2020年09月22日

密閉・密集・密接

 ええと、いわゆる“三密”ってヤツです。

 密閉…これを避けるには、2方向の窓を全開にし、風の流れができるようにしたいものです。つまり、換気です。

 密集…これを避けるには、人が集まる場所へは行かないようにしましょう。大人数の人が集まるのがいけません。では大人数って何人ぐらいでしょうか? 大阪や千葉では、五名以上の会食を自粛するように言われていますので、人数が一桁であっても“密集”になりかねません。とにかく、家族以外の人がいる場所には行かないのが吉のようです。

 密接…これを避けるには、人と人との距離を十分に取りましょう。他の人とは互いに手を伸ばしても届かないほど十分な距離(約2メートル)を保つようにしましょう。これを“ソーシャル・ディスタンス”と言います。近距離での会話や発声を避けましょう。マスク着用は、もはや常識です。

 なんか、息が詰まるねえ…三密を守った生活は。とにかく、この3つの条件が3つともに成立してしまうと、クラスター発生の可能性が高まり、やばいのだそうです。

 私は声楽とフルートのレッスンに行ってますが、その教室では(防音の都合もあって)密閉状態ですが、密集と密接は回避されています。部屋の中は、先生と私(と声楽では妻)だけですし、先生との距離も十分に確保されていますし、アクリル板で仕切られてもいますので、まあOKなんでしょうね。

 で、ふと思ってみると、自分もかつて嗜んでいた合唱(特に市民合唱団)は、三密だよなあって思いました。

 まず、密閉…ですよね。合唱団の練習で、窓を開け放しってわけにはいきません。だって防音の都合がありますから、どうしても窓は締め切りになります。密閉です、うむ密閉です。

 次に…密集しますよね。どんなに小さな合唱団でも、5名以下の団体って、まず無いですよね。20〜30名程度の合唱団が多いでしょうが、この人数でもすでに密集です。私がかつて所属していた団体はメンバーが百名以上いましたから、もう論外です。どうしたって、合唱団は密集してしまいます。

 最後は密接ですが、合唱って、同じパートの人と、肩が触れ合うくらいの近距離で歌うものです。近くで歌うことで、互いに音程や音色のすり合わせをしていくわけです。合唱では、団員と団員が2メートル以上離れて歌うって…あるのかな? 私の感覚で言えば、団員同士の距離が、そんなに離れてしまったら、心理的には合唱ではなく重唱になってしまって、居心地が悪くなるんじゃないかしら?

 なので、市民合唱団が三密を徹底的に避けようとしたら、かなり面倒くさいことになりますよね。密閉と密集は、どうしても避けられないでしょうから、密接をクリアしていく事になるでしょうが、オペラ合唱ならともかく“いわゆる合唱曲”を歌っていく合唱団では、それが可能なのかしら?

 おまけに、合唱団って老人が多いし、基礎疾患持ちの人も多く参加しているでしょ? ある意味、ハイリスク集団とも言えます。仮にいい感じで三密を回避して練習していたとしても、どれだけの団員が練習に参加してくれるかは不明でしょ?

 で、歌って、筋肉で歌っているわけだから、自粛期間中に歌っていなかった人は、声が出づらくなっていまいますわな。

 それに合唱団って、別に歌が好きな人ばかりが集まっているわけではなく、練習後のおしゃべりが楽しみで参加している人も大勢いらっしゃるわけだけれど、今の御時世、練習後のおしゃべりなんて、ダメでしょ? もうそれだけで、合唱に対する魅力が半減しちゃう人もたくさんいるでしょう。

 たとえ合唱団が練習を再開したとしても、今度は人が集まって、合唱団としての活動ができるのか…という話にもなってきます。

 そんな事を考えると、マジで、日本の合唱文化はヤバいことになっているんじゃないかしら? 私は以前から、合唱界の高齢化を憂いてきましたが、新型コロナ直撃で、高齢化以前に、三密で、日本の合唱文化はトドメを刺されてしまうのではないか…と本気で危惧しております。

 かつて多くの学校にあって合唱部の多くは、少子化で廃部になっています。今、合唱界に参入する若者はぐぐんと減っています。そこに高齢化で、徐々に合唱人口が減って、いづれ遠くない将来において日本の合唱文化は死滅してしまうのだろうと思ってましたが、ここに来て、新型コロナで一挙に合唱団が機能不全に陥ってしまったわけです。

 まじ、ヤバいよね。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 合唱
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