2021年02月18日

楽譜は読めないよりも読めた方がいい

 楽譜が読めない人には、楽譜が読めると、どれだけ音楽の世界が広がるかが分からないし、楽譜が読める人には、楽譜が読めない人がどうやって音楽と接しているのかが分からない、と私は思います。

 器楽の場合、楽器が何であれ、楽譜が読めないと楽器の演奏はかなり難しいです…ってか、まず無理かな? 一部の天才肌の人を除くと、やはり楽譜が読めないと楽器の演奏はどうにもならないです。特に再現音楽である、クラシック系の音楽は楽譜が読めないと、本当に大変です。ですから、楽器を学んでいるうちに、演奏に困らない程度には楽譜が読めるようになるものです。

 しかし、器楽の人には想像もつかないかもしれませんが、歌(独唱、合唱問わず)の人って、楽譜が読めなかったり、読めてもかなり怪しい人が大勢います。と言うのも、この世界は、楽譜が読めなくても、なんとかなっちゃう世界だからです。

 歌って、楽器と違って、耳で覚えても行けちゃうんです。なので、歌の練習をいくらしても、楽譜が読めるようになるとは限らないのです。

 皆さんも、カラオケを楽しむと思いますが、カラオケで歌う時、わざわざ楽譜を見ながら歌ったりしませんよね。テレビや配信で耳馴染んだ曲をカラオケで歌うわけで、楽譜なんて見ないで歌う方が普通です。そう、歌って、須らく、そんな感じなんです。

 独唱の人は、プロの音源を聞いて、メロディを覚えて歌ったりするし、合唱だと、多くの団で“音取り音源”が用意されていて、その音源を聞いて自分のパートのメロディを覚えて歌うんです。だから、楽譜がちゃんと読めなくても、歌は困らない。よほど耳が悪くなければ、なんとかなるのです。

 なんとかなる…と言えば、なんとかなるのだけれど、実は耳で聞いて覚えると、タモリの空耳アワーじゃないけれど、細かい箇所がいいかげんになります。間違って覚えたり、丸めて覚えたりしがちです。そして、それに気が付かないのが、耳で歌を覚える欠点です。

 細かなリズムの刻みを正しく歌ったり、細かな音程の移動をきちんと理解して歌うためには、楽譜が読めないとできません。

 合唱などでは、自分のパートは耳で覚えられても、その時に他のパートがどんなふうに歌っているかは、楽譜が読めないと分かりません。つまり、楽譜が読めないと、音楽を横に捉えられても、縦に捉えるのは、かなり難しいのです。

 それに、独唱などでは、とりわけオペラアリアがそうですが、プロの歌手って、実は楽譜通りに歌っていない事が多々あります。それはその歌手の個性なのですが、その個性の部分まで耳で覚えて歌ってしまっては、ただの劣化コピー歌手になりさがるだけです。個性的な表現と言うのは、きちんと楽譜通りに歌えた上で加えるものです。でも、それをするには、きちんと楽譜が読めるか(海外のプロの場合は)きちんと楽譜が読める人(コレペティさんだね)に教えてもらう必要があります。

 というわけで、歌の人は楽譜が読めなくても歌は歌えますが、歌をきちんと歌おうと思った時(特にクラシック系)は、楽譜が読める必要があるし、その楽譜を自分で読んで、ピアノ等で音取りができる程度にピアノも弾ける必要があると思います。

 「自分でピアノが弾けなくても、パソコンで楽譜通りに音を出してもらえば…」と言う人もいると思いますが、それでは合唱団の音取り音源と同じ事で、そんなに精密に音取りをするのは無理かなって思います。音取りは、自分でピアノを叩きながら、1音1音確認しながらやらないとダメって部分がありますからね。

 というわけで、音楽を趣味にしているなら、楽譜は読めないよりも読めた方が良いと思います。で、楽譜を読めるようになるには、ソルフェージュを学ぶのが王道でしょうが、私は器楽を学ぶのも良いと思います。ピアノやギターのような、和音が奏でられる楽器を楽しむのが良いと思います…って、単音楽器のフルートを学んでいる私が言っても、説得力ないか(笑)。

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posted by stone at 04:00| Comment(0) | 音楽一般
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