2020年02月13日

声に合わせて選曲するとは?

 声に合わせて選曲をする…とは、よく耳にしますが、具体的にどのような点に注意して選曲をする事なのか考えてみました。一応、自分の声の特徴については理解しているという前提で話を進めます。

 まず最初に見るのは、音域でしょうね。とりわけ最高音は何なのかは、いの一番に見る事だと思います。出ない音で書かれた曲は歌えませんからね。必要ならば、移調する必要があるかもしれません。

 原則的には、自分がギリギリ出せる高さの音からやや低め(半音〜全音程度)の音までで作られている曲が声的には良さそうです。ギリギリ出せる高さの音を使ってしまうと、切なくなりすぎるので、その1つ2つ低い音までの曲が、一般的に伸びやかに歌える高さだと言われています。

 音域が広い曲だと、最低音にも気をつけないといけません。低い音は、自分では出せているつもりでも声になっていない事も多いので、気をつけましょう。これも高音同様、自分の限界よりも、ちょっと高めの音までなら良しとしましょう。

 音域的にOKでも、メロディ全体の中で、音符たちが低音寄りになっているのか、高音寄りになっているかにも気をつけないといけません。多くの曲は中音域でメロディーが書かれていますが、そうではない曲もあるからです。

 基本のメロディーが低音ばかりで構成されているような曲は、低声歌手には良いでしょうが、高音歌手だとちょっと厳しいです。逆に高音寄りの音符ばかりで構成されたメロディーは高音歌手にとっては歌いやすい曲ででしょうが、低声歌手にはキツイものがあります。

 曲の特徴にも気をつけたいものです。跳躍が多い曲や、コロコロ転がる曲、白玉音符が連続しているような曲、強い声を必要とする曲、リズミカルな歌い方が必要な曲、緻密なハーモニーで作られている曲、不協和音を多用している曲。曲には様々な特徴があります。自分が使える技術や技法で対応できる曲なら良いのですが、不得手としているタイプの曲をわざわざ選ぶ必要はありません。

 曲のテンポや長さも考える必要があります。滑舌があまり良くない方には、速いテンポの曲は厳しいでしょう。声のスタミナがない人も、あまり長い曲は歌えません。

 どこで歌うのか、どんな形態で歌うのかも、選曲の時には考える必要があります。こじんまりとした音楽ホールで歌うのなら、あまり問題はないかもしれませんが、大ホールで歌うとなると、それなりの選曲をしないといけません。また、マイクを使って歌う前提の会場もあるでしょう。

 声とは直接関係ありませんが、共演者がいる場合(デュエットをするとか、合唱団をバックに歌うとか、バイオリン等が助奏してくれるとか)は、共演者の事も考えて選曲しないといけません。

 そして、一番の共演者と言えば、伴奏者です。伴奏についても考えなければいけないかもしれません。例えば、伴奏楽器がピアノなら、ピアニストのアテはありますか? ピアノ合わせの時間は取れますか? ピアニストの技量によっては、選曲を変えないといけないかもしれません。カラオケ伴奏なら、誰がカラオケを用意しますか? 自分以外の人が用意するカラオケの場合、事前にカラオケ合わせをしないといけません。伴奏がオーケストラの場合は…オケ合わせも必要ですが、その前にオーケストラの音量に対抗する歌い方ができる曲を選曲しないといけません。

 そう考えると、選曲するって、案外、色々な事を考えないといけないので、大変な作業なんですね。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 声楽のエッセイ