2019年08月12日

腹圧はゆっくりと高めていきましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミングの練習からです。実は私、ハミングがあまり好きではありません。その理由はいくつかあるのですが、まずは“クチの中がむず痒くてたまらない”とか“あんまり声が響かなくて好きくない”とか“ノドがしばしば痛くなる”とかです。まあ、2番目の理由の“あんまり声が響かなくて好きくない”は、そもそもハミングってのはそういうものですから、これを言っちゃあハミング全否定ってやつですわな(笑)。

 1番目の理由である“クチの中がむず痒くてたまらない”や3番目の理由である“ノドがしばしば痛くなる”は、声のポジションが低いためになってしまうわけですから、きちんと声を高いポジションに持っていく事が肝要となります。そのために必要なのが“腹圧”って話で、お腹を楽させてハミングをするから、クチの中が痒くなるわけだし、ノドに来てノドが痛くなったりするわけです。で、あげくにゲホゲホやっちゃうわけです。

 私の場合、疲れていると、ついついお腹が動かなくなるという癖があるようです。癖ですから、ほぼほぼ無自覚です。レッスンのありがたい事は、そういう無自覚の悪い癖に気づかせてくれる事だと思います。指摘してくれる人がいないと、無自覚のまま悪い癖が身についてしまうのですから…怖いですね。

 さて、ピアニストさんも到着したので、曲のレッスンに入ります。まずはトスティ作曲の「Il pescatore canta!/漁夫は歌う」です。

 とりあえず、最低限のレベルでOKならば、もうこの曲は歌えます。暗譜もほぼ完了しています。ただ、人前で歌うのですから、少しでもレベルを向上させて、良い歌を歌えるように追い詰めていきたいと思ってます。

 で、この曲は、決して上品な曲ではありません。だいたい、漁師の歌ですからね。クラシック声楽曲ではありますが、ほぼほぼポピュラー・ソングのノリです。実際、イタリアのポピュラー歌手もこの曲を歌うようですから。

 なので、あんまり上品に歌ってしまうと「新米漁師が先輩たちのマネをして歌っている」ように聞こえてしまいます。つまり、よく言うと“初々しい”、もう少しはっきり言えば“慣れていない”ってわけです。歌うなら、そんな新米漁師ではなく、ベテラン漁師のように歌いたいものです。そこでどのように歌うべきかですが…声楽用語で「ガムをかみながら」歌うのが良いのだそうです。つまり、クチの中に何かが入っているような感じで子音も母音もネチャ〜って歌うのが、それっぽいってわけです。そうやって、オッサン臭さを演出するわけですね。

 一方、三連符の箇所はソルフェージュ的に正しく歌うよりも、“こぶし”としてしっかり回す事が大切です。また歌う時の姿勢も、東海林太郎氏のような直立不動な真面目なスタイルではなく、もっとラフでいい加減さを出しながら、若干クネクネしながら歌うくらいの方がいいのです。真面目人間な私には、ちょっぴり厄介な事です。

 もっとも、だからと言って、歌唱そのものを崩して歌うのは無しで、あくまでも楽譜通りに正しく歌いながらも、どこかユルイ部分を残して歌うってわけで、まさに“ポピュラー・ソングのノリ”が大切になってくるわけです。

 また、高音の発声では、急に腹圧を加えて出すのではなく、事前にゆっくりと腹圧を高めておいてから歌うのが吉です。と言うのも、急に腹圧を高めて歌っても、高音発声は可能であるとはいうものの、それでは声色が固めになってしまうので、柔らかい声で高音を発声するためにも、腹圧はゆっくりと高めるのが大切なんだそうです。


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