2020年12月11日

私の楽器は吹きづらい

 私は二本のフルートを常用しています。練習用のヌーボ(プラ管)とレッスン用のアルタスA1307R(総銀)です。アルタスの方は、アゲハという名前を付けて愛でています。

 さて、ヌーボとアゲハですが、実は両方とも吹きづらい楽器です。どう吹きづらいのか言うと…

 ヌーボはウワバミです。息をいくらでも飲んでしまいます。ですから油断していると、あっという間に息が無くなってしまいアップアップになってしまいます。ヌーボを吹く時は、しっかりと腹筋を意識してブレスコントロールをしないと吹けません。ヌーボはいくらでも息を飲みますが、別段、少量の息では鳴らない…なんて事はありません。この楽器を吹くのに必要な息の量は、他の楽器とほぼ同じです。ですから同じように吹けばいいだけなのですが、いくらでも息を飲んでしまうので、ガンガン吹き込んでいくと、あっという間に息が足りなくなってしまうのです。危険だね。ブレスコントロールの大切さを身にしみて知らされます。

 ですから、値段が安価なので、初心者向けの楽器と思われやすいのですが、こんなにきちんとブレスコントロールをしないと吹けない楽器なんて、絶対に初心者向けではありません。

 アゲハは…と言うと、スイートスポットとでも言うのかな? 良い音で鳴る場所がやたらと小さい上に、少しでも乱暴に吹くと、すぐに音がダメになります。これ、何気にキツイですよ。アゲハをオーバーホールに出した時に、別のメーカーのフルートを代替器として借りたのですが、その楽器の吹きやすかった事…ほんと、涙がちょちょぎれちゃうほどでした。ああ、世間一般のフルートって、こんなに奏者に優しいんだ…と思いました。とにかく、息を吐き出す量と方向を常に意識していないと、ちゃんとした音色で鳴ってくれない楽器なんて、かなり手強いと思います。

 そんなわけで、私が常用している二本のフルートは、二本とも吹きづらいのですが、決して嫌いなわけではありません。二本とも、私には良いコートであり、トレーナーです。だって、これらの楽器を吹いているだけで、ブレスコントロールが上達するんですよ。他の楽器を吹いた時に、ビックリするくらいに簡単に吹けるんですよ。すごいでしょ?

 あと、ヌーボはそれほどではありませんが、アゲハは音色が素晴らしいのです。私の耳には鈴が鳴るような美しい音色なのです。世間一般のフルートって、見かけはキラキラしていますが、アゲハは見かけだけでなく、その音までもキラキラしているんですよ。

 だから、多少吹きづらくても、頑張って吹いちゃうんだよね。だって、フルートを吹いているだけで、お耽美な気分になれるんだよ、そりゃあ吹いちゃうよね。

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2020年12月04日

黒い譜面が吹けません(涙)

 フルートの話ですが、私、黒い譜面が苦手です。

 黒い譜面…というのは、細かい音符がたくさん詰まっている楽譜です。十六分音符とか三十二分音符とかがずらずら並んだような楽譜は、ほんと苦手なんです。ちゃんと吹けずに間違えちゃうんですね。

 「ああ、もう年寄りだから、指が回らないのかな?」なんて考えて、ちょっぴり諦めちゃった時期もあります。加齢が原因で出来ないのは、もうどうにもならないものね。

 でもね、練習を重ねて、吹けなかったフレーズが吹けるようになるにつれ、分かってきた事があります。多分私「指が回らないから吹けない」という事はないんじゃないかな? 少なくとも“指が回らないほどにテンポが速くて細かい曲”には対峙した事はなく、私が苦労してきた曲、たとえ譜面が黒くても、そんなに速くもなければ細かくもない曲であって、だからそれらの曲が吹けないのは、決して指が回らないのが原因ではない…のです。

