2020年03月20日

フルートに寿命はあるのか?

 この場合の“フルート”とは楽器の事を指します。フルーティストに寿命があるのは、人間ですから当然ですね。

 楽器としてのフルートに寿命があるでしょうか? もちろん、乱雑に扱われたり、粗末な管理の元では、どんな楽器だって壊れてしまいますから、そういう状況は除外します。普通に丁寧に扱われた場合、寿命があるか…という事です。

 ちなみに他の楽器で考えると、ヴァイオリンを始めとする弦楽器には、まず寿命はありません。ただし、定期的なメンテナンスは必要ですね。金管楽器はどんなに丁寧に扱っていても使用すればするほど楽器としての質は低下するそうです。金属疲労が関係しているという説もありますが、使用頻度が激しいほど、早く使い物にならなくなります。そういう意味では、金管楽器は消耗品であり、寿命は存在すると思います。打楽器は…弦楽器同様にメンテナンスが必要だけれど、メンテさえしていれば、ずっと使用できます。鍵盤楽器は…メンテナンスをする事で、大昔の楽器も使えますから、これも寿命があって無いような感じです。電子楽器は…一般的な電気製品と一緒ですから、寿命はアリアリですね。

 さて、我らがフルートですが、分類上は木管楽器ですが、その材質は金属なので、金管楽器同様に寿命がありそうですが…どうやらメンテの必要はありますが、一般的には寿命は無いと言われています。実際、銀管の楽器なら、ルイロットを始めとする、古い時代(古くは19世紀半ばの楽器)の楽器が現役ですし、木管の楽器なら、もっと古い時代のモノも現役です。

 おそらく木材で作った楽器は、簡単に劣化しないのだと思います。またフルートは金属管と言っても、金管楽器が真鍮(銅系の合金)製なのに対して、フルートは金やら銀やらの貴金属で作られています。そのあたり、金属の種類の違いが大きいのかもしれません。貴金属って、経年劣化にむやみに強いんだよね(だから財産価値が生じるんだろうね)。

 と言う訳で、総銀以上のフルートに関しては寿命はなさそうですが、問題は日本のフルーティストさんたちが持っているフルートの大多数を占める、洋銀製のフルートってヤツです。これはどうなんでしょうね。

 洋銀とは“銀”という字が入ってますが、実際は銅系の合金で、銅とニッケルと亜鉛の合金です。貨幣によく使われている事からも分かるように、経年劣化にかなり強いです。腐食性にも強く、金銀ほどでないのかもしれませんが、かなり寿命は長そうです。

 問題があるとすると、洋銀の楽器はたいていメッキがかけられていますが、メッキって剥がれるんですよね。最近はメッキの技術も向上して、以前ほどは簡単に剥がれにくくなっているとは言いますが、絶対に剥がれないというわけではありません。

 まあ、メッキが剥がれない限りは大丈夫ってイメージですが、では寿命は…?と言うと、楽器の寿命が来る前に、その楽器を使用しなくなるから(フルートを買い換える、あるいはフルートを辞めるので)楽器の寿命については考える必要がない…って感じなのかもしれませんね。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | フルートのエッセイ