2019年12月01日

夏の甲子園は無理…と大臣が言いました

 まあ、私もそう思います。ちなみに、大臣とは、萩生田光一文部科学大臣さんで、2019年11月27日の衆院文部科学委員会での発言だそうです。元記事はこちらです。

 大臣の趣旨は以下の4点ですね。

1)健康管理が一番大切。
2)特定の大会がステイタスを持ってしまった。
3)本当は秋の国体が頂点決めの大会なのでは?
4)高校野球は、プロ野球の養成所になってはいけない。

 まず、1)は、先日発表された、高野連による球数制限の話に関連しての発言です。いわゆる“佐々木問題”が発端となってできた取り決めなんだろうけれど、大臣は、高野連の取り決めに一定の理解を示しながらも「それはどうなの?」って事なんだろうと思います。大臣的には、制限を加えたとしても、仲間のことを考えて投げ続けたいという選手もいるだろうし、その選手やチームの気持ちはどうなの?って事を言いたいのではないかしら?

 選手の気持ちは大切だよね。特に高校野球は一生に一回の選手も多いから、何が何でも全力を尽くしたいって思うだろうし、みんながみんなプロになるわけじゃないから、この試合で選手生命が絶たれても、俺は行く!って選手も、当然いるわけで、そういう人の気持ちも汲んであげるのも教育者の仕事だよね。そういう意味では、球数制限って、試みとしては良いと思うけれど、まだまだ穴があるね。

 それにだいたい、高野連の言う「一週間で500球」ってのは、制限としてはかなり緩いし、たぶん、現状は何も変わらないと思うんだな。

 高校野球の場合、極端な試合運び(高校野球の場合、たまにあるから馬鹿にできない)にならない限り、一試合完投で、約150球なんだそうです。つまり「一週間で500球」とは、一週間で3試合完投できるって事で、甲子園の試合って、日程の都合で、一週間に4試合組まれる事もあるので、その場合は無理だけれど、多くは一週間で3試合程度なので、まあ、大きな問題にはならないだろうという数字のようです。

 それに、最近の高校野球では、特に強豪校では、複数の投手でつなぎながら試合をしていくので、一番多く投げる先発型の投手で、平均100球程度だそうなので「一週間で500球」なら、本当に何の問題もないし、変更もいらないって話です。

 なので、「一週間で500球」という取り決めは、ザルと言えばザルなんだな。

 それに、この制限、強豪校なら問題ないけれど、投手の力量だけで勝ち上がってきた普通の学校にとっては、案外厳しいかもね。今以上に、野球強豪校ばかりの甲子園になってしまいそうです。

 大臣の2)の発言とも関係するんだけれど、高校野球の一番の問題は、スケジュールが過密過ぎる事なんだろうと思います。だいたい、公式試合を平日にやるって…そんな競技、野球ぐらいだよ。高校の他のスポーツでは、公式試合ってのは、だいたい土日と祝日にやります。で、平日は…学校で勉強です(笑)。夏休みとかの長期休暇であっても、適当に休養日を入れながら、ゆったりした日程で試合をしています。野球ぐらいなんだよね、今どき、こんな過密スケジュールで大会をやっているのは。

 で、なんでこんなに野球ばかりが過密スケジュールなのかは…高野連の体質が昭和だから…と言うのはもちろん、全国大会の試合会場を甲子園球場に限定しているからですね。

 他の競技の場合、全国大会のような大規模な試合では、試合会場を複数用意し、同時に何試合も行うのが普通です。なので、高校野球ならば、決勝戦まで行けば、6回戦戦うわけだから、試合会場さえ用意できれば、6〜8日の試合日程で全試合を行う事ができるのです。これなら、土日開催だけでも約一ヶ月で、水土日の3日開催なら、2週間ちょっとで全試合終えられます。

 また、地方予選は、どこでも複数会場で試合をしているけれど、それでも7月中旬から過密スケジュールで勉強を放り出して試合をしているのが現状です。それだって選手には負担大なわけで、他の競技同様に、夏の大会の予選は、6月ぐらいから土日メインでゆったりとした日程でしていけばいいんではないかと思います。

 野球の全国大会を、甲子園球場以外の場所でもやるようになれば、選手や関係者の中には、最初は面食らう人もいるだろうけれど、やがて慣れるから、それは大きな問題ではないと思うし、テレビで試合を見ている人にとっては、どこで試合をやろうと関係ないでしょう。けれど、今まで高校野球を独占していた甲子園球場への経済的喪失は計り知れないかもなあ…。高校野球利権ってのがありますからね。でも、それと選手の健康管理とを天秤にかければ…お金の方が大切かな?

 利権の事を考えるならば、野球の全国大会を甲子園球場に固定するのではなく、全国持ち回りにした方が絶対いいよ。業界全体がうるおうし…ね。

 おそらく、球数制限を加えるよりも、スケジュールをゆったりにしたり、試合会場をドーム球場にして、直射日光を遮って冷房を入れてあげるとかの方が、選手にやさしい変更だと、私は思います。

 つまり、高校野球だけ、いつまでも昭和のノリでやっていてはダメで、他の競技同様の運営でやっていけば、もっと選手に優しい大会運営ができるんじゃないかって話です。

 3)に関して言えば、大臣が間違っていて、高校の頂点を極めるのは、秋の国体ではなく“夏のインターハイ”です。

 4)は、まさにその通りで、高校野球で大活躍をした選手は、プロ選手になる事が多いから、ついついプロ目線で高校野球を見がちだけれど、実際、高校野球のほとんどの選手は、プロにはならないわけで、高校野球が最後の野球人生だったりするわけで、だからこそ、いかに高校生活を素晴らしいものにしていけるか…という観点で、大会運営をしていってもらいたいなあって思うわけです。

 ま、どっちにせよ、野球ってスポーツは、色々と恵まれている…と思いますよ。ほんと、ぜいたく。私は高校時代、いわゆるマイナースポーツをやっていたから、野球に対しては、ひがみしか持ってません(ふん!だ)。


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posted by stone at 04:00| Comment(0) | ダイエット&エッセイ
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