2020年02月27日

書き落としていたシネマ歌舞伎

 つい先日、このブログのカテゴリに「歌舞伎」という項目を新設しました。と言うのも、私、案外、これまでも歌舞伎についてチョロチョロと書いている事に、はたと気がついたので、これはやはりカテゴリとして独立させておいた方がよかろう…という次第なのであります。

 で、慌てて、歌舞伎関係の記事をこのカテゴリに関連付けたわけですが、そこで気がついたのは、今まで見たシネマ歌舞伎に関して、一般の映画扱いして、年末の映画まとめ記事の中で書いてしまっていたなあ…って事です。せっかく「歌舞伎」カテゴリを作ったので、今まで見たシネマ歌舞伎に関する事柄を、先の映画まとめ記事の中から抜き出して、ここに再録する事にしました…とは言っても3本なんですがね。

 今回の記事は、こんな趣旨なんです。記載は当時のままです。ご勘弁ください。では参ります。

シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」(2015年に見ました)
 シネマ歌舞伎を見たにも関わらず、この作品については、ブログ記事にしていなかったようです。まあ、音楽的な要素も少なかったし(こう言ってはアレですが)特に感動しなかったからかもしれません。

 歌舞伎…なんだけれど、かなりドタバタした劇なんですよ。はっきり言っちゃえば、コントです。で、コントと歌舞伎の相性って…あまり良くないような気がします。と言うのも、コントにはスピードが必要なのですが、歌舞伎の様式って、常にスローじゃないですか? 歌舞伎って、スローと言うよりも“ためてためてためて…で、見得を切る”っパターンの芝居じゃないです? ちょっとコントとは食合せが悪いような気がするんだな。

 たぶん、この「大江戸りびんぐでっど」って芝居、歌舞伎じゃなければ、そこそこ面白かったと思います。でも、これを歌舞伎にしちゃ、ダメかも。歌舞伎に現代喜劇を持ち込むなら、大阪の新喜劇のようなモノの方が相性いいんじゃないかなって思いました。

シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛〈やじきた〉」(2017年に見ました)
 やじきた…って、名前ばかりが有名で、では、どんなお話だったの? と聞かれても、弥次さんと喜多さんが旅に出て、あれこれ騒動を巻き起こす…ぐらいしか知らないよね。 本来は、江戸時代に書かれた滑稽本の一つで、今で言うラノベみたいなものです。一応、元々のストーリーだってあるんだけれど、それよりも、弥次さん喜多さんのキャラクターばかりが独り歩きして、今に至っているようです。

 この歌舞伎も、そんなやじきたの一つです。弥次さん喜多さんのキャラクターが使われているだけで、別にオリジナルに忠実ってわけじゃありません。なにしろ、この歌舞伎では、弥次さん喜多さんは、ラスベガスに行っちゃいますから。だから、本来の「東海道中膝栗毛」とは明らかに別物。もっとも、この世にある、映画や芝居のやじきたは、たいていオリジナルとは別物だから、そこに文句を言っても仕方ないです。

 で、この歌舞伎のやじきたはアリかと言えば…どうだろ? 今までにも、あれこれぶっ飛んだやじきたを見てきた私としては、ちょっと刺激が弱いかな…って感じもします。でもまあ、マイルドなやじきた(?)が好みという人には、これはこれで良いのかもしれません。

NEWシネマ歌舞伎 四谷怪談(2018年に見ました)
 基本的なストーリーは『東海道四谷怪談』に即しています。演出はところどころに現代的な要素が入っているけれど、それは味付け程度で、肝心のストーリーはきちんと分かりやすく演出されています。やっぱり、古典は面白いや。

 私は十分楽しみましたし、他人にも薦めたいくらいに楽しかったです。あえて難を言えば、お岩さんって、若奥様の設定のはずなんだけれど、どう見てもお祖母ちゃんにしか見えないのが、視覚的に厳しかったなあ…。演技力とか化粧だけでは、どうにもならないモノがあるわけで、舞台なら、遠目だし、それはそれでアリかもしれないけれど、映画にする時は、アップも多いし、それが巨大スクリーンに投影されるわけだし…映画にすると決めた段階で、キャストを再考しても良かったんではないかと思いました。

 さて、こんな感じです。「歌舞伎」カテゴリを新設したからと言って、急に歌舞伎関係の記事が増えるわけではありません。今までのとおり、ゆるゆると歌舞伎についての事柄が生じたら、記事にする予定です。その程度ですが、よろしくお願いします。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 歌舞伎
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