2020年03月18日

どう高音を発声していくべきか

 声楽のレッスンの続きの続きです。

 次は、ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」のテノールアリア「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」です。

 この曲は、家で練習していると全然歌えないのです(涙)。前回のレッスン記事で書いたようには高音Aがうまく出せません。なんかなー…。レッスンではうまくいったのに、自宅練習だと、なんとも届かなかったりひっくり返ったり、ええとこ無しですねん。

 その件で先生から注意を受けたのは「高音の直前に息が引っ込む…んですよねえ」というご指摘。高音を発声する時は、むしろ普段よりも多くの息を吐かないといけないのに、高音に差し掛かると、声が引っ込み、ノドの奥が閉じてしまうという点です。ノドの奥が閉じてしまう(ノドが閉じてしまうとは、ちょっと違う)のは、必ずしもダメとは言えないのだけれど、声が引っ込んでしまう(声を吐き出す力が弱まる事)のはダメなんです。これを無意識に行っているから、高音がうまく出ないのです。はあ…。

 さて、通して歌ってみました。先生から言われた事は、とにかくもっと楽に歌う事です。まるでアクセルをふみっぱなしの車のようなんだそうです。そんな歌い方では、あっという間に疲れてしまうわけです。ダメダメです。もっとパワーをセーブする事を考えながら歌っていかないといけません。

 まず、音が3つ続くところは、前回も言われましたが、どんどんノドを開いていく感じで歌っていくと、だいぶノドが楽になる(その分、腹筋はツラくなります)ので、ぜひそうやって歌っていくべきなのです。

 高いGより高い音は、しっかり響きをつかんで、目の辺りから発声していく感じです。つまり、高いポジションと高い響きを有効活用しなさいって事です。とにかく、力んではダメです。力んだら、ノドに力が入ります。それでは高音発声はできません。無理に出しても、ガサガサした声になってしまいます。だから、しっかり声を響きに載せて楽に楽に歌わないといけません。ノドを脱力すれば、高音は楽に発声できます。ただし脱力するのは、ノドだけであって、腹筋を緩めてしまうのはもちろんダメです。高い音に行けば行くほど、ノドはドンドン脱力し、腹筋はガンガン圧を高めていかないといけないのです。

 自宅でうまく高音発声ができないのは、上記したように、息が引っ込んでしまうからですが、それは意識的に息を吐き続ける事で解決できます。だからレッスンでは高音が出ないという事は無く、ピャーと歌えるんだけれど、じゃあそれが美しい理想的な声で発声できているのか言えば、かなり違います。それは…ノドの脱力と腹筋の圧を高めるという作業が、うまく出来ていないからだろうと推測されます。

 要するに、高音発声はノドの開きと腹圧のバランスの上にあるのです。だから、そのバランスの取り方を自分なりに研究して、高音発声を自分のモノにしていかないといけないのです。試行錯誤が大切なわけです。

 私の場合は、ノドを閉じていくのが得意のようだし、高音域に行くと、無意識にノドを閉じて高音を発声していこうとしているようです。それでも高音は発声できるし、プロの歌手でもノドを閉じる方向で高音を出している人もいるけれど、それはあまり望ましい歌い方ではないのです。

 そのやり方では、やがて声が衰えていきます。よく「年を取ってから高音が出にくくなった」と言っている人は、たいていこのやり方をしているようなんです。また、このやり方だと声の音色がかなり金属的になるのです。ソプラノだとあまり問題にはなりませんが、テノールではどうなんでしょうね。でも日本人には多いやり方だし、邦楽系の歌手の皆さんは、このやり方なんだよね。日本人のDNAにある高音発声方法なのかもしれません。

 私の場合は、苦手なんだけれど、なるべくノドを開いていく方向で高音を出せるように目指したいと思います。このやり方は、かなり腹圧が必要とされるのだけれど、音色が柔らかくなるし、これをマスターすると、年を取っても(もうすでに十分取ってます)高音が出せるので、老年テノールとしては、こっちを目指すわけです。

 とは言え、現実的には、その中間点で折り合いをつけていかないとダメだろうと思ってます。どのあたりで折り合うかは、それこそ試行錯誤の結果次第ってわけです。とにかく、自分なりの高音発声というのを見つけていかないとならないわけなんですわ。

