2020年11月04日

生声で歌ってはいけないと言うけれど…

 かつて某合唱団にいた頃、私は色々な注意を受けました(なにしろ初心者かつ下手っぴだったものです)が、その中で今でもよく覚えている注意に「生声で歌ってはいけない」というのがありました。

 生声とは何かという話ですが、一般的には地声と言われる声で、普段の生活で使っているような声の事です。

 生声がダメなら、どうすれば良いのかと尋ねれば「生声ではなく頭声で歌え」って言われていました。この場合の頭声とは「喉仏を下げて、声に響きを付けて歌うこと」と言われました。ちなみに、この用語は、この団特有の言い方だろうと思います。ここで言われる、生声とか頭声の定義って、一般的なそれとは違うような気がしますが、ここではそのあたりはスルーしてください(お願い)。

 今の私が見ると、用語の正しさはともかく、なぜそう言っていたのかという意図は分からないでもないです。

 生声がダメ…は、そりゃあ話し声のまま歌うのでは、声に色艶が乗らないし、団員の声の違いが目立ってしまいます。声の違いを目立たせなくするには、同じような音色の声にしてもらう必要があるわけで、それをこの団では頭声と呼んでいる、下に掘った声(一種の作り声)で音色の統一を図っていたのでしょう。

 下に掘った声なので、頭声というよりも胸声に近いんじゃないかというツッコミは予想されますが、そこはスルーしてください。でも、個性豊かな音色の声が同じ方向の音色に揃えられるという利点はあります。それに、喉仏を下げるという指導は、マネもしやすく、自習もしやすく、また指導もしやすいという利点もあります。いかにも市民合唱団向けの指導だと思います。

 生声はダメと言いつつ、実は地声はOKなのです。と言うのも、女声は裏声で、男性は地声で歌うのが基本とされていたからです。この場合の地声とは「裏声ではない声」程度の意味だろうと思います。それらの裏声や地声を出しながら、喉仏を下げて頭声にして歌うのが、この団の理想とする発声方法のようでした。

 まあ、ここまでの発声方法に色々とツッコミをしたい人がいる事は理解します。何度もお願いしますが、そこはスルーしてください。

 でもこうやって、簡単な指導で、団員の音色の統一を図っていたわけです。

 私もこの団に短期間ですが、所属していたので、喉仏を下げるのは比較的得意ですよ。と言うか、一時期は、歌おうとすると、無意識に喉仏を下げて、下に掘った声で歌いがちでした。今でもうっかりするとやってしまいます。ダメですね。

 声を過度に下に掘ると、声が重くなるし太くなってしまいます。当然、高音は出づらくなります。まあ、多くの市民合唱団がレパートリーとする曲の、ソプラノパートやテノールパートって、驚くほど音程が低い(私の感覚で言えば、テノールはバリトン並の音域で、ソプラノはメゾソプラノ〜アルトの音域な)ので、多少高音が出づらくても問題はないので、大丈夫なのでしょう。

 もちろん、こういう発声では独唱は厳しいと思いますが、集団で歌う合唱なら、それなりの味のある声として、面白いと言えば面白いだろうと思います。ただ、好きか嫌いかで言えば…私はあまり好きじゃないかもしれません。

 とまあ、昔の経験をネタに記事を書いてみました。

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2020年10月20日

だから私は合唱が出来ない

 ちょっと自分の人生ってヤツを振り返ってみました。

 幼い頃から音楽は好きでした。学生の頃はバンドをやっていました。歌よりも楽器の方が好きで、ギターをメインに、ベースもシンセもドラムも嗜んでいました。歌は…聞くのは大好きでしたし、興味が無いわけではなかったけれど、自分が歌う事はあまり考えていませんでした。

 それが“歌いたい”と思うようになったのは、社会人になって、オペラを聞くようになってからです。具体的には、マリオ・デル・モナコのCDを聞いて以来、歌わずにはいられない感じになりました。

 で、歌いましょう…と思った時に考えたのが、市民合唱団です。合唱団に入れば、おもいっきり歌が歌える…って思ったんですね。

 さっそく、地元で団員を募集している大きめな市民合唱団があったので、入れてもらいました。その合唱団は、今では入団テストのようなものがあるらしいのですが、私が入った頃は、まだ発足したばかりで、特にテストのようなモノもなく、フリーパスで入っちゃいました。

