2020年03月15日

何でもかんでも中止にしたり延期にすれば良いというものではない

 これ、実に難しい問題ですね。

 確かに集団感染を防ぐという観点から、イベントを中止にしたり延期にしたりするのは、意味のある事なんだろうなあ…と思います。でもね、イベントを中止したり延期したりすると、エンタメ系の人たちは大きな赤字を抱えてしまうんですよ。生活が厳しくなるばかりか、下手をすると倒産したり失業する恐れもあるんです。それこそ“命にかかわる事態”なんです。それを知っていると、何でもかんでも中止にしたり延期にすれば良いというものではない…と思ってしまうわけです。

 おそらく、一般の人は、コンサートを中止にしても、チケット収入がなくなるくらいだろうと思っているのかもしれませんが、実はそうではないんです。

 確かにチケット収入はなくなります。払い戻しをするなら、払い戻しの手続きにかかる費用も発生してしまいますので、チケット収入が無いだけでなく、赤字が発生してしまうのです。

 それ以外にも、会場もキャンセルするので、キャンセル料を支払わないといけません。コンサートって有料公演ですから、会場費(この場合はキャンセル料)も結構な額になるんですね。

 宣伝広告費は丸損ですね。チケット印刷代はもちろん、チラシの印刷代と配布に関係する費用、その他宣伝媒体等に広告を出していれば、当然丸損です。

 コンサートを開かないのですから、当日、会場で売るはずだったグッズ収入も見込まれません。それどころか、そのためにグッズを作成していたら、その分だけ赤字になってしまいます。グッズ収入って、馬鹿にできないのですよ。あまり人気のないアーチストさんは、確かに、さほどグッズは売れません。しかし、人気者ならグッズは売るんですよ、売れるんですよ。チケット収入なんかよりも、よっぽどグッズ収入の方が大きいコンサートなんて、ザラにあるんわけです。

 さらに人件費ですね。コンサートはアーチストだけでできるわけじゃないのです。そういう人たちへの支払いが発生します。スタッフは別に当日だけしか働かないわけじゃありませんよ。

 ああ、それに共演者への支払いだって発生します。コンサートって、当たり前だけれど、リハーサルを何度もしてから本番になるわけで、リハーサルに関わる費用は本番やらないと丸々赤字になるんです。

 他にもまだまだお金がかかっているのです。コンサートを中止するというのは、皆さんが思っている以上に、エンタメ系の人にとっては、大きな大きな負債になっていくのです。

 「中止が赤字になるのは分かった。なら延期なら問題ないでしょ?」 コンサートを延期にして、後日、それを実際に行う事ができたなら、中止と比べて、丸々赤字ってわけではなくなるので、多少はマシですが、それでもマシという程度です。それにコンサートの延期ってのは、延期した先で行うはずだったコンサートが開けなくなるわけで、その分の収入が無くなってしまうわけですから、全体の売上的にはうれしくはないし、延期と言っても、結果的に中止になってしまって、結局赤字になってしまうコンサートだって、出てくるでしょうし…ねえ。

 かと言って、今どきのご時世ですから、赤字を恐れてコンサートを決行しても、世間が黙っていません。エンタメって人気商売ですから、世間様に逆らって商売するわけにはいきません。

 コンサートであれ、興行であれ、大規模イベントであれ、何でもかんでも中止にしたり延期にすれば良いというものではないとは言うものの、強行開催したところで世間は付いてこず、ほんとどうにもならないというのが、苦しいところだと思います。

 一日も早く、元の世界に戻ることを切に祈るのでした。

 ところでオリンピックはどうなるんでしょうね。日本国内で収まっても、世界各地、とりわけヨーロッパで終焉しないと、選手を送ってもらえません。3月中旬の今、こんな感じだと、実際問題として、どんなもんなのでしょうね。

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posted by stone at 04:00| Comment(4) | ダイエット&エッセイ