2020年12月07日

イタリアオペラとドイツリートでは発声法が異なるのか?

 本当の話はプロの方々に尋ねてください(笑)。ここでは趣味のオジサンの私見を書きます。

 よく…と言うか、少し古い書物等を見ると、イタリアオペラとドイツリートでは、音楽の種類も違うし、発声法も違うと書いてありました。いわゆる、ベルカント唱法とドイツ唱法の違い…ってやつでしょうね。なので、今でもたまに、そんな事をおっしゃる方もいらっしゃいます。

 たぶん、昔は違っていたのかもしれません。昔は、イタリアとドイツの違いって大きかったのかもしれません。なにしろ、ドイツ系の歌手のLPに収録されているイタリアオペラのアリアがドイツ語歌唱が標準だったりした時代もあったわけですからね。ちなみに当時、イタリア系の歌手はドイツリートとかドイツオペラのアリアは…滅多に歌っていなかったと思います。つまり、分業というか、棲み分けがあったわけです。であれば、両者に多少の違いがあっても不思議ではありません。

 でも今は…この棲み分けは無いですよね。プロの方なら、イタリアオペラのアリアも歌えば、ドイツリートも歌います。私のようなアマチュアさんだって、その両方を学びます。もちろん、イタリア語とドイツ語は違う言語ですから、当然、言語に伴う違いはありますが、基本となる発声法は同じです。ってか、同じ発声法でないと対応が難しいと思います。なぜなら、同じ人が同じジャンルの音楽を歌っているわけですから。

 音楽のジャンルが違えば、当然各種テクニックが異なってきますし、歌系であれば発声法が違ってきます。ざっくり言えば、オペラの発声で演歌を歌うバカはいないって話です。でも、同じジャンルの音楽であれば、基本的なテクニックは同じだし、歌系であれば発声法は同じになります。レディ・ガガとマドンナの発声方法は同じでしょ?

 ですから、イタリアオペラのアリアとドイツリードは、地域は違うけれど、同じクラシック声楽の音楽ですし、同じ歌手がその両方をレパートリーにするのは当たり前の時代だし、その両方を歌う以上、同じテクニックで歌うのが当然と言うか、省エネなわけです。博多民謡と秋田民謡には多少の違いはあっても、同じ歌唱テクニックで歌う…ってのと、同じレベルの話です。

 というか、同じ発声法で歌えるから、同じ歌手がこの両方をレパートリーにできるわけで、明確に発声法が違うのなら、この両方をレパートリーにする歌手は激減します。オペラと演歌の両方をレパートリーにしている歌手なんて、まずいないですよね。そういう事です。

 例えば、民謡歌手で演歌を歌う歌手さんは、民謡の発声で民謡も演歌も歌っていますでしょ? 人間って、そんなに器用じゃないし、極めた人ほど、極めた技を使います。

 なので、イタリアオペラとドイツリートでは発声法が異なるのか? と言えば、今の時代、同じ発声法で歌っているでしょう…と言えます。では、それは昔で言う、ベルカント唱法なのでしょうか? それともドイツ唱法なのですか?

 たぶん、ベルカント唱法寄りの発声だと思います。と言うのも、今のクラシック声楽の発声法って、いわゆるベルカント唱法でしょ? もっとも、今のベルカント唱法とかつてのベルカント唱法が同じかどうかは私には分からないので、ベルカント唱法“寄り”って表現をさせていただきますが、少なくともドイツ唱法ではないですよね。今の時代、ドイツ唱法って、かなり少数派なのではないかと思うのです。

 ちなみに私の理解では、ベルカント唱法は腹筋を動かし続けて歌う唱法であり、ドイツ唱法は腹筋を固めて歌う唱法だと理解してます。間違っていたら、ごめんなさい。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 発声法のエッセイ
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