 今日は「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」は終わりです。ご苦労さまでした。次回からはフロトー作曲「マルタ」のテノールアリア「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」です。

 ん? 次回は二曲とも新曲になる…のかな? おお、こりゃあ譜読みが大変だ。頑張らないと。

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2020年03月17日

着々と進む水車小屋

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。まずは、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の4番「Danksagung an den Bach/小川への言葉」です。

 ドイツリートの音程移動は、常に曲線を描きながら移動するイメージで歌っていくのが吉です。上昇音形は的を射抜くように音程を取っていくのではなく、バスケットボールでフワッとシュートするように曲線軌道で狙った音程を取っていきます。バスケットをイメージすると、上から取るように思えますが、曲調によっては下からグンと行っても良いわけで、大切なのは一直線に単純に音程移動をしないという事なのです。

 ドイツリートは一人芝居なのです。モノローグオペラと言っても良いのかもしれません。とにかく、歌が芝居であり、語りであり、講談なのです。だから、歌に芝居っ気と色気は必需品なのです。それを表現するためにも、たかが音程移動であっても、一癖二癖あるべきなのです。

 そういうわけで、ドイツリートはイタリア系の歌とは、全然別種の難しさがあるわけです。イタリア系の歌が「何も考えずにぶっ飛ばしていく」系の歌であるならば、ドイツリートは「あれこれ考えてチマチマ&ネチネチ歌っていく」系なのです。イタリア系がバカ系なら、ドイツリートはインテリ系ってわけです。そりゃ、テノールはレパートリーがイタリア系に偏るよなあ(笑)。

 今回で4番は終了。次回からは5番「Am Feierabend/仕事を終えた宵の集いで」になります。ちなみに、こんな感じの曲です。


 大好きなペーター・シュライヤーの歌唱です。韓国語の字幕が付いてますが、ソウルでのコンサートからの映像というわけで、韓国向けの動画のようです。まあ、誰が撮影しても、良いものは良いって事です。

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2020年03月16日

歌うためのカラダを作ろう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。今回は、声をギアチェンジさせずに歌う事に注意しました。

 キアチェンジ? そう、声のギアチェンジです。音程の上下に伴い、声の当て方とか口腔内の形とかを変えて、その音程の音を出しやすく変えていくことです。ギアチェンジをしていくと、音程の上下は楽だし、低い声はより太い声で、高い声はより細い声になっていくので、なんとなく歌声が充実したような感じがするわけです。ポピュラー歌手には、そういう歌い方をする人がたくさんいるわけだけれど、クラシック声楽では、これをあまり激しくやってはいけないのです。

 と言うのも、声をギアチェンジすると、音色も変わってしまうからです。高い音も低い音も、統一された音色で歌うのがクラシック声楽では求められるので、なるべくチェンジしない方が良いわけです。

 で、私の発声の癖として、歌い出しのところで声のギアチェンジをする癖があるのです。どういう事かというと、出だしの音と第2音の間で、無意識に声がチェンジするんですね。つまり、歌い始めの第一声は、結構無頓着に始めて、歌いだしてから真剣になるので、声が無意識に自然とギアチェンジしてしまうというわけです。ですから、最初から意識して発声し、声が勝手にギアチェンジしないように気をつけて歌うわけですが…無意識でやっている癖を止めるというのは、案外難しいものです。結構苦労しました。

 あれこれ試行錯誤した結果、腹圧を高くして、しっかり声を支えると、声のギアはチェンジしずらくなる事に気づきました。…結局、ここでも大切なのは“腹圧”のようです。

 さて、発声練習です。腹圧が弱いと声が落ちてしまいます。音程もフラットしがちです。以前、キング先生に声楽を習っていた時は、音程が常にぶら下がっていて、それが全然矯正されなかったわけですが、原因が分かれば簡単な話で、私は単純に腹圧が弱かった…それだけの話のようです。だから、しっかりと腹圧を高めて歌えば、声も音程も落ちないのです。それどころか、腹圧を高めて響きのボジションを高めて、ノドを脱力すれば、高い音もラクラク歌えるし、腹圧を高めるって、ほんと大切な事なんだなあと、改めて思うわけです。

 と言うわけで、とにかく大切なのは、腹筋を動かす事。腹圧を高める事。ただし、必要な時に「エイヤ」と高めてもダメで、必要となる前にすでに腹圧を高めておかないといけないのです。腹圧はオンタイムで高めるのでは遅いのです。常に先回りをシて準備をしておかないといけないのです。これを“発声の準備”というわけです。