 合唱団時代は、楽しくてつらい日々でした。歌が歌える事は楽しかったですよ。合唱団に入った事で人脈も広がりましたし、あれこれの舞台でも歌わせてもらえるようになりました。

 ただ、オペラを聞いて、感動して、それで歌いたいと思った人なので、とにかく朗々と大きな声で歌いたいのです。

 今でもそうだけれど、私の声って、極めてソリストなんだよね。そもそも、声大きいし、よく通るし、甲高いし…いわゆる“内緒話ができない人”なんだよね。どんなに小声のウィスパーヴォイスで話しても、周りに筒抜けになってしまう声の持ち主だったりします。

 そんな声の持ち主が、大声で朗々と歌いたがっているわけだから、そりゃあダメだよね。合唱団的には迷惑千万なわけです。

 おまけに、それまで音楽はやっていたけれど、歌は全然歌っていなかったわけだから、歌は超絶下手くそだったわけです。なので、合唱団の練習中も、しばしば個人的に注意されたり、指導されたりしてました。おそらく、心の弱い人なら居たたまれなくなっていたでしょうね。私は精神的に折れる事はなかったけれど、すごく団には迷惑をかけているなあという自覚があって、そこは辛かったです。

 結局、大きな本番を終えたところで、合唱を止めて、声楽(独唱)を学ぶようになったわけで、途中紆余曲折はありましたが、それが今の私につながっていくわけです。

 今でも合唱で歌う事は好きだしやりたいのですが、個性を殺して、周りの人たちと声質や声量を併せて緻密に歌っていくのは苦手だし、やりたくないです。

 みんな、バンバン声を出して個性豊かに歌えばいいじゃん…って思っちゃうわけですが、それじゃあ今の日本の合唱はできないよね。少なくとも、今の日本の合唱で行われている主流の音楽とは違うわけです。

 だから私は合唱ができない…わけです。

 いつの日か、百人程度の合唱団があったら、その歌声が「まるで一人の人が歌っているかように聞こえる」音楽が廃れ「百人の人間が汗かきながら声を合わせて歌っているように聞こえる」音楽が主流になったら、私も合唱を楽しめるのではないかと思うのです。

 ま、そんな日はやってこないか(笑)。

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2020年09月22日

密閉・密集・密接

 ええと、いわゆる“三密”ってヤツです。

 密閉…これを避けるには、2方向の窓を全開にし、風の流れができるようにしたいものです。つまり、換気です。

 密集…これを避けるには、人が集まる場所へは行かないようにしましょう。大人数の人が集まるのがいけません。では大人数って何人ぐらいでしょうか? 大阪や千葉では、五名以上の会食を自粛するように言われていますので、人数が一桁であっても“密集”になりかねません。とにかく、家族以外の人がいる場所には行かないのが吉のようです。

 密接…これを避けるには、人と人との距離を十分に取りましょう。他の人とは互いに手を伸ばしても届かないほど十分な距離(約2メートル)を保つようにしましょう。これを“ソーシャル・ディスタンス”と言います。近距離での会話や発声を避けましょう。マスク着用は、もはや常識です。

 なんか、息が詰まるねえ…三密を守った生活は。とにかく、この3つの条件が3つともに成立してしまうと、クラスター発生の可能性が高まり、やばいのだそうです。

 私は声楽とフルートのレッスンに行ってますが、その教室では(防音の都合もあって)密閉状態ですが、密集と密接は回避されています。部屋の中は、先生と私(と声楽では妻)だけですし、先生との距離も十分に確保されていますし、アクリル板で仕切られてもいますので、まあOKなんでしょうね。

 で、ふと思ってみると、自分もかつて嗜んでいた合唱(特に市民合唱団)は、三密だよなあって思いました。

 まず、密閉…ですよね。合唱団の練習で、窓を開け放しってわけにはいきません。だって防音の都合がありますから、どうしても窓は締め切りになります。密閉です、うむ密閉です。