 では、なぜ吹けないのか? 譜面がきちんと読めていなくて、それで吹けないのです。

 譜面がきちんと読めていない…とは? 色々な現象が考えられます。

 例えば、老眼のために譜面がぼやけて見えていて、それで読み間違えているので吹き間違える…とか。

 例えば、五線から上にはみ出しているような音の場合、きちんと見えていても、とっさにその音が何なのか分からずに、数えているうちに吹き間違えてしまう…とか。

 例えば、ちょっと面倒くさいリズム(付点系ですね)に迷ってしまって、パニクっているうちに間違えてしまう…とか。まあ、そんな感じです。

 おそらく、これらの諸問題は、きちんとしたメガネをかけて、読譜能力が向上すれば解決するんだろうと思います。だから、指の問題ではないのです。

 メガネに関しては、レッスンの時は、通常使用の老眼鏡よりも度の強い眼鏡をレッスン用として持ち込む事で改善されつつあります。読譜能力に関しては…ほぼ譜面が読めなかった私が、ここまで読めるようになった事をまず喜びたいと思います。でもまだ足りないんだよね。だから、さらに一層の上達を望むだけです。

 つまり、指がトロくて黒い譜面が演奏できないのではなく、脳みそがトロくて黒い譜面が演奏できない…ってのが、どうやら事の真相のようです。

 え? それって、ジジイだから吹けないのではなくて、バカだから吹けない?って結論になるのかな? バカは…ダメだよねえ。バカは死ななきゃ治らないもの、チクショー。

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posted by stone at 04:00| Comment(4) | フルートのエッセイ

2020年11月27日

フルートを吹いていて困っている事

 それは音量調整が上手くないって事です。

 単純に言っちゃえば「私が下手くそだから」なんだけれど、それにしてもフルートの音量調整は難しいです。

 普通に何も考えずに吹く分には困りません。

 楽譜に“p”とか“pp”とか書いてあって、それを実行しようとすると困ります。だって難しいんだもの。なるべく小さな音を出そうと頑張るけれど、ちょっと気を抜くと、音程が1オクターブ下がったり、楽器が鳴らなくなってしまったり、そりゃあもう大変なのよ。

 逆に“f”とか“ff”とか書いてあって、それを実行しようと頑張ると…「吹き過ぎ!」と先生に言われます。実際に、フルートって強く吹いても、大きな音が出るというよりも、割れたような美しくない音しか出ません。フルートって楽器は、ある一定以上の息を受け入れないみたいだし、その一定の線がかなり手前にあるような気がします。なので、大きな音とか強い音というのは出しづらいです。

 だから何も考えずに吹く分には楽しいフルートですが、音量調整の事を考えながら吹くと、音量増しであっても音量減であっても、持て余してしまうわけです。

 いやあ、音量調整難しい。これだけ音量調整が難しいと、演奏に感情を込めろと言われて、なかなか難しいものがあります。

 美しい音しか出ない楽器ってのは、それはそれで困りもんだよね。少なくとも、私レベルの演奏力では、感情表現ができるほどの音量調整なんて、無理難題で理不尽な命題なんだよね。

 はあ…。

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posted by stone at 04:00| Comment(6) | フルートのエッセイ

2020年11月20日

みんな材質に期待しすぎ

 フルートは、材質によって楽器の価値や質、音色が変わる…と、そういう思い込みが我々にはあります。洋銀よりも総銀が、総銀よりも9Kゴールドが、9Kゴールドよりも14Kゴールドが…なんていう序列を無意識のうちに持っている人もいます。

 事実、この順番で楽器のお値段は高くなっていくし、実際、演奏してみた感じでも、この順に楽器が良くなっているのは感じられます。だから、フルートにとって、材質の違いは大きな問題なのだなあ…なんて考えてしまうわけですが…。

 フルートって、打楽器とは違って、楽器そのものが音源になって音が出ているわけではなく、管内の空気が振動して音になって、それが聞こえるのです。つまり、鳴っているのは空気であって、フルートという楽器は、その空気の入れ物に過ぎないわけです。

 紙コップに入っていても、ペットボトルであっても、美しいヴェネチアグラスのコップであっても、その中に入っている液体が水であるなら、どれもこれも基本的には、入れ物の中のモノは同じモノ…と言えます。つまり、ここで大切なのは「何が入っているのか」であって「何で入れているのか」ではないって事です。