 で、この準備を意識してやっているようでは、歌なんか歌えないわけで、それこそ無意識にやれていないとダメなんです。そういう意味では、常に必要となる少し前に腹筋を入れていけるカラダを作っていく事がとても大切なんです。そう、歌うためのカラダを作っていく。とても地味な作業だけれど、とても大切な事なんだと思います。

 頑張ろおっと。

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2020年03月05日

声は消耗品だから、大切に扱わないといけません

 声楽のレッスンの続きです。

 そうそう、今年の発表会の日にちが決まりました。8月30日(日)です。場所は横浜の杉田劇場です。昨年の会場と同じです。決まったのは、日にちと場所と開催だけで、時間も決まらないし、何を歌うかも決まってません。あ、そうそう、公式ピアニストさんは決まっています。そんなところから、曲に関しては、これから先生とアレコレ相談しつつ決めていきます。

 では、レッスンに戻ります。まずはシューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の4番「Danksagung an den Bach/小川への言葉」です。今回が初めてのレッスンです。

 とにかく、ドイツ語の子音を丁寧に歌う事。ドイツ語の子音は、日本語ともイタリア語とも英語とも違うわけで、ドイツ語独特の子音の響きを意識して歌う事。また、発音はなるべくリエゾンをしないように、一つ一つの単語を独立させて発音する事。特に、この曲はテンポがゆっくりめだから、なおさらそこを意識する事。語尾を丸めず、ブツブツと滑らかに歌う事。また、単語の意識は大切だが、フレーズの意識はもっと大切。結局、程度の差はあれ、ドイツ語が話せる事が必要かも…。難しい。

 とにかく、練習して練習して練習して、ドイツ語の母音と子音の響きを自分のカラダに入れる事が大切だし、それがドイツリートの上達への第一歩と理解しました。

 では、ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」のテノールアリア「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」に移りました。

 息の強さをフレーズの高さに合わせて吐くように言われました。高音揃いのフレーズは終始強い息で歌わないといけません。しかし、フレーズの音程平均値が低くなっても、息の強さが高い時と変わらないと、息の強さでノドが参ってしまいます。ノドを守るためにも、中低音が多いフレーズは、高音揃いのフレーズとは息の強さを変えていかないといけません。そういうコントロールをしていく事も歌のテクニックの一つなんです。

 とにかく、オペラアリアは歌いながら、いかにノドを休ませるか、楽をさせるかを考えないといけません。以前の私のように「最初っから最後まで、クライマックスだぜ!」なんてやっていたら、早晩、ノドを壊します。

 声ってのは消耗品なんです。その日のうちに出せる声には限界があるのです。だから、声というリソースはケチりながら使わないといけないのです。その日の最後まで歌えるように、常に声の残量を考えながら歌わないといけないので、いかにノドを休ませるか、楽をさせるのかって、大切な事なんです。

 最高音Aは“嘔吐を噴水のように吐き出す”感覚で行くと、割と楽に安定して出せます。ただし、ずっと噴水の感覚でいると、声が金属的になってしまいます。なので、一度噴水で出した後はすぐに噴水の方向を少しだけ前に倒して、ノドの後ろに息を曲げて出すと、より音程の良い、やわらかい声になるので、そういう工夫も同時にしていきます。

 高い音は、まずは出ないと話になりませんが、出るようになったら、より美しい声で出せるようにしないといけないのです。まだまだ道は遠く険しいのです。

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2020年03月04日

嘔吐を噴水のように上に向かって吹き飛ばす感じです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習から。今回は響きをしっかり鼻の上に乗せる事に集中しました。鼻の上に乗せると言っても、直接乗せるのではなく、一度奥に持っていってから、ヒョイと鼻の上に乗せる感覚で、響きを乗せて、楽に発声するやり方です。とにかく、これをしないまま声を出すと、すぐにノドが疲れてしまうし、痛めてしまいます。聞きやすい声で、楽に、長い時間歌うなら、響きを鼻の上に乗せる事は必須なのです。

 さて、発声練習です。響きを鼻の上に持っていき、そのままの状態で発声していきます。たとえ、低音域であっても、響きは常に鼻の上にします(これが難しい)。テノールだから、高音域の発声は楽だし得意だし気持ちもいいのだけれど、中低音域もしっかりと響きを乗せて発声しないといけません。