 次に…密集しますよね。どんなに小さな合唱団でも、5名以下の団体って、まず無いですよね。20〜30名程度の合唱団が多いでしょうが、この人数でもすでに密集です。私がかつて所属していた団体はメンバーが百名以上いましたから、もう論外です。どうしたって、合唱団は密集してしまいます。

 最後は密接ですが、合唱って、同じパートの人と、肩が触れ合うくらいの近距離で歌うものです。近くで歌うことで、互いに音程や音色のすり合わせをしていくわけです。合唱では、団員と団員が2メートル以上離れて歌うって…あるのかな? 私の感覚で言えば、団員同士の距離が、そんなに離れてしまったら、心理的には合唱ではなく重唱になってしまって、居心地が悪くなるんじゃないかしら?

 なので、市民合唱団が三密を徹底的に避けようとしたら、かなり面倒くさいことになりますよね。密閉と密集は、どうしても避けられないでしょうから、密接をクリアしていく事になるでしょうが、オペラ合唱ならともかく“いわゆる合唱曲”を歌っていく合唱団では、それが可能なのかしら?

 おまけに、合唱団って老人が多いし、基礎疾患持ちの人も多く参加しているでしょ? ある意味、ハイリスク集団とも言えます。仮にいい感じで三密を回避して練習していたとしても、どれだけの団員が練習に参加してくれるかは不明でしょ?

 で、歌って、筋肉で歌っているわけだから、自粛期間中に歌っていなかった人は、声が出づらくなっていまいますわな。

 それに合唱団って、別に歌が好きな人ばかりが集まっているわけではなく、練習後のおしゃべりが楽しみで参加している人も大勢いらっしゃるわけだけれど、今の御時世、練習後のおしゃべりなんて、ダメでしょ? もうそれだけで、合唱に対する魅力が半減しちゃう人もたくさんいるでしょう。

 たとえ合唱団が練習を再開したとしても、今度は人が集まって、合唱団としての活動ができるのか…という話にもなってきます。

 そんな事を考えると、マジで、日本の合唱文化はヤバいことになっているんじゃないかしら? 私は以前から、合唱界の高齢化を憂いてきましたが、新型コロナ直撃で、高齢化以前に、三密で、日本の合唱文化はトドメを刺されてしまうのではないか…と本気で危惧しております。

 かつて多くの学校にあって合唱部の多くは、少子化で廃部になっています。今、合唱界に参入する若者はぐぐんと減っています。そこに高齢化で、徐々に合唱人口が減って、いづれ遠くない将来において日本の合唱文化は死滅してしまうのだろうと思ってましたが、ここに来て、新型コロナで一挙に合唱団が機能不全に陥ってしまったわけです。

 まじ、ヤバいよね。

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2020年06月29日

地方自治体ごとに対応が違う

 何の話かと言えば、公共施設での対応の話です。もっと具体的に言えば、合唱団の練習場として公共施設を貸してくれるかくれないかとか、舞台公演は可能なのか不可能なのかとか、まあそんな感じの話です。

 ウチの地元では6月いっぱいまで公共施設はお休みでした。7月から再開されます。ウチの地元は、割と寛容な感じで、7月8月に関しては、いわゆる“感染予防対策”をしっかり取ってくれれば、合唱の練習も公演もOKです。ただし、公演の際に客席で歌うのはダメで、歌うなら必ず舞台の上で…という注意があります。また、人数制限はしっかりあって、練習も公演も、従来どおりの人数で…というわけにはいかないようです。ホール等は1/3程度の人数しか入れられません。

 ちなみに“感染予防対策”としては、次の事を求められます(要約&抜粋です)。

 ・熱があったり、熱はなくても体調が悪い人は利用できません。
 ・咳やくしゃみ、ノドの痛みがある人もダメです。
 ・マスクは必ず着用してください。
 ・手洗い、うがい、手指消毒は徹底すること。
 ・ソーシャルディスタンスの確保は必ずしてください。

 まあ、最近の常識の範囲の話で、妥当な線だと個人的には思ってます。マスク着用で歌うのは、歌う側的には「どーしたもんだろ?」って思うわけだし、酸欠で倒れないか?という心配もありますが、練習できない事と比べれば、何という事もない話です。ちなみに、これは7月8月の話で、今のところ、9月以降は従来どおりの利用基準に戻したいそうです。