 楽器の値段が高くなるにつれ、楽器としての仕上がりが良くなり、楽器としての質も向上し、音色だって美しいものになるのは、ある意味当たり前と言えます。なぜなら、高い楽器ほど、熟練された職人が手間隙かけて一つ一つ手作りしているからです。良質な手工芸品なのです。そりゃあ素晴らしいに決まっています。つまり、フルートの楽器としての良し悪しは、それを作った職人さんの腕と、その楽器の製作にかけた時間や手間によって決まるのです。材質の違いは(私が思うに)二次的な要素にしか過ぎないだろうと思ってます。

 では、フルートの値段が高価になるにつれ、材質が変わっていくのは、私が思うに経済的な理由が強いのではないかと思われます。つまり、高価な材質を使って作られた楽器ならば、高価な値段をつけて販売されても、購入者は納得します。

 それに、楽器の値段を高くすれば、それに伴って、利幅を増やすことができます。安価な楽器は購入者も多いので、利幅が少なくても、多くの楽器が売れますので、総体としての利益は確保できます。一方、高価な楽器は購入者が限られるので、そんなにポンポンと簡単には売れません。なので、利幅を増やして、楽器を一つ販売する毎に多くの利益を確保しなければなりません。そのためには、購入者が高いお金を出しても納得できるような付加価値が必要なのです。

 その付加価値が、フルートの材質の違いなのだと思います。

 洋銀よりも銀の方が、銀よりも金の方が、高級な材質ですし、高級感が生まれるし、購入者も高級品を購入したという満足感を感じる事ができます。ですから、材質の違いは付加価値の違いであって、楽器の本質とは無縁な要素であると、私は考えます。

 洋銀を材質とした高級フルートは、現存していませんので、比較できませんが、銀を材質とした高級フルートと、金を材質とした高級フルートは、ともに存在します。両者を比較検討した際、そこに明確な優劣の差は無いと私は感じています。あるのは、奏者の好みとステージ映えぐらいです。材質の違いが楽器としての優劣につながるのなら、プロ奏者は全員、金のフルートを使っているはずですが、実際の話、銀のフルートを愛用するプロ奏者も大勢います。つまり、プロの目から見れば、その程度の違いしかないのでしょう。

 一般的に、重い楽器の方が音をよく飛ばす(これはオーディオの基本です)ので、同じ形態なら比重の重い金属で作られた楽器の方が遠くまで鳴ります。なので、比重の重い金で作られた楽器の方が、銀で作られた楽器よりも、遠鳴りがしそうですが、実際のところ、普通に楽器店で販売されているフルートの場合、銀の楽器は標準的な管厚のものが多いのですが、金の楽器の管厚は薄目に作られている事が多いです。これは金の楽器を銀の楽器同様に仕上げてしまうと、楽器が重くなってしまい(女性奏者の多い日本では特に)奏者に負担がかかるので、金のフルートは軽量化がはかられているので、結果的に、金のフルートも銀のフルートも、楽器の重量的にはあまり変わらない事になります。そうなると、遠鳴りに関しての金のフルートのアドヴァンテージ等は、無くなってしまいます。比重が重い金の特徴を活かすならば、金のフルートの管厚は標準〜厚めにするべきなのですが、実際はそうではないのです。

 つまり、そういう事だろうと思います。フルートの材質の違いなんて、その程度の違いしか、本来は無いのです。

 値段の高い楽器ほど、楽器としてよく出来ているとは思いますし、その目安として材質の違いに着目するのは間違ってはいませんが、だからと言って、材質の違いがダイレクトに楽器の良し悪しには直結しないのです。

 そういう意味では、我々は材質の違いに期待しすぎているフシがあるわけです。

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posted by stone at 04:00| Comment(8) | フルートのエッセイ

2020年11月06日

現代フルートの標準はゴールドなのかもしれません

 そもそもフルートという楽器は、そもそも横笛です。原初のフルートは、動物の骨(もものあたりの太くて長い骨)であったという説もありますが、そこまでさかのぼると、さかのぼり過ぎの感もなくは無いです。一般的は、ルネッサンス時代に使われていた木製の横笛を現在のフルートの原型と考えるのが妥当でしょう。

 最初は、木製の管体に穴のあいた、今の小学生が使っているリコーダーのような楽器だったと思いますが、やがてキイメカが付くようになり、その数も徐々に増え、やがてすべての半音演奏が可能となりました。これがバロック時代のフルートです。

 19世紀の半ばに、テオバルト・ベームによって金属製のフルートが作られるようになり、それが現代フルートの誕生であると言われています。

 ベームが作った金属製のフルートの材質は銀でした。銀は柔らかくて、重量もそこそこあったので、フルートの材質として選ばれたわけです。すでに楽器製作の金属材料としては真鍮が一般的でしたが、ベームはあえて真鍮を選ばずに銀を選んだわけです。その理由は…私は知りません。知っている方が教えて下さい。私が思うに…真鍮は金属としては硬いので、ベームは硬い金属である真鍮を避け、柔らかい金属である銀を選んだのかな?とか考えますが、当ってますでしょうか?

