だからジャンパーの背面には「不正受給して市民を欺くのであれば、あえて言う。そのような人はクズだ」って書かれているのだって、彼らの意気込みであって、そのメッセージが日本語でなく、英語で書かれているのも、他人に対して訴えているのではなく自分たちの肝に命じるためだろうと思うわけです。他人に対して主張するメッセージなら、もっと分かりやすくしないといけません。小さな文字で英語で書くなんて、読んでもらいたいわけじゃないって…デザインの常識があれば分かることです。つまり、あれは自分たちに向けての応援メッセージであって、他者に対しては単なるデザインの模様なのです。

 でも、そこが彼らの甘さ…なんだな。

 ジャンパーに書かれている文言について、私は間違った事は書かれていないし、言葉遣いがラフである事も、あくまでも仲間うちに向けたモノとして考えれば、OKだと思います。英語やローマ字で書かれているのだって、それがカッコイイからであって、エンブレムがどこかのサッカーチームのそれに酷似しているそうだけれど、それもカッコイイからであって、内々のジョークなら、どれもこれも特に目くじら立てる事はないと思います。

 ではどこに問題があるのか?

 彼らの視点が内向きであって、いわば楽屋オチの発想であって、世間がどう考えるかという想像力に欠けていた事です。

 まず、今回のマスコミに代表されるように、一部の人たちは公務員が失敗することを待ち望んでいます。ほんの些細なことであって、おおげさに取り上げて「日本はダメだ」とやるのが、彼の常套手段です。そんなわけでマスコミの皆さんは、鵜の目鷹の目で公務員が何かしでかしやしないかと日々探し回っているわけですが、そこに恰好のエサを与えてしまったわけです。まったく、ワキが甘いです。

 仲間内なら許される表現でも、悪意を持った人が読んだら、どう思うか…そういう想像力が欠けています。表現内容が正しくても、表現方法は適切か? ミスリードされる可能性はないのか、揚げ足を取られる恐れはないか…そういう事に思いが至らなかった事が残念です。

 さらに言えば、この内向きな気分でデザインされたジャンパー。果たして職務中に着用するのが適切だったのか…そういう点に考えが及ばなかった事が、返す返す残念だし、今回のマスコミの取り上げ方だって、このジャンパーを職務中に着用していた事を問題視しているわけでしょ?

 私もこの点に関してはマスコミと同意見です。こんなスキだらけのジャンパーを世間の目に触れるような場所で着用しちゃダメでしょ! ましてや、一部の職員はこれを着て受給者の家庭を訪問していたと聞きます。

 最初のうちは世間の誰も気にしないかもしれませんが、繰り返して、同じジャンパーの人が同じ家に出入りしていたら「彼らは誰だ!」となるわけです。やがては、あのジャンパーを着ている人は“生活保護”関係の役人だと分かるようになれば、それは本当にマズいことだと思います。

 日本人の多くは「生活保護を受ける事は恥である」と感じるそうです。だから必要があって生活保護を受けていたとしても、受給している事実を周囲には知られたくないと思うそうです。そこは貰えるものなら何でも貰っておけ…と考える大陸系の人たちとは違うメンタリティなのですが、そんな人や地域の中に生活保護関係の役人が、それと分かる格好で出入りするなんて、ほんと、デリカシーに欠けると思います。

 この点は責められてしかるべきだと思います。配慮が足りないし、プロ意識が欠落している言わざるを得ません。

 日々の仕事はきちんとやっていても、ジャンパーに関してワキが甘かったがために、マスコミに非難され、心無い人から蔑まれて馬鹿にされるわけです。自分たちの任務に忠実であっても、衣装に不備があったので叩かれているわけです。なんだかなあ…。

 彼らは、善か悪かと言えば善なる人々だろうけれど、是か非かと言えば、今回は非です。

 非であるのだから、非難されるわけだけれど……………、それにしてもマスコミは叩きすぎだと思います。あそこまで叩く必要はないし、小田原市はすぐさまに「市民の誤解を招きかねないうえ品位を欠いた表現で不適切だった」と言って謝罪し、監督責任のある上司たち7人を厳重注意にしているわけです。世の中には謝っても許されない事って無いわけじゃないけれど、今回の件は、謝ったんだから許してやっても良いんじゃないの? ちゃんと処分を受けたわけだしね。

 それを「溺れたイヌは棒で叩け」ってわけで、公共の電波を使って、言葉による暴力を彼らに浴びせかけるのは、ほんと、見ていて不快です。

 この件を契機に、各地で不正受給者たちが図に乗って、横暴な振る舞いを役人たちにしでかさないと誰が断言できるでしょうか? そこまで考えた上で、言葉の暴力を奮っているのでしょうか? 不正受給者を取り締まる人々の揚げ足を取り、萎縮させることで、不正受給者が増える事につながらないでしょうか?

 公務員って…公僕でしょ? 公僕と言うのは、公に仕える人たちの事で、いわば“非営利業務”担当者の事でしょ? 公務員の仕事なんて、どれもこれも利益を生みません。利益を生む仕事なら、それは私企業にやらせればいいのであって、利益が出ずに、私企業にやらせられない事だけれど、必要な事柄だから、お役所がやるわけです。利益が出ない仕事だけど誰かがやらないといけない事だから、我々が少しずつお金を出し合って、彼らに我々がするべき事を代行してもらっているわけです。そのための費用が税金であるわけです。

 だから、税金で彼らを雇っていると考えるのは間違っているわけで、税金で彼らに面倒事を委託しているわけです。市民が公務員を養っているわけではなく、市民がやりたがらない(お金にならない)面倒事を公務員にやってもらっているわけです。だから彼らを下に見て蔑視するのは間違いです。むしろ彼らに感謝すべきなのです。

 でも大陸系の人は、基本的に拝金主義だから、お金を出している人間がエライという考えるわけで、そういう人には、我々の考え方は理解できないんでしょうね。

 だから「溺れるイヌを棒で叩く」わけです。なんだかなー。

 公務員は公僕だけれど、下僕じゃないんだよ。

 生活保護の不正受給を撲滅する仕事は大切な仕事だし、その仕事にプライドを持っている事も素晴らしい事です。そんな彼らが胸を張って働けるようにするべきです。でも、正当に生活保護を受けている人の肩身を狭くするような行動はダメですよ。せっかく正しい事をしていても、身につけているジャンパーのために、それらを台無しにしてしまうなんて、ほんと、ワキが甘いとしか言えませんよ。

 ああ残念だ、残念だ。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

posted by stone at 03:30| Comment(8) | ダイエット&エッセイ