 絶対にやっていはいけないのは、低音域で声を下に落とす事です。声を落としてしまうと、絶対に響きが上に乗る事はありません。だから、声を下に落とさずに響きも上に保ったまま歌います。全然難しいです。

 音程によって、ノドの開け方を変えていきます。この際の音程は、絶対的な音程ではなく、相対的な音程であって、いわばフレーズの中で、どれくらいの高さの音なのかって話です。ザックリ言えば、フレーズの出だしは、たいてい中低音なので、そこはあまりノドを開かなくても良いのです。そこから、音程が高くなっていく程にノドの奥を開けていくのだけれど、一番高いところで、きっちりとノドが開かないといけません。また絶対的な音程で高くても、それがフレーズの最初であって、そこから声を上昇させないといけないなら、最初の音をあまり開いてはいけません。最初からノドを開いてしまうと、さらに高い音程が出なくなってしまうので、そういう場合は、最初の音は、腹圧で高い音程に持っていき、そこからノドを開いて、さらに高い音を出すのです。

 で、その最高音でのノドの開け方だけれど、ノドの奥の壁に軟口蓋が付くか付かないかのギリギリまで接近させるのがポイントです。軟口蓋がノドの奥に触れてしまうと、息が塞がれて、声は出なくなってしまうので、そのギリギリを狙うのが吉です。

 感覚的に言えば、むしろ軟口蓋をノドの奥にくっつけてしまって、そのくっついたところに息をむりやり通す感じかな? さらにオカルト的な表現で言えば「嘔吐をクチからエロエロと吐き出すのではなく(現実には出来ないのだけれど)前を向いたまま、噴水のように上に向かって嘔吐を吐き飛ばす感じ」なんですね。分かりますか? しっかり息を吐かないと、声が裏返ってしまうので、裏返らないように、しっかりと息を吐くのがポイントでしょう。私も完全にマスターしたわけではないので、まだまだ失敗が多いですが、やり方としては、だいぶマスターしました。

 要するに、問題は腹圧なんです(汗)。この発声方法は、腹圧の強さがポイントですからね。逆に言えば、腹圧問題さえ克服すれば、かなり高い音まで発声できそうです。

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2020年02月19日

高音は息の準備ができてから

 声楽のレッスンの続きです。まずはシューベルトの「美しき水車小屋の娘」の 3番「Halt!/止まれ!」です。

 頑張って、子音をたくさんしゃべって歌ってみました。以前よりはだいぶドイツ語の歌唱としては良くなったようですが、実はまだまだ足りないようです。ドイツ語はなるべく子音を丸めずに歌うことがポイントです。例えば、同じ英語の歌を歌うにしても、米語で歌うのではなく、英語で歌うような感じかな?と思いました。そして、母音はイチイチ深く発声しないといけません。つまり、深くて粘っていて、それでいてパリっとした感じで歌うと、如何にもドイツ語歌唱って感じになるようです。

 この曲は6/8拍子なので、それを感じながら歌う事が大切です。また、もっと芝居がかって歌う事も大切です。つまり、音符を音にしただけの棒歌いじゃダメって事ですね。歌なんだから、もっとちゃんと歌わないと物足りないってわけです。

 とは言え、それなりに歌えていたので、今回で3番は終了です。次回からは4番の「Danksagung an den Bach/小川への言葉」となります。ちなみに、こんな曲です。


 音源は、定番のディースカウの1961年の録音からです。中声版ですから、私が使っている楽譜と同じモノです。こんな感じの曲を歌います(でもこんなにカッコよくは歌えない:汗)。

 さて、ヴェルディの「イル・トロヴァトーレ」より、テノールアリアの「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」です。とにかく、この曲は軽く歌い飛ばすような感じで歌う事が肝心です。プロの音源を聞くと、声の重い人たちばかりが歌っているので、とても“軽く歌い飛ばすよう”には聞こえないのですが、それはそう聞こえないだけで、彼らは彼らなりに軽く歌っているようなのです。そこは持ち声の違いってヤツですね。歌の場合、聞こえるままに、それを真似して歌うのは、かなり危険ってわけです。自分の声なりに軽く歌わないといけないのです。