 でも、これはウチの地元の話であって、この基準って、地方自治体ごとに違っているんだそうです。

 ウチの地元は、まあ割と弛めで利用者目線の基準になっていますが、かなり厳密な基準でやっているところもある一方、すでに従来どおりの利用基準でやっている所もあるようです。色々な地区の合唱団の指導をしている先生などは、各地方自治体ごとに異なる基準に対応されるのに、ご苦労されているようです。

 例えば、まだ合唱団の練習には貸せませんという所もあります。窓を開けっ放しで、人数も定員の1/4まで減らしたなら可能ですという所もあります。練習室は貸せないけれど、ホールなら貸せます(利用料金がだいぶ掛かります)という所もあります。また、マスクだけでなく、フェイスシールドも着用すればOKですよという所もあれば、人と人の間にアクリル板を立てるならOK(そのアクリル板は各自で用意してください…とか)という所もあって、本当に地方自治体ごとに対応や基準が異なるわけです。

 ちなみに、ウチの声楽の門下の発表会は…一応、準備をしていますが、実はまだまだ危うい感じなんですよ。と言うのも、横浜の音楽ホールで行うのですが、横浜の基準は…ちょっと厳しめなのです。横浜では音楽ホールはすでに再開されていますが…実は器楽のみOKで、歌はまだ不可なんです。発表会は8月の末日付近なので、そこまでに利用基準の見直しが数回あるそうなので、見直して歌がOKになれば、発表会ができるという状況なのです。

 で、見直しても、まだ歌が不可であった場合は…仕方がないので、場所を民間音楽ホールに変更します。場所を変更した場合は、発表会ではなく、おさらい会にして、お客さんは入れずに、先生生徒だけの会になります。まあ、歌えるわけですから、私は全然OKなのですが、女性の生徒さんたちは、立派な舞台で派手派手ドレスを着て歌いたいという希望があるので、民間音楽ホール(小ホール程度の小さめなホールです)では嫌よと言っている人もいるそうなので、なるべく発表会としてやりたいわけです。

 実際、一昨年は、色々な都合があって発表会を一旦止めて、おさらい会(このおさらい会には私は未参加でした)として実施したところ、やはりドレスが着たいのよという話が出て、その年末に発表会(こちらには参加しました)もやったという事実があるくらい、やっぱり皆さん、ドレスが着たいみたいなんです。

 また、先生からは、仮に発表会で独唱はOKになっても、重唱はダメと言われる可能性があるから、もしそうなったら、その時は諦めてね…と言われています。そうなると、今、練習している、ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」の二重唱「Verranno a te sull'aure/そよ風にのって」が歌えなくなってしまいます。この曲、いい曲なんですよ。ぜひ披露したいのですが…もし歌えなくても、地元のクラシックコンサート(まだ未発表なので書けませんが、今年は時期をズラしてやるかもしれません)では歌う予定なので、そこまで我慢かな…って思ってます。

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2020年06月11日

合唱練習、マスクではなくフェイスシールドを使ってみては?

 先日、アマチュア合唱団の再開が難しいという記事を書きました。

 難しい難しいの投げっぱなしではアレかな?って思い、その後、何らかの解決策は無いものかと、足りない頭をウンウンとひねっていた私です。で、思いついた解決法の一つが、マスク着用ではなく、フェイスシールド着用で練習をする…という方法です。


 フェイスシールドは、値段も安いよ。一つ150〜200円程度だから、アマゾンでも単品で買えない安さなんだな(笑)。

 実際のところ、マスク着用は歌には向きません。息苦しいし、私のような大柄な人間だと、クチを開けるたびにマスクを食べてしまうし…。その点、フェイスシールドなら息苦しくないし、クチを大開にしても何の問題もありません。他人に飛沫を浴びせる心配もないし、他人の飛沫を浴びる恐れもありません。顔がよく見えるので、指揮者とのアイコンタクトもバッチリです。

 欠点があるとすると…フェイスシールドを付けていると、熱気がこもる事です。もっとも、マスクほどは暑くないのでマシと言えばマシです。それに合唱の練習は基本的に室内で行うので、そこは冷房で対処してもらえばいいと思います。また、曲がりなりにも眼前に遮蔽物を置くので、弱い声だとちょっと聞こえづらくなります。でも、欠点はそれくらいかな? これで三密になりがちな合唱の練習場所でも、安心して練習に励むことができます。

 いかがでしょうか?