 というわけで、ベーム以来、標準的なフルートは銀製となったわけです。ただ、フルートが銀で出来ていると、結果として高価な楽器になってしまうため、洋銀や真鍮で作られたフルートも廉価版として販売されますが、それでも楽器としての標準の地位は、銀製のフルートでした。

 それが変わったのが、ベームから約100年たった20世紀の中頃でしょうか? それまで銀が主流だったフルート界に金のフルートが登場し、プロを中心として徐々に金のフルートの使用者が増えてきました。21世紀になった今、プロの大半が、またハイアマチュアの相当数が、金のフルートを愛用するようになりました。

 現代フルートの標準は、もはや金製のフルートなのかもしれません。

 金のフルートは、銀のフルートと比べると、若干、質量が重くなる傾向があります。楽器が重いために、強い息でも音が割れず、大きめな音で鳴らす事が出来るようになるわけで、大きな会場で演奏する事が多い現代フルーティストたちのニーズにかなった楽器なのかもしれません。

 私自身は、当分の間、銀のフルートを吹き続けるつもりですが、私の前にレッスンを受けている姉様がゴールドフルートに持ち替えたのを見て、今の時代の標準フルートは金のフルートなんだろうなあって思った次第でございます。

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posted by stone at 04:00| Comment(2) | フルートのエッセイ

2020年07月31日

あなたのフルートはもっと良い音で鳴る!

 最近は、フルートの音色でよく褒められる私です。思えば、よくぞここまで来たものだという思いです。

 フルートを始めた当初の私の音色と来たら、スカスカで、音色に関しての良し悪しを言う前に、まずは確実にフルートを鳴らしましょうと心がけていました。

 何しろ、初心者にとってフルートは、音を出す事自体が一大事ですからね。フルート初心者同士の会話に、アンブシュアがどうのとか、息の方向がどうのとか、頭部管のカットがどうのとかがありますが、あれらはみんな、音を出すことに苦労していて、どうすれば安定して良い音が鳴るかという工夫の中での悩みだったりします。

 私も、当時は大いに悩んでものです。

 フルートを習い始めた当時、ちょうどフルートを今の楽器に買い替えてまもなくの頃、フルートの音を出すのに苦労していた私の前で、当時の先生であった笛先生が私のフルートを吹いてくれた事がありました。あの時はびっくりしたものです。私が鳴らした時とは、全然違った音で、すごく太くてカッコいい音で鳴ったんですもの。同じ楽器なのに、私と笛先生では、全然音が違っていたのです。

 その瞬間に、私はフルートの、とりわけ頭部管の買い替えを諦めたのです。そんな事をしなくても、この私のフルートから、もっともっと良い音で鳴らす事ができるのだから、買い替えの前に、自分の腕を磨きましょう…って決心したわけです。

 まあ、結論を言っちゃうと、フルートの音色って、奏者次第なんですよ。頭部管の違いは無いわけでは無いけれど、正直、音色に関しては、頭部管の違いは、あまり考えなくても良いと思います。どんな頭部管であっても、奏者次第で美しく鳴るんです。ただ、音色そのものは奏者次第なので、奏者が違えば、おのずと音色は変わってきます。だからこそ、フルーティストは、日々、音作りの練習を欠かせないわけです。

 私のフルートの音色は、どちらかと言えば軽やかで、凛としているタイプです。笛先生のような太くてアーシーな感じでは全然ありませんし、たぶん、あんな感じの音色でフルートを鳴らす事は私にはできないでしょう。それこそ、それは奏者の違いです。