 トリルっぽいところは、ノドをリラックスさせて歌わないといけません。そのために、その部分の前にある3つの四分音符は、一つ一つ順々にノドを開いていく感じで歌った方が良い感じになります。ですから、このフレーズは2小節で1つの塊になっているので、2小節ごとにリセットしながら歌っていく感じになります。2小節ごとにノドを開いてリラックスして歌い、一度初期化して、まだノドを開いてリラックスして歌っていく…の繰り返しになるわけです。

 最後のC〜高いAへの上昇跳躍音形は、最初のCをしっかりと長めに歌って、その歌っている間に息をAの高さまで持っていってから、高いAを発声するようにすると、うまく歌えます。決して、勢いとか(昔よくやっていて撃沈していたやり方である)ノドの力とかで高いAを発声するのではなく、腹筋を使って腹圧を高め、それで息を事前にAの高さまで持っていってから歌うのです。それが出来れば、かなり確実にAが歌えますが、逆に言えば、それができないうちにAを歌おうとすると、失敗するってわけです。ポイントは、息は高く、声を息に乗せて、軽く鋭く、少々高めに歌ってから調整する感じがベストなのです。

 難しいね。でも、頑張りますよ。

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2020年02月18日

ノド声は回避しましょう

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。今回は響きを高めて歌う事に集中しました。そのためには腹圧を高める必要があります。

 (響きの高さ)=(腹圧の高さ)

 最近の私は、上記のように理解しております。とにかく、響きを高くするためには、腹圧をたくさん掛けないダメなんだな。そして大事なのは腹筋…って事になります。腹筋のコントールが一番大切なんです。ところが今回の私は疲れ切ったカラダでレッスンに行った事もあって、ほとんど腹筋が動かない…という状態で、とても苦労をしました。腹筋動かなくてもフルート吹けますが、歌は全然歌えません。

 発声練習は、ノドの奥をとにかく開く事に専念しました。発声時にノドの力を絶対に使わないように、ノド声で絶対に歌わないようにしました。ノド声が美しくない…は、もちろん、ノドを使って歌えば、すぐにノドが痛くなるし、音程も低めになります。自分のためにもノドの力は使わないで、楽に楽に歌うように心がけました。

 私は疲れている時ほど、声がノド寄りになってくる事を自覚して、常に腹筋で歌うようにしないといけません。

 で、ノド声を避けるために、声が音になる前の息を事前に鼻に流してから発声すると(私の場合)ノド声に成りにくいようです。

 また、腹圧は音が音程を作る前にかけておきます。腹圧をかける前にノドは開いておきます。これらがいわゆる“発声の準備”と呼ばれるものです。

 とにかく、疲れた時ほどノド寄りの声になりますが、ノド寄りの声ほど、体力を消耗し、ノドを痛めつけるわけですから、ノド声は負のスパイラルを生み出す、良くない発声なのですね。そこを自覚して、回避しないといけません。

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2020年02月05日

新曲に入りました

 声楽のレッスンの続きです。

 まずは、ドニゼッティ作曲「ドン・パスクワーレ」の「Sogno soave e casto/青春の甘く清らかな夢よ」です。これを通して歌ってみました。ううむ、やっぱりまだ音取りが甘い箇所があります。特に下降音形では、落ちた先の音がうまくはまってません。と言う訳で、まだ完璧には程遠い出来ですが、今回でひとまず合格って事で、次の曲に行きました。

 次のアリアは、ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」のテノールアリア「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」です。かの有名なアリアですが、前半1/3ぐらいのところまで歌います。当然、Hi-Cのところは歌いません。

 まずは高音へ至る、上への跳躍箇所(中音Cから高音Aへとか、中音Gから高音Gへとか)を練習しました。

 低い音の時に、次の高音を発声するの必要なだけ、軟口蓋を開いて(その軟口蓋の開きに耐えられるぐらいの腹圧にして)おく事が大切です。クチで言うのは簡単だけれど、実際に軟口蓋を開くのは難しいので、集中的に特訓です。慣れるまでは難しいのだけれど、これは基本テクニックの1つなので、しっかりとマスターする事が大切です。

