2019年06月14日

アルトリコーダーって変な楽器だと思ってます

 たまにやってくるリコーダーネタです(笑)。ちなみに、私、リコーダーは大好きですし、ソプラノリコーダーは、自分でも遊びでしばしば吹いているくらいに好きですし、身近です。

 でも、吹くのは専らソプラノリコーダーで、アルトリコーダーは持っていますが、まず吹きませんし、吹きたいとも思いません。

 学校でアルトリコーダーの授業はありましたが、私は貧しい家の子だったので、アルトリコーダーを買ってもらえず、ソプラノリコーダーでアルトリコーダーの譜を吹いて怒られていた(ま、当然だね)というくらい、アルトリコーダーとは縁ない人生を過ごしてきました。

 実はアルトリコーダーは、オトナになってから、衝動買い(笑)で購入してみたのですが…いやあ、いくら頑張っても吹けないし、嫌になってしまったので、納戸に投げ入れてしまいました。もう、吹きたいとも思いませんし、二度と見たくないです。

 今では、ソプラノリコーダー以外のリコーダーなら、テナーリコーダーを吹いてみたいと思ってます。テナーは、ちょっと高価なので、気持ちがアゲアゲな時でないと、衝動買いできないので、未だに所有していません。ま、でも、きっと、そのうちに…衝動買いしちゃうんだろうと思ってます。

 リコーダーは、学校ではソプラノがメインですが、実はリコーダー好きな方々には、むしろアルトの方が愛されているそうです。ある意味、リコーダーの魅力にあふれているのがアルトリコーダーなので、リコーダーを楽しむなら、ぜひアルトを吹かないといけないみたいですが、私、全く、食指が動かないのです。

 その理由は…アルトリコーダーが変な楽器だからです(だから、納戸にぶん投げちゃったんです)。

 はいはいはいはい、ここで怒りのメーターがぶっ飛んだ方は、もうちょっと読んでから、怒ってくださいね。

 私がアルトリコーダーを変な楽器だと思う理由は、リコーダーは管楽器なのに、管楽器の常識の中にいないからです。

 管楽器って…原則、どれもこれも移調楽器でしょ? そうでないと、楽器の持ち替えが容易じゃないわけで、例えば、サックスは、どのサックスでも、トーンホールを全部塞いだ時の音は、ド(C)って表記されるわけです。そういう世界にいるのです。サックスは。

 だからアルトサックスはE[E:#x266D]管なので、楽譜上にCと書かれた音は、実際に吹いてみるとCではなく、E[E:#x266D]が出るわけです。つまり、E[E:#x266D]がCになっているわけだけれど、それで無問題なのが、管楽器なのです。それゆえに、サックス奏者は、一つのサックスが吹ければ、他のサックスも容易に吹けるわけです。それが管楽器の常識。

 でも、リコーダーって違うんだよね。でも、ソプラノとかテナーはC管だから、まあ良しです。問題は、アルトリコーダーだね。

 だってね、アルトリコーダーはF管でしょ。だから、全部のトーンホールを塞いだ時にはド(C)って表記されて、ファ(F)の音が出ないといけないのに、アルトリコーダーの場合は、全部のトーンホールを塞いだ時の表記が、ド(C)ではなく、ファ(F)になっているのですよ。トーンホールを全部塞いだのに、楽譜の表記上はファ(F)?なんですよ。全くなんですか、それ! 奥さん。信じられますか?

 「トーンホールを全部塞いでいるのに、ド(C)じゃなくて、ファ(F)って何?…そこが変だよ、アルトリコーダー!」って思うわけよ。

 てなことを、リコーダー吹きの人と話していたら、逆に不思議な顔をされました。曰く「ファが出るんだから、ファって書いてあるのが、当たり前じゃないの?」

 むしろ、私がビックリです、え、そんな発想があるの!

 その人は、基本的にはピアニストで、副業(?)的にリコーダーを演奏しますが、他の管楽器は吹けないどころか、吹いた経験が全く無いのだそうです。

 つまりピアノ目線でリコーダーを吹いているわけです。ああなるほど。それなら、ファ(F)の音を出したければ、楽譜にファ(F)と書くべきだろうなあ。

 でも、管楽器的には違います。管楽器ならば、F管の楽器は、楽譜にド(C)と書いて、ド(C)の運指で、ファ(F)の音が出します。それが管楽器なんです。

 つまり、運指優先主義で運指と楽譜の表記の一致を優先したのが、普通の管楽器であり、リコーダーは、実音優先主義であり、実際に鳴る音と楽譜の表記の一致を優先したわけです。

 私は管楽器奏者ですからね。管楽器奏者目線で考えると、アルトリコーダーって、めっちゃ変な楽器なんですよ。だから、吹きたいけれども、吹かない。アルトリコーダーを変な楽器だと思うのは、そういうわけなのでした。

 実音主義? そこが教育楽器なんだよなあ…なんて、ゲスい事を言っちゃたりしています。

 さて、ここまで読んでも、まだ怒っちゃっている人は、どうぞコメントでもして、うさを晴らしてくださいませ。

 

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posted by stone at 03:30| Comment(10) | 音楽一般
この記事へのコメント
<p>吹奏楽譜では金管楽器のトランペットはinB[E:#x266D]、ホルンはinFで書かれてて、それぞれ通常トランペットはB[E:#x266D]管、ホルンはF管(もしくはF/B[E:#x266D]のダブル)が使われるので移調楽器に移調譜となりますが、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバはB[E:#x266D]管の移調楽器であっても楽譜はinCの実音譜なんです。</p>