 もっとも、フェイスシールドを着用する事で歌う事は可能になりますが、練習場所の問題とか、家族の理解とか、病気に対する恐れの気持ちとか、本番公演の予定が立たないなどの問題の解決は別問題です。フェイスシールドを使えば、すべてOKとはならないにせよ、問題は一つずつ解決していかないといけないので、それらの諸問題に対しては、また別の解決方法を考えていかないといけないでしょうね。

 ほんと、合唱団の再開は、まだまだ難しいのだろうと思われます。

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2020年06月08日

やっぱり合唱は厳しいのかな?

 先日、合唱関係者と話をしたのですが、アマチュアの合唱の再開はなかなか厳しいという話になりました。

 若者中心の少人数な団体で、練習もオンラインでできるような、今どきの合唱団ならともかく、老人中心で人数もある程度いて、練習は公共施設を使ってしているような旧来の市民合唱団では、コンサート開催はもちろん、練習すら再開できないって話なのです。

 まず、メンバーが老人中心というのが厳しいです。健康で元気な老人もいるでしょうが、老人の多くは持病を持っていたり、体が弱っていたりと、いわゆる“ハイリスク”な人たちでしょ? 実際、コロナで亡くなる人の大半は老人なわけで、そんな老人たちを集める事が、そもそも無理だったりします。

 そこを乗り越えたとして、次は「どこに集めたらいいの?」という話になります。今まで練習していた公共施設は…多くの地域で、まだ貸し出しは再開されていませんし、再開されていても「合唱練習はご遠慮願います」だったりするわけです。練習場所が無いのです。新しい場所を探すにしても、大勢の人間が集まれるような場所なんて、そんなにたくさんあるわけじゃないんです。特に三密を避けられるような広い場所なんて…ほんと、無いと思いますよ。それこそ大ホールでも借りて練習しますか? そうなると、今度は経費が問題になってきます。なんとも頭の痛い事です。

 さらにそれも乗り越えたとしても、次はコロナ禍を機会に、合唱から離れてしまった人、あるいは距離を置きたい人、しばらくお休みしたいという人が少なからずいるだろうという話です。それも仕方ない話です。

 また、たとえ本人が合唱の練習に行きたいと思っても、このご時世ですから家族が「コロナになるかもしれないじゃないか!」と心配して、練習に行くのを止めるケースも考えられます。

 で、万難を排して練習が再開できたとしても、今度はコンサートとか定期演奏会とかの発表の場をどうするのかと問題が出てきます。合唱って、大勢の人間がズラッと舞台に並んで、マスクもせずに、客席に向かって大声で歌う(つまり飛沫を飛ばすわけです)わけで、飛沫なんて、せいぜい3m程度しか飛ばないよ…って言うのは簡単ですが、心理的には客に「合唱のコンサート?」と引かれてしまっても仕方ないし、そう考えると、なかなかコンサート等を計画する事もかなわず、そのために発表の場がメドが立たなくなると、練習のモチベーションも下がるわけで、最悪「コンサートも無いのに,なんで練習するの?」と言い出す人も出てくるでしょうし、団の運営的には実に悩ましいわけです。

 ってな事を考えてしまうと、アマチュアの合唱団の復活は、実に悩ましく難しい問題だなって結論になったわけです。

 とは言え、実際、練習再開している合唱団もあるわけで、そういう団体は、これらの諸問題をどうやってクリアしたのか、共通知にできるといいのだろうと思います。

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2020年05月11日

今年は第九、やれるの?