 “O teco”という歌詞を“O teico”と、なぜか“i” を入れて発音してしまうので、注意する事。余計なモノを足してはいけないのです。

 ノドの奥を開こうとして、無意識に下アゴを開いてしまう私だけれど、このやり方が間違っているわけではなく、実は声の重いテノールはこのやり方をするものなんだそうです。ただ、このやり方は、あまりテクニカルではないし、なんと言っても、これでは高音発声が難しいままだし、さほど高音が出るようにもならないので、そのやり方を真似はしないで、クチの奥は軟口蓋を上げるという王道セオリーで行うべきなんだそうです。

 十六分音符のトリルっぽい箇所は、アゴで音程を取るのではなく、軟口蓋の上げ下げで音程を作るようにするべきです…って言われても、この箇所は音の動きが早いので、クチの開閉とかノドで音程を取った方が楽なんです。軟口蓋は、そんなに早く動かないよ…と泣き言を言っちゃいますが、やるしか無いです。頑張ろー。

 吐く息の量にも敏感にならないといけません。特に下降音形では注意が必要です。高音部ではたくさん息を吐いて歌わないといけませんが、中音〜低音の音は、息をたくさん使いません。ですから、音程に合わせて、吐き出す息の量をコントロールしないといけません。低い音に高音と同じように息をたくさん出したら、下品な音色になるから、それは絶対にダメなんです。

 てな事を学んで、歌曲に行こうとしたら、すでに時間オーバーとなっていました。シューベルトは、また次回まわしだね。

蛇足 「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」は、一般的にかなり声の重いテノールが歌うアリアという認識がありますが、この曲を単独で取り上げた時は、むしろ声は軽めの方がよさそうです。そういう意味では、私はこのオペラを通して歌う事は難しいですが、この曲を単独で歌う分には、むしろ声に合っていると言えなくもないのです。

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2020年02月04日

大切なのは、軟口蓋・腹圧・響きです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 今回のレッスンで、ドニゼッティのアリアは終わる予定なので、次の次のアリアの課題曲は何にしましょうか?という話になりました。で、色々と考えて、フロトー作曲「マルタ」の「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」にしました。どんな曲かと言うと、こんな曲です。


 ピアノはレヴァインで、歌はもちろんパヴァロッティです。「マルタ」というオペラは本当にマイナーなオペラで、私は生はもちろん動画でも見た事はありません。少なくとも日本語訳が付いたディスクは、音源も画像も、現在流通していないと思います。それくらいに珍しいオペラです。でも、このアリアだけは有名で、独立したコンサートアリアとして、よく演奏されます。で、そんなアリアを次に歌うことにしました。難点は…高いB♭がある事かな? 散々歌った最後に決めの一発として出すのですが、果たして私に出せるかな? それとも疲労困憊で歌えなくなってしまうでしょうか?…って感じです。なんて書くと、じゃあ発声練習とかなら高いB♭は出るのか?と言われると…へへへ、頑張りますよ。

 さて、ハミング練習からです。今回の重点ポイントは軟口蓋です。とにかく軟口蓋を上げて歌う事に全神経を集中させます。それも発声と同時に軟口蓋を上げるのではなく、事前に軟口蓋を上げたところに息を入れるという手順を踏んで歌います。手順を踏まずに声を出しちゃダメって感じです。

 発声練習です。クチの奥を縦に開く練習です。つまり軟口蓋を上げる練習です。

 クチを開こうとすると、私はついつい無意識にクチを横にも開いてしまうそうですが、横に開くのは無しで、縦方向にだけ開かないといけません。またノドの奥を開こうとしてクチを開けると、クチそのものだけが大きく開いて、あまり奥は開いていない事。で、奥を開こうとすると、舌が下がって(これは良いことです)下アゴが開くのだけれど、下方向にばかりクチが開くと、声が落ちやすいので、むしろ下には開かずに、上方向にだけ(軟口蓋を)開くようにする事です。

 もっとも、声が落ちる原因は、下方向に開くだけではなく、腹圧の弱さも原因するので、腹圧は常に余裕を持って、しっかりと掛ける事が大切です。

 ただ軟口蓋を上げると言っても、単純に軟口蓋を上げるだけではダメで,軟口蓋を上げたうえに、声に響きを載せないといけません。これ、大切です。

 軟口蓋の開き方も、フレーズの最初から全開にしちゃいけません。歌い始めはノドの奥は、むしろ閉じ気味に、フレーズが上昇するにつれ、少しずつ開いていき、最高音で一番大きく開くようにする事が肝心です。何事にもメリハリを付け過ぎちゃあいけません。