 でも、あの頃の私と比べれば、すばらしいほどにフルートを鳴らせるようになりました。あの頃よりは、多少なりとも腕が上がったのでしょう。今の私は、音色に関しては、特に不満はありません。でも満足はしていないので、もっともっと音作りに励み、さらに良い音で鳴らせるようにしていきたいと思ってます。

 だからと言って、フルートの買い替えを諦めたわけではありません。今よりももっと音量が必要な場で吹く事が増えたら、真剣にフルートの買い替えを考えていといけません。今のフルートには、音質の不満はありませんが、音量の物足りなさは少なからず感じています。音量を増やすためには、奏者の腕前の向上は必須ですが、それ以前に楽器の性能や特性がモノを言うからです。音量を増すには、今のフルートよりも、重い材質で作られていたり、頭部管のカットの仕方を変えたり等の工夫が施された楽器が必要になってきますから。

 とは言え、アマチュアのフルーティストには、そんなに大きな音量のフルートが必要になる場面なんて…まず無いよね。人前で演奏するとしても、基本的にはソロ演奏か、せいぜいピアノ伴奏ですからね。フルオーケストラをバックに大ホールでソロを吹く…ならともかくも…そんな事なんて、まずありません。

 そういう意味では、今のフルートを大切にして、この楽器で最高に良い音で鳴らしてあげる事を目指していきたいと思ってます。なんだかんだ言っても、私の大切なパートナーですからね、アゲハちゃんは(笑)。

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posted by stone at 04:00| Comment(9) | フルートのエッセイ

2020年07月03日

では、フルートの消毒は?

 いわゆる金属管のフルートは、その表面をアルコール(消毒用エタノール)で拭くのは、全然OKです…ってか、楽器屋さんでも普通に行われていますが、フルートにはアルコール除菌はオススメです。もっとも、今の時代、個人が消毒用エタノールを入手するのが、まずは難しいよね。(私は職業がら、結構たくさん持ってます:笑)。

 ただ、タンポにエタノールはダメね。タンポにエタノールが付いてしまうと、タンポを傷めます。気をつけましょう。

 木管フルートやプラスチックフルートにエタノールはダメです。楽器を傷めてしまいます。木管フルートは…まず消毒できないと思った方が良いみたいです。プラスチックフルートは…タンポがシリコン製なら、単純に水洗いでいいじゃん。ザーっと流水でウィルスを流しちゃえば問題なし(笑)。旧来式のタンポを使っていたら、水洗いはできません。その代わり、本体を中性洗剤で拭けば良いと思います。もちろん、拭き取りと水拭きは必要になりますが…。

 ちなみに、フルートをアルコール消毒をする時は、消毒用として販売されているエタノールを使わないといけません。よく、燃料用として販売されているメタノールも同じアルコールですが、こちらは絶対に楽器に使ってはいけません。エタノールと違って、メタノールは人体に有害なアルコールだからです。楽器に無害でも、人体に有害なら、意味無いでしょ? でも、その代わり、メタノールって、とっても安いアルコールではあります。ほんと、タダみたいな値段なんですよ。

 ダメ、絶対、メタノール。

 メタノールは、別名、メチルアルコール。つまり“目散るアルコール”です。一応、劇薬指定されていますが、案外簡単に買えちゃうから困りものです。昔は、このメタノールを飲んで、失明してしまった人が多数いたとかいないとか…。それと、エタノールにしても、わざわざ“消毒用エタノール”を選ばないといけません。消毒用と明記されているものは、ひとまず安全です。というのも、世の中に流通しているエタノールの中には、エタノールをメタノールで割ったモノ(つまり粗悪品)もあるからです。なぜ、エタノールにメタノールを混ぜるのかと言うと、原料費を抑えるため…なんですね。なので、多少高くても消毒用エタノールを使いましょう。むやみに安いエタノールの使用は慎重にしないといけません。

蛇足 エタノールは人体に無害だからと言って、飲むのは止めた方がいいですよ。消毒用エタノールはアルコール純度と濃度が高いので…お酒としては美味しくないそうです。飲用だったら、焼酎等を購入した方が安くて美味しいそうです。

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2020年03月20日

フルートに寿命はあるのか?

