2020年12月04日

黒い譜面が吹けません(涙)

 フルートの話ですが、私、黒い譜面が苦手です。

 黒い譜面…というのは、細かい音符がたくさん詰まっている楽譜です。十六分音符とか三十二分音符とかがずらずら並んだような楽譜は、ほんと苦手なんです。ちゃんと吹けずに間違えちゃうんですね。

 「ああ、もう年寄りだから、指が回らないのかな?」なんて考えて、ちょっぴり諦めちゃった時期もあります。加齢が原因で出来ないのは、もうどうにもならないものね。

 でもね、練習を重ねて、吹けなかったフレーズが吹けるようになるにつれ、分かってきた事があります。多分私「指が回らないから吹けない」という事はないんじゃないかな? 少なくとも“指が回らないほどにテンポが速くて細かい曲”には対峙した事はなく、私が苦労してきた曲、たとえ譜面が黒くても、そんなに速くもなければ細かくもない曲であって、だからそれらの曲が吹けないのは、決して指が回らないのが原因ではない…のです。

 では、なぜ吹けないのか? 譜面がきちんと読めていなくて、それで吹けないのです。

 譜面がきちんと読めていない…とは? 色々な現象が考えられます。

 例えば、老眼のために譜面がぼやけて見えていて、それで読み間違えているので吹き間違える…とか。

 例えば、五線から上にはみ出しているような音の場合、きちんと見えていても、とっさにその音が何なのか分からずに、数えているうちに吹き間違えてしまう…とか。

 例えば、ちょっと面倒くさいリズム(付点系ですね)に迷ってしまって、パニクっているうちに間違えてしまう…とか。まあ、そんな感じです。

 おそらく、これらの諸問題は、きちんとしたメガネをかけて、読譜能力が向上すれば解決するんだろうと思います。だから、指の問題ではないのです。

 メガネに関しては、レッスンの時は、通常使用の老眼鏡よりも度の強い眼鏡をレッスン用として持ち込む事で改善されつつあります。読譜能力に関しては…ほぼ譜面が読めなかった私が、ここまで読めるようになった事をまず喜びたいと思います。でもまだ足りないんだよね。だから、さらに一層の上達を望むだけです。

 つまり、指がトロくて黒い譜面が演奏できないのではなく、脳みそがトロくて黒い譜面が演奏できない…ってのが、どうやら事の真相のようです。

 え? それって、ジジイだから吹けないのではなくて、バカだから吹けない?って結論になるのかな? バカは…ダメだよねえ。バカは死ななきゃ治らないもの、チクショー。

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posted by stone at 04:00| Comment(4) | フルートのエッセイ
この記事へのコメント
こんばんは。

>黒い譜面

T&GのNo.1,2をさらえば、本来は指使いのエチュードではありませんが、どうでしょうか。T&Gも充分に黒いです。
元師匠曰く、モイーズの「音階と分散和音:480の技術練習」一通りさらえば、現代曲以外は全て初見で吹ける、とのことで、仰る通りです。
モイーズのエクササイズはT&Gのヴァリエーションですね。

失礼しました。
Posted by tetsu at 2020年12月04日 22:27
tetsuさん

 いつも適切なアドヴァイスをありがとうございます。ただ、使用する教材については、自分の先生の指示通りにしたいと思っていますし、私の先生は、今の私にはテクニックよりも優先して身に付けさせたいモノがあるように考えていらっしゃるようなで、私の愚痴はただのぼやきとお考えください。

 とは言え、黒い譜面をやっつけたいという野望が無いわけではありませんよ、念の為。
Posted by すとん at 2020年12月05日 22:07
私も歳を取ってから(45歳)フルートを始めまして、すとんさんと全く同じ事を考えておりました。
幼少期はピアノを習い、中学時代はクラリネットを吹いていたり、娘がピアノを習いだしてからは、ずっと練習を見ておりましたので、楽譜を読むと言うことは、余り問題ないのですが(フルートの高音はまだ見慣れず苦戦)、やっぱり速い曲、球数が多い曲は苦戦です。
で、最近気が付いた事は、大人になってから始めると、「反射的に動けない」って事でした。
子供の頃に始めた事は、楽譜の「ド」を見た瞬間、指が動きますね。あたかも、あっちへ行きたいと思うか思わないかで、一歩踏み出すかのように。
でも大人になってから始めたことって、楽譜の「ド」を見て、「ド」の指はこう押さえてと考えて、指に指示が行ってと、考える手続を踏んでいます(私は)。フルートの場合、息の角度で高低のコントロールもあるし、手元が見えないので視覚的に覚えるが出来ず手元を想像するも難易度が高くなりますね。
なので、速い・球数の多い曲は、演奏箇所より少し先を読まなければイケなのに、手続きがふん詰まって、崩壊してしまうのデス。
今は、意識して楽譜を見て、考えずに音を出すと言うことを心掛けているのです。
まだまだ四苦八苦なのですが。
まぁ、大人になってから出来るようになった、パソコンのブラインドタッチも、毎日の鍛錬でしたから、いつかは出来るようになると、諦めずに齧り付いて行きます!
ま、先生には「音大に行く訳じゃないから、大人にはインテンポは求めないけど、テンポあげたい?」と言われ、素直に指示テンポより遅いテンポで○を頂いております(^_^)ゞ
※そこそこピアノを弾ける娘によれば、ある程度暗譜出来てないと、表情を付けて音楽的には弾けないのだそうです。増々、年寄りには難易度が上がりますorz
Posted by ぷみえ〜 at 2021年01月17日 13:32
ぷみえ〜さん、いらっしゃいませ

>で、最近気が付いた事は、大人になってから始めると、「反射的に動けない」って事でした。

 そう、これこれ。「反射的に動けない」のですね。何か難しい局面に陥ると、身体が硬直しちゃうんですよ。つまり“固まる”わけで、そうなっちゃうと黒い譜面が吹けるわけがないのです。

 おそらく、黒い譜面を見ると、脳みそが一瞬処理落ちをしてしまい、それで固まってしまうのだろうなあと思うのでは、やはり本文記事と同じく「バカだから吹けない」という結論になってしまいます。

 ううむ、たとえおバカさんでも、若ければ反射神経でどうにかなるのに、年を取っちゃうと何事も機敏に動けなくなってしまうわけで…ああ、加齢が憎いです。

Posted by すとん at 2021年01月17日 19:05
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