<p>特にチューバは、C管やE[E:#x266D]管やF管などを使っている人もいるので、とてもややこしいですね。</p>
Posted by reyus at 2019年06月18日 00:43
<p>reyusさん、いらっしゃいませ。</p>

<p> うむ、トロンボーンが実音譜なのは、楽器の特性からして、それは分かります。あれは、運指というよりも、スライドの位置だからね。管の調性なんてあってないようなものだから。</p>

<p> ユーフォニアムとチューバの事情は、調べてみると、あれこれ複雑そうですね。特にチューバに関しては、様々な調性の管があるために、クラシック音楽の世界でも、あえて実音譜で書かれるようです。つまり、楽器にスタンダードがない? そのため、楽譜も移調譜が作れなかった?ようです。あと、ユーフォニアムに関してはミニチューバって扱いで、チューバの一種として扱われるようで、チューバの影響を受け、こちらも実音譜になったようです。</p>

<p> いろいろ勉強になりました。感謝です。</p>
Posted by すとん at 2019年06月18日 06:50
<p>コメントへの返信ありがとうございます。</p>

<p>ところが、この楽器たちにも移調譜がありまして、ブラスバンド(英国式)では移調譜を使ったりするんですよね。</p>

<p>本当に複雑です。(笑)</p>
Posted by reyus at 2019年06月18日 08:01
<p>reyusさん</p>

<p> なぬ、イギリスだとそれらの楽器にも移調譜があるんですか。確かに複雑…ってか、面倒くさい…と言うか。</p>

<p> 演奏する側からすれば、やっぱり実音譜よりも移調譜の方が便利だと思うけれどなあ。</p>
Posted by すとん at 2019年06月18日 21:18
<p>すとんさん、こんにちは。</p>

<p>ユーフォやボーンは、実音で書くときはヘ音記号のin C ですが(実音なので当たり前と言われればその通りですが)、移調譜の場合はト音記号でin B[E:#x266D]で書きますね。</p>

<p>ファゴットもヘ音記号の実音で記譜されるのですが、ならばファゴットはC管なのかというと、右手小指(ソプラノリコーダーでドの指)で出る音がファなのです。ということは、アルトリコーダーと同じ運指です。</p>

<p>あれってF管って言わないのかなぁ・・・「ファゴットってF管だよね」って言っても誰も同意してくれないし(笑)。アルトリコーダーもF管って言わないですよね。</p>

<p>もともとサックスをやっていた私には釈然としない話ですが、そんなわけで、アルトリコーダーと同じ運指(左手薬指がド)なんだと割り切ってファゴットを吹いてます。</p>

<p>サックスやフルートでト長調のスケールを吹いている感覚ですけど。</p>

<p>そういえば、G管フルートの楽譜はin Gなんでしょうか?</p>
Posted by Hiro.MTB at 2019年06月20日 12:47
<p>Hiro.MTBさん</p>

<p> 私の身近にはファゴット吹きの人がいないので知りませんでしたが、ファゴットってアルトリコーダーと同タイプの楽器なんですね(アルトリコーダーばかりがヘンってわけじゃないんだ…)。きっと私もファゴットを手にしたら、釈然としないと思います。</p>

<p>>G管フルートの楽譜はin Gなんでしょうか?</p>

<p> 私自身はアルトフルート(G管フルート)を吹かないのでまた聞きですが、楽譜は移調されているそうですよ(つまりin Gって事ね)。なので、普通のフルートの楽譜(実音ですね)でアルトフルートを吹く時は、頭の中で音を変換させながら吹くんだと、その人は言ってました。それもまた大変な話です。</p>
Posted by すとん at 2019年06月20日 21:56
<p>アルトフルートは記譜が in G なんですね。ではフルートは移調楽器ということで(笑)。</p>

<p>>頭の中で音を変換させながら吹くんだと</p>

<p>ソプラノリコーダーの楽譜をアルトリコーダーで吹くときと同じ感覚ですね。</p>
Posted by Hiro.MTB at 2019年06月21日 07:43
<p>Hiro.MTBさん</p>

<p>>ではフルートは移調楽器ということで(笑)。</p>

<p> はい、了解です(ビシッ!)</p>

<p> 私は違うのですが、絶対音感を持っている人って、移調楽器の管楽器って、気持ち悪くて吹けないんじゃないかしら?</p>
Posted by すとん at 2019年06月21日 20:44
<p>私の知人に絶対音感を持っている人がいるのですが、その人はオーボエ(C管)からイングリッシュホルン(F管、記譜もin F)に持ち替えると、違和感を感じるそうです。</p>

<p>記譜上はド、運指もド、なのに聞こえてくる音はファということで・・・</p>

<p>で、「そういうものなんだ」とあきらめているそうです(あきらめるしかないですけど)。<br />
</p>
Posted by Hiro.MTB at 2019年06月24日 12:53
<p>Hiro.MTBさん</p>

<p> 私の知り合いにも同様な方がいましたよ、でもその人は「だから(管楽器)なんてダメなんだ!」と言って、見限っていました。その“(管楽器)”には具体的な楽器名が入りますが、そこはあえて伏せておきます。関係者の気分を害するのが目的ではないのですから。</p>

<p> あきらめられるなら良いのでしょうが、許せないと感じる人もいるようです。</p>

<p> 絶対音感なんて持つもんじゃねーなー…というのが、私の率直な感想です。かえって不便だし、自分の世界をわざわざ狭くしているような気がしますよ。</p>
Posted by すとん at 2019年06月24日 19:31
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