 この場合の“フルート”とは楽器の事を指します。フルーティストに寿命があるのは、人間ですから当然ですね。

 楽器としてのフルートに寿命があるでしょうか? もちろん、乱雑に扱われたり、粗末な管理の元では、どんな楽器だって壊れてしまいますから、そういう状況は除外します。普通に丁寧に扱われた場合、寿命があるか…という事です。

 ちなみに他の楽器で考えると、ヴァイオリンを始めとする弦楽器には、まず寿命はありません。ただし、定期的なメンテナンスは必要ですね。金管楽器はどんなに丁寧に扱っていても使用すればするほど楽器としての質は低下するそうです。金属疲労が関係しているという説もありますが、使用頻度が激しいほど、早く使い物にならなくなります。そういう意味では、金管楽器は消耗品であり、寿命は存在すると思います。打楽器は…弦楽器同様にメンテナンスが必要だけれど、メンテさえしていれば、ずっと使用できます。鍵盤楽器は…メンテナンスをする事で、大昔の楽器も使えますから、これも寿命があって無いような感じです。電子楽器は…一般的な電気製品と一緒ですから、寿命はアリアリですね。

 さて、我らがフルートですが、分類上は木管楽器ですが、その材質は金属なので、金管楽器同様に寿命がありそうですが…どうやらメンテの必要はありますが、一般的には寿命は無いと言われています。実際、銀管の楽器なら、ルイロットを始めとする、古い時代(古くは19世紀半ばの楽器)の楽器が現役ですし、木管の楽器なら、もっと古い時代のモノも現役です。

 おそらく木材で作った楽器は、簡単に劣化しないのだと思います。またフルートは金属管と言っても、金管楽器が真鍮(銅系の合金)製なのに対して、フルートは金やら銀やらの貴金属で作られています。そのあたり、金属の種類の違いが大きいのかもしれません。貴金属って、経年劣化にむやみに強いんだよね(だから財産価値が生じるんだろうね)。

 と言う訳で、総銀以上のフルートに関しては寿命はなさそうですが、問題は日本のフルーティストさんたちが持っているフルートの大多数を占める、洋銀製のフルートってヤツです。これはどうなんでしょうね。

 洋銀とは“銀”という字が入ってますが、実際は銅系の合金で、銅とニッケルと亜鉛の合金です。貨幣によく使われている事からも分かるように、経年劣化にかなり強いです。腐食性にも強く、金銀ほどでないのかもしれませんが、かなり寿命は長そうです。

 問題があるとすると、洋銀の楽器はたいていメッキがかけられていますが、メッキって剥がれるんですよね。最近はメッキの技術も向上して、以前ほどは簡単に剥がれにくくなっているとは言いますが、絶対に剥がれないというわけではありません。

 まあ、メッキが剥がれない限りは大丈夫ってイメージですが、では寿命は…?と言うと、楽器の寿命が来る前に、その楽器を使用しなくなるから(フルートを買い換える、あるいはフルートを辞めるので)楽器の寿命については考える必要がない…って感じなのかもしれませんね。

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2020年03月13日

酪農家とフルーティストの共通点とは

 私の知り合いに酪農家のオッチャンがいます。たまに遊びに行って、搾りたて生ミルク(軽く殺菌だけはしてくれているので、厳密には“生”とはちょっと違う、でも無料)にありついていたりしています。

 そんな酪農家のオッチャンを見ていると、プロのフルーティストさんと似ているところがあるなあと、勝手に納得しています。

 例えば、休日が無い事。フルートって、楽器が小さくて持ち運びが可能で音量も小さめな事から、どこでも練習できます。逆に言えば、いつでもどこでも練習できるわけで、プロの方は、結構毎日時間を見つけては練習しているようです。練習を休まない人って多いですね(ピアニストなどにも、こういう人種はいます)。

 酪農家も休みはありません。「農家なんだから休みが無いのは当たり前じゃないの?」いえいえ、米や野菜中心の農家さんは、決して休めないわけじゃないんです。もちろん、普通は毎日田畑の面倒をみるわけだけれど、田畑って、実は毎日行かなくても平気なんですよ。なので、面倒を見る田畑を日替わりで変えていたりとか、自分なりの工夫をしている農家さんが多いし、そうしないと全体の労働量が多いので、とてもさばき切れないという事情もあるようだけれど、逆に言えば、うまく仕事のやりくりすれば、たまに休める事があるようです。その点、酪農家は全く休みがありません。牛たちは、毎日餌を食べるし、毎日排泄するし、毎日お散歩しないといけません。毎日です。晴れの日も雨の日も風の日も雪の日も…です。ほんと、休み無しなんです。

