2020年03月05日

声は消耗品だから、大切に扱わないといけません

 声楽のレッスンの続きです。

 そうそう、今年の発表会の日にちが決まりました。8月30日(日)です。場所は横浜の杉田劇場です。昨年の会場と同じです。決まったのは、日にちと場所と開催だけで、時間も決まらないし、何を歌うかも決まってません。あ、そうそう、公式ピアニストさんは決まっています。そんなところから、曲に関しては、これから先生とアレコレ相談しつつ決めていきます。

 では、レッスンに戻ります。まずはシューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の4番「Danksagung an den Bach/小川への言葉」です。今回が初めてのレッスンです。

 とにかく、ドイツ語の子音を丁寧に歌う事。ドイツ語の子音は、日本語ともイタリア語とも英語とも違うわけで、ドイツ語独特の子音の響きを意識して歌う事。また、発音はなるべくリエゾンをしないように、一つ一つの単語を独立させて発音する事。特に、この曲はテンポがゆっくりめだから、なおさらそこを意識する事。語尾を丸めず、ブツブツと滑らかに歌う事。また、単語の意識は大切だが、フレーズの意識はもっと大切。結局、程度の差はあれ、ドイツ語が話せる事が必要かも…。難しい。

 とにかく、練習して練習して練習して、ドイツ語の母音と子音の響きを自分のカラダに入れる事が大切だし、それがドイツリートの上達への第一歩と理解しました。

 では、ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」のテノールアリア「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」に移りました。

 息の強さをフレーズの高さに合わせて吐くように言われました。高音揃いのフレーズは終始強い息で歌わないといけません。しかし、フレーズの音程平均値が低くなっても、息の強さが高い時と変わらないと、息の強さでノドが参ってしまいます。ノドを守るためにも、中低音が多いフレーズは、高音揃いのフレーズとは息の強さを変えていかないといけません。そういうコントロールをしていく事も歌のテクニックの一つなんです。

 とにかく、オペラアリアは歌いながら、いかにノドを休ませるか、楽をさせるかを考えないといけません。以前の私のように「最初っから最後まで、クライマックスだぜ!」なんてやっていたら、早晩、ノドを壊します。

 声ってのは消耗品なんです。その日のうちに出せる声には限界があるのです。だから、声というリソースはケチりながら使わないといけないのです。その日の最後まで歌えるように、常に声の残量を考えながら歌わないといけないので、いかにノドを休ませるか、楽をさせるのかって、大切な事なんです。

 最高音Aは“嘔吐を噴水のように吐き出す”感覚で行くと、割と楽に安定して出せます。ただし、ずっと噴水の感覚でいると、声が金属的になってしまいます。なので、一度噴水で出した後はすぐに噴水の方向を少しだけ前に倒して、ノドの後ろに息を曲げて出すと、より音程の良い、やわらかい声になるので、そういう工夫も同時にしていきます。

 高い音は、まずは出ないと話になりませんが、出るようになったら、より美しい声で出せるようにしないといけないのです。まだまだ道は遠く険しいのです。

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