 まだ緊急事態宣言は解除されず、大都市圏は未だに外出自粛状態が続いております。ソーシャルディスタンスを守れだの、飛沫は飛ばすなだの、集会は禁止だの、あれこれ言われている状態です。

 正直、合唱やっている場合じゃないですよね。実際、多くの市民合唱団は練習をやめ、予定していた演奏会を延期しているところが多数あるものと推測します。

 実際、合唱やれる状態じゃないし、練習会場(公共施設が多いでしょう)の確保もままならないし、何より団員の多くはハイリスクと言われる高齢者であり、基礎疾患を持っている人も大勢いらっしゃるでしょうし、なおさら活動が難しい状態でしょう。

 昨日の記事のともさんへのコメントにも書きましたが、ぼつぼつ第九の準備に取り掛かる時期ですよね。第九そのものは、年末の風物詩ですし、その多くは12月の公演ですが、合唱団の準備は、短いところで三ヶ月前、早いところで半年前から始まります。

 ウチの地元は、準備期間の短い方だろうと思います。なにしろ、7月団員募集で、9月から練習開始、12月本番というスケジュールで毎年行っていますが、それでも7月に団員を募集する…となると、実行委員会の立ち上げは、それよりも前の5〜6月にはされていないと回りません。ほら、もう、そんな時期なんですよ。ぼちぼち、12月の第九演奏会について考え出さないといけないのですが、緊急事態宣言が継続している中、その実行委員会の立ち上げすら困難なのではないかと思いますし、なんとか実行委員会を行ったとしても、今のこの世間の状況の中「第九、やります」とは、なかなか言えないだろうと察します。

 今年はベートーヴェン・イヤー(生誕250年)なので、どこでも第九を盛大にやりたいですよね。

 「やれるかどうか分からないけれど、とにかく準備だけはしよう…」と思ったとしても、人を動かし、場所や機材を使えば、経費が発生します。やれるかどうか分からないものにはお金は使えません。そうなると、やはり確実に実施できるという見込みが立たないと、準備(練習含む)もできません。世知辛いですが、それが世の中です。

 日本各地で行われる予定の、今年の第九演奏会はどうなるのでしょうか? 今年はベートーヴェン・イヤーという事もあり、私も久しぶりに第九を歌っても良いかな?…とちょっとだけ思っていたのですが、それもだいぶ難しそうです。

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2020年03月11日

このままでは合唱は衰退するしかない

 えーと、合唱団をディスる記事を書くのかと思われた方、ごめんなさい。今日はディスるわけではなく、心配しているんです。

 ほんと、このままでは日本の合唱は衰退するしかない…と私は思ってます。その理由は以下の通りです。

1)さらに進む高齢化
2)イジメの多発
3)合唱部の激変
4)コーラスグループの死滅
5)カラオケはもはや非日常


1)さらに進む高齢化
2)イジメの多発
 これらについては、今更ですね。とにかく、今の市民合唱団は、どこも年寄りばかりだし、イジメもあって、なかなか新人が定着せず、昔のままのメンバーがそのまま年を重ねてしまって、団体としての新陳代謝が行われていないところが多いって話です。

3)合唱部の激変
 皆さんは知っていますか? 今の中学校・高校には、合唱部の無い学校がたくさんあります。もちろん、昭和の時代には、どこの中学高校にも、吹奏楽部と共に合唱部があったものです。ところが令和の時代になって見回せば、未だに吹奏楽部は多くの学校にありますし、盛んに活動もしていますが、あれだけあった合唱部の多くは廃部休部活動停止状態に追い込まれ、日本の若年層における合唱人口が激減してしまったのです。

4)コーラスグループの死滅
 さらに、メジャーどころのコーラスグループというのが死滅してしまいました。昭和の時代には、ダーク・ダックスとか、ボニー・ジャックスとか、サーカスとか、ハイファイセットとかあって、当時の若者たちが彼らに憧れて、合唱を始めたものです。

 今の時代、コーラスグループと言えば…フォレスタ? 純烈? どちらも高齢者向けのグループで、若者は彼らに憧れることはありません。

5)カラオケはもはや日常
 しかし、若者たちが音楽や歌が嫌いなのかと言えば、むしろ、親世代よりも歌は好きだし、得意だろうと思われます。その証拠に、カラオケに行くことは、もはや日常であり、今どきの若者は、カラオケに行っては、歌いまくっています。そう、カラオケでは歌うんです。一人で。合唱はしないんです。

