2020年10月21日

今だに小学三年生を引きずっている

 私は、いわゆる幼稚園とかには行ってません。別に幼稚園は義務教育ではないし、ウチは経済的に余裕がないし、保育園に預けるとか、教育に熱心なわけでもなかったので、小学校に入るまでは、家にいました。たぶん、今の感覚で言えば、ネグレクトされていたのかもしれませんが、もうそんなのは時効です。

 なので、教育らしい教育を受けたのは、小学校に入ってからです。私、小学校に入るまで、字も読めなければ、計算もできなかったんです。別に当たり前のはずだけれど、当時からそんなヤツはいませんでした。なぜか皆、字が読めるし、計算もできるんだよね。まあ、いいけど。

 で、小学校に入って最初の2年間の記憶って、あんまり無いんだよね。たぶん、記憶に残るほど楽しい生活じゃなかったんだと思います。

 学校の授業って話で言えば、小学三年生の時の音楽の授業は、結構あれこれ覚えてます。音楽の授業は担任の女の先生が受け持っていた(って、別に音楽が専門ってわけじゃなかったみたいです)ので、別に本格的な授業ではなかったんだろうけれど、色々教えてもらいました。

 仮にT先生って呼びましょう。

 楽典みたいなものを教えてくれたのがT先生でした。で、それで「作曲をしましょう!」とか言い出して、私が適当に書いた曲を皆の前でべた褒めしてくれて演奏してくれたり…結構、うれしくて覚えてます。鍵盤と楽譜の関係を教えてくれたのもT先生で、そこから指一本だけど、ピアノが弾けるようになった私です。すごい自己達成感があったのを覚えてます。三年生から鼓笛隊に入れるのだけれど、その鼓笛隊に入って、小太鼓(スネアドラムじゃ無いんだな:笑)がうまく叩けなくって、教えてくれたのもT先生でした。

 結構、お世話になっているし、面倒みてもらったなあ。当時、大学を出たばかりだったろうに、ほんと熱心な先生でした。

 で、そのT先生の音楽の授業、特に歌の授業で、よくおっしゃっていた事は…

 「とにかくクチを開けて、元気よく大きな声で歌おう!」
 「歌の出だしから、はっきりと歌おう!」
 「歌が始まったら終わるまで、休まずに声を出し続けよう!」

 …です。結構長い間、この教えを守っていました。つい、最近まで守っていたかも。

 さすがに恩師の言葉だけれど、今はこの教えが間違っている事は分かります。

 クチを開けて歌っちゃダメだよね。特にクチの手前ばかりを、それも横にばっかり開いて歌うなんて、もう最低だよね。元気よく大きな声って、そりゃあ子どもだもん、ついつい怒鳴っちゃうよね。でも、怒鳴り声で歌っちゃダメだし、元気よく大きな声で歌おうとして、ノドに力を入れた声で歌っちゃダメダメだよね。

 歌の出だしからはっきりと…って、そんなガツンガツンって感じで歌ったら残念だよね。曲にもよるけれど、多くの曲は、フワッと柔らかく歌い出した方がたぶんいいんだよね。

 休まずに声を出し続けようとした結果、休符は軽く無視して歌うし、息が続くまで歌うからブレスはいい加減だし、なんかやかましい歌になるよね。

 という訳で、先生の教えにダメ出してますが、これって、今の私が抱える欠点そのものなんだよね。先生のせいにはしたくないですが、先生の教えをちゃんと守った結果が今の私なんだよね。子どもへの教育って、大切だよね。

 ってわけで、なんだかんだ言っても、今だに小学三年生をひきずっている私だったりします。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 声楽のエッセイ
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