 とにかく、大切な事は、軟口蓋を上げる事、腹圧を十分に掛ける事、声に響きを載せる事の、3点です。

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2020年01月22日

初音ミクのように歌っちゃダメなんです

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。まずは、シューベルト作曲「美しき水車小屋の娘」の 3番「Halt!/止まれ!」です。

 音を取って、メロディーに歌詞を載せて歌えば終わり…とならないのが、ドイツリートなんだそうです。大切なのは、声に色気を乗せる事。1音1音に歌詞のニュアンスを載せて歌わないといけません。頭を空っぽにして、ピャーっと歌っちゃダメなんです。

 初音ミクのような歌ではダメなんです。

 さて、声に色気を乗せるとは、具体的にはどうすれば良いのでしょうか? それは多彩な音色を駆使して歌うことです。そして、音程を意思を持って動かして歌う事です。

 ピアノはポンと鍵盤を叩いて音を出したら、それ以上、出てしまった音に関与する事はできません。しかし声楽では、あ〜と出した声であっても、音色も音質も音程も強弱も、出した後から何とでも操作できるわけで、そこが器楽と声楽の大きな違いであって、歌は、歌いながら声をいくらでも操作できるのだから、それを意図的に操作する事で“色気”を付け加えることでできるのです。

 言葉じゃ理解できるけれど、実際にやろうとすると、あまりに自由度が高過ぎて、難しいね。

 “Süßer(ジュッサ〜)”の発音は日本人には難しいので要注意。きちんと意識して発音する事。

 また、歌詞をリエゾンして歌うのは別に構わないが、リエゾンせずに歌えるなら、なるべくリエゾンしないで歌う方が良い。私は、米語の癖で、何でもかんでもリエゾンして歌ってしまうのだけれど、本来、リエゾンする発音は美しくないし、リエゾン多発の発音は、ヨーロッパ人的には、品のない発音に感じる(ヨーロッパの多くの国で、リエゾン多発の発音は下層階級の発音と思われているようです)ようなので、格調高くドイツリートを歌いたいなら、なるべくリエゾンは回避する方向で歌うようにする方が良い(私自身が、下層な人なので、なかなか難しい…)。

 さて次は、ドニゼッティ作曲「ドン・パスクワーレ」のテノールアリア「Sogno soave e casto/青春の甘く清らかな夢よ」です。

 まずはレガートが足りません。まるで声を音符に置いていくように歌っているんだそうです。それと、イタリア語がカタカナに聞こえるようです。

 息をつなげて、もっと軽く歌うと良いそうです。高音も、息の流れの中で自然に出していく事。しっかり高音を狙って出すのは、ちょっと違うようです。特にこの曲は、高音と言ってもA♭止まりなので、それほど高いわけではないので、自然に自然に歌っていくべきなのです。

 ピアノ伴奏の無い箇所は、もっとたっぷり休んで良い…と言うか、もっとたっぷり休むべきです。しっかり休んで、体勢を立て直してから歌わないといけません。

 聞かせどころの高くて長い音符は、たっぷり色気を込めて歌わないといけません。そのためには、口腔の容量を目一杯広げる事に留意する。

 高音から低音に音が移っても、決して気を抜かない、安心しない。

 カラダを使って歌っていくのは当然なんだけれど、カラダの使い方はダンサーのような使い方が歌には良いそうです。で、良くないのが、格闘家のようなカラダの使い方で、私は、その良くない格闘家のようなカラダの使い方をしているので、歌うのにアレコレ苦労しているというわけです。強い力ではなく、しなやかな力が必要だし、ガシッと受け止めるのではなく、フワッと流していく事も大切なのです…って、こんな書き方じゃあ分からないよね。

 てなわけで、この曲は、次のレッスンで、あと1回歌ったら、お終い。次回のレッスンからは、ヴェルディ作曲の「イル・トロヴァトーレ」のテノールアリア「Di quella pira l'orrendo foco/見よ、恐ろしい炎を」に取り組みます。とても有名なアリアだけれど、アリア全部を歌うのではなく、始まって1/3ぐらいまでの部分に取り組みます。今回使用する楽譜には、そこまでしか書かれていないからね。このアリア、最後はHi-Cがある事で有名だけれど、まだ私にはHi-Cは早いしね。へへへ。

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