 今の若者にとって、歌と言えばカラオケなんです。

 歌声喫茶で仲間と声を合わせて歌って、合唱の楽しみを知った…なんて、もう昔も昔の話であって、今の若者は仲間と一緒でも合唱はしません。ジャニーズのグループも、○○48だか46だって、あれだけたくさんの人数がいても、全然ハモらないじゃないですか? 今の若者にとって、歌とは単旋律が基本。それが日常であって、ハモる合唱は別の世界の音楽なんです。合唱は非日常体験なのです。

 1)と2)は、今の合唱団体の閉鎖性と将来性の無さを示し、3)〜5)は、新人の供給が期待できない現状を示しています。よって、このまま黙って指をくわえて見ているだけでは、やがて日本の合唱界は衰退するしかない…って話なのです。

 たぶん、あと10年持つか持たないか…って感じじゃないかな? 令和の時代のうちに、日本の合唱文化は途絶えてしまうと、私は推察します。

 それじゃあ、私が困るんだよね。私が今以上もっともっと年を取って、声が出なくなったら合唱をやろうという野望があるんだけれど、このままでは私が声が出なくなっても、歌える環境がなくなってしまうじゃないの? それはあまりに寂しすぎます。10年と言わず、もっともっと合唱がこの日本で続いてほしいと願っています。

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2020年03月09日

諸悪の根源は、大抵、ソプラノ

 何の話かと言うと、合唱団の揉め事だね。だいたい揉める原因を作ったり探し出してくるのは、たいがいソプラノさんなんだよね。これ、偏見かと思われるかもしれないけれど、少なくとも私が見聞きした団体で揉め事を引き起こしたり、騒ぎを大きくするのは、ほぼソプラノさんでした。

 たまにテノールさんの中で、独善的な方がいて、その人が横暴で、他の人達がついて行かれなくて団体が解体する…というパターンがありますが、それ以外は、ほぼほぼソプラノさんがトラブルメーカーです。

 特に、イジメ問題は、ソプラノさんたちの暗躍によるところが多いと思います。

 ではなぜ、そんなにソプラノさんたちが騒ぎを起こすのかと言えば…ソプラノだから? いや、これ、冗談じゃなくて、ソプラノさんって、そもそも気質的にトラブルメーカーの方が多いんだと思いますよ。

 まず、目立ちたがり屋でしょ? ちやほやされて当然だと思っているでしょ? (自分に厳しいとは限らないけれど)他人に厳しいでしょ? すぐにグループを作って、取り巻きやら派閥やらを作りたがるでしょ? 新入りが自分たちにヘコヘコしないと気に入らないでしょ? そのくせして他人の面倒見るのは面倒くさいでしょ? やっぱり私が一番!って思っているでしょ? 気に入らない事は気に入らないし、嫌な事は嫌だし、癪に障るヤツは癪に障るでしょ?

 ひとことで言えば“姫体質”なんだよね。

 とにかく、一歩下がって観察するとか、みんな仲良くとか、自己犠牲とか、縁の下の力持ちとかって、大嫌いだものね。そりゃあ、揉め事の原因になるよね。

 まあ、今の私は、どこの合唱団にも関わっていないから、こんな事でも平気で書けちゃうけれど、これ、合唱団に関わっていたら、怖くて書けないわな。私自身はイジメに負けない人だけれど、私がイジメに屈しない人間だと分かると、妻や子供や家庭や職場にまでちょっかい出すのが、あの人たちだからね。それだけ有り余るエネルギーがあるなら、歌の練習に注げよと言いたくなるくらいに、イジメや嫌がらせに前向きなんだよね。

 まあ、ソプラノさんの全部が全部、ダメな人だとは言わないけれど、ダメな人は、たいてい、ソプラノさんなんだよね。あ、ダメな人って言っちゃダメか“お局さま”と呼ばないといけないね。

 で、これって、不思議な事に、上手い団体だとあまりなく、演奏が荒れているような団体でイジメって発生するんだよね。おそらく、上手い合唱団はイジメなんかするよりも、歌の練習をする方が忙しくて、荒れている暇がないんだと思います。あと、姫体質の人は謙虚さが足りないから、歌そのものがあまり上達しないので、上手い合唱団にはいないという事もあります。だから、イジメがイヤなら、ある程度上手な団体に入る事が必要なのかもしれません。問題は、そういう団体は、上手い人しか入れてくれないって事だな(そりゃそうだ)。

 くすぶっている合唱団には、必ず、くすぶっているソプラノさんがいて、そういう人がくすぶりの原因を作っている…って話でした。(それでも団が成り立っているのは、低声の皆様の頑張りなんだよね)

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2020年02月25日

合唱は大丈夫なの?