 見た目よりも肉体に負担を掛ける点も一緒でしょう。フルートは、楽器が細くて小さくてキラキラしていて、お嬢様がフワっと演奏しているイメージがありますが、見かけ以上に息は使うし、横向きに構えるという変態的な演奏姿勢のために、腕やら肩やら背中やらに負担大です。見かけ以上にカラダを使います。

 農家は…今や農機具の普及もあって、肉体への負担は昔よりも少なくなりました。だから、三ちゃん農業やら兼業農家やらが出来るわけだし、農家の高齢化が問題になるほど、高齢者でもできる仕事になってきました。酪農家も、昔々よりもだいぶカラダが楽になったようですが、それでも相手とする家畜たち(特に牛・馬・豚あたり)は大型獣ですから、見かけ以上に体力が必要です。知り合いの農家さんで、酪農と米と野菜の3つをやっていた人が、年をとってしんどくなったので、酪農を止めて、米と野菜だけにしぼったのは、やはり酪農はカラダがキツイからだと言ってました。

 あと、実はマイナーな存在だという点も共通しているかもしれません。例えば「音楽家」とか「音大卒業」とか言葉を聞いた時、フルート奏者さんを思い浮かべる人…って、まずいないよね。普通思い浮かべるのは、ピアニスト。百歩譲っても、ヴァイオリンなどの弦楽器奏者さんでしょ? 極端に太っていれば声楽家だと思う人もいるだろうけれど、フルートを思い浮かべる人って、いないよね。

 農家と聞けば、普通は米農家を思い浮かべます。たまに野菜や果物を思い浮かべるかもしれません。どっちにしても植物系でしょ? 動物相手の酪農を思い浮かべる人って…北海道出身者以外はまずいないと思いますよ。

 と、まあ、フルーティストと酪農家の共通点について考えてみました。ちなみに、違う点は…山のように有りすぎて、とても書ききれません(笑)。

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2020年03月06日

上の歯が下の歯の前に出ている人はフルートに向いていない?

 …んだそうです。へっ?って思った人って、どれくらいいるんでしょうね。

 私、さっそく鏡で自分の歯並びを見ちゃいました。うん、上の歯が下の歯の前に出てるね。上の歯が邪魔で、下の歯がよく見えないよ。どうやら、こういう歯並びの事を“過蓋咬合”というみたいです。

 典型的な悪い歯並びだそうで、矯正の対象になるそうです。ちなみに、フルートに全く向いていない歯並びなんだそうです。

 では、フルートに向いている歯並びとはどんな歯並びなのかと言えば…理想的で正しい歯並びらしいです。そりゃあどうも、私は全然ダメなんですね。

 とは言え、他人に自分の歯の噛み合わせを見せる事って、まず無いし、自分でも噛み合わせ関係で困った事はないし、歯医者でも何も言われた事はないので、大した問題では無いだろうと思ってます。

 とは言え、フルートは吹奏楽器だし、歯の噛み合わせとかクチビルの形とかは、吹き心地等に大いに関係するし、もしかすると音色の良し悪しにも関係するかもしれません。なので、歯並びは良いに越したことはないし、“上の歯が下の歯の前に出ている人はフルートに向いていない”と言われても、「ああ、そうなのかもしれない」と思うだけです。

 まあ、確かに私の場合、噛み合わせが他の人たちよりも深いわけだから、フルートを吹く時は、余計にクチを開けないといけないのかもしれません(実際、開けてます)。でもそれって欠点? むしろ、他の人よりも口腔容量が大きくなってしまうのだからプラスになってんじゃないの?

 と、まあ、私は自分の欠点をポジティブに考える事にしました。だって、今更そんな事でくよくよ悩んでも仕方ないじゃん。

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蛇足 新型コロナウィルスのせいで、フルートのレッスンが半月ほどお休みになってしまいました。忙しくて半月ぐらいレッスンに行かない事だってあるのに、行けない…と思うと、無性に悲しいです。


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