2021年03月03日

人が感じる音程って、機械で測定できる音程とは違うのです

 声楽のレッスンの続きの続きです。

 コンコーネの7番です。階名唱です。半音の音程の幅を広めにとって歌うように…つまり、半音を強調して歌うように言われました。“F-F♯-G”というメロディーで、“F-F♯”の音程幅を広めに取り“F♯-G”の音程幅も広めに取るのです。広めと広めを重ねたのだから、最初と最後の“F-G”の音程幅は、めっちゃ広くなりそうですが、実はそうではないというのが、音程の不思議な話です。“広め”+“広め”→“普通”となります。

 つまり、人が感じる音程って、機械で測定できる音程とは違うのです。機械で測定できる音程は、基音の部分の音程であって、人が感じる音程と言うのは基音+響きの音程なのです。つまり「半音の音程を広め」に取るというのは「半音先の音程の響きをうんと高くする」という事であって、基音部分の音程は、あくまでも正しく半音なのです。なので“広め”+“広め”→“普通”が成り立つわけです。

 器楽の世界じゃ、ありえない話だよね(笑)。

 歌の世界には、正しい音程の中にも様々な音程があるわけです。音程幅の狭い音もあれば、音程幅の広い音もあるわけです。それは倍音構成の違いであり、響きの高さの違いなのです。歌で使う音程は、なるべく音程幅の広い音を使うべきであって、それは同時に響きの高い音を使っていく事になるわけです。

 リズムは(コンコーネですから)正しく歌いましょう。細かいリズムが多いですが、リズムを溜めたり流したりせずに、オンタイムで歌いましょう。クラシック音楽であってもビート感は大切です。

 さて、曲の練習です。まずは、メンデルスゾーン作曲「エリア」の3番「Zerreißet eure Herzen/汝らの衣ではなく」です。

 とにかく、急がない事。楽譜通りに忠実に歌おうとすると、細かい音符も多くて、ついつい早めのテンポになりがちだけれど、あくまでも音価は相対的なものであって、急いで歌っては忙しないだけです。たっぷりと余裕を持って、じっくりと歌いましょう。なにしろ、オラトリオですからね。歌っているのは、オバデヤという預言者であり、神の使いですから、貫禄を持って歌わないといけません。とにかく、指揮者が指揮を振りやすく感じるように歌うのがベストです。

 この3番&4番は、歌手にとってお休みが無い曲なので、歌いながら休んでいく事が大切だし、3番は歌い方によっては、自然に休みを入れながら歌えるので、急いで歌っては自分が損するだけなのです。

 あと、レチタティーヴォですから、自然にしゃべるように歌えるのが良いのです。

 4番「So ihr mich von ganzem Herzen suchet/心をつくして求めれば」です。白玉音符は音程を変えずに、響きだけを上げ続けて歌うのが吉です。音を止めない、固めないのです。

 歌手はヴォーカル譜を見て歌いがちだけれど、歌う時は、ピアノ譜(オーケストラ譜)を横目で見ながら歌うことも大切です。特に、ヴォーカル譜には書かれていない表現記号がピアノ譜にだけ書かれている事もあります。そんな表現記号を大切にして歌いましょう。

 最高音A♭は、その前の1オクターブ近く低いB♭から、十分に声に反動をつけて、鉄棒であふる感覚で、ピョンと登っていけたら美しいです。

 しっかり歌っていたら、時間切れで39番は歌えませんでした。ちょっと残念。

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