 新型コロナウィルスが流行っております。手洗いうがいを頻繁にせよとか、マクスは常時着用せよとか、不要不急の外出は避けよとか、保菌者との濃厚接触はしちゃダメだよとか…まあ、あれこれ言われております。確かに病気にはかからない方が良いに決まっていますし、ウィルスにも感染しない方が良いに決まってます。

 新型ウィルスに関しては、ワクチンはありませんし、有効な薬もありません。自然治癒力で対処するしかないのが現状ですが、そもそも今回の肺炎よりも怖いインフルエンザだって、つい最近まではロクな薬がなく、対処療法だけで乗り切っていたわけだし、現存する薬だって副作用が強くて、オトナはともかく、子供への使用は避けたいくらいだし、そう考えるとやっぱり自然治癒力に頼らざるを得ないわけで、でもそれでどうにかなっている現状を考えると、新型ウィルスとて、自然治癒力頼みであっても、闇雲に恐れる必要はないかなって思っています。

 むしろ、人々の心の弱さが社会的なパニックを引き起こして、世間が動揺している方が怖いです。

 とは言え、恐怖の感情と言うのは、人それぞれなわけで、怖がっている人に「怖がる必要はないんだよ」と言っても、それで恐怖心がなくなるわけではないので、それはそれで仕方ないものだなって思います。怖がっている人たち全員を私がハグして励ます事ができるわけじゃないしね。怖がる人は自分の恐怖心と共存する方法を是非見つけてほしいと思います。

 で、ふと思った事は、合唱は大丈夫って事ですか?

 合唱の練習って、密室に何十人と老人たちを詰め込んで、深呼吸しながら唾を撒き散らして、2〜3時間過ごすわけでしょ? これ、人々の濃厚接触の部類に入るよね。団員が数十人からデカイ団体だと百人近くいるわけだけれど、その中に保菌者って、絶対にいないの? 老人の集まりなら、インフルエンザはなかなかいないかもしれないけれど、今回の新型ウィルスは老人を中心に広がっているからね。合唱の練習って、まじ、怖くね?

 正直、私、近々近隣で行われる合唱の演奏会を聞きに行くつもりだったけれど、パスしようかなって思っているくらいです。せっかくチケットは買ったんだけれど、演奏会では、大勢の老人たちがステージから客席に向かって唾飛ばして歌うんだよ、怖くね? で、演奏会中は身動き一つ取れないわけで、そんな時に、ステージはもちろん、客席にゴホゴホするヤツがいて(演奏会に行くと、曲が終わるごとにゴホゴホするヤツが数十名、必ずいるでしょ?)それが保菌者だったら…まあ、間違いなく感染するわな。

 それに不要不急の外出はパスした方がいいからね。とは言え、私自身は、新型ウィルスをそんなに怖がっているわけじゃありません。その前後で行われる、某プロ歌手のコンサートは行っちゃうつもりなので、私もダブスタなんだけれどサ(笑)。要はチケットの値段とか、そのコンサートに対する期待度とか、当日予想される私自身の体力とかを鑑みての判断なんだけれどね。

 合唱怖いと書くと、じゃあ吹奏楽はどうなの?と言う人がいると思いますが、たぶん吹奏楽は大丈夫。だって、吹奏楽愛好者って合唱愛好者よりもずっと年齢が若いからね。若い人は免疫力も強いから、老人ほど新型ウィルスを怖がる必要はありませんし、だいたい演奏者の唾液は楽器の中で留まり、ステージの床に吐き出されるくらいです。まあ、こちちの場合は、新型ウィルスよりもインフルエンザの危険の方を心配した方が良いです。そういう意味では、不要不急の外出は避けたほうがいいのですが…若者を家に閉じ込めておくのは無理ですから、こりぁ仕方ないですね。

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posted by stone at 04:00| Comment(2) | 合唱