2020年12月17日

必要なのは息の鋭さ

 さて、声楽のレッスンの続きの続きです。曲の練習です。フロトー作曲の「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」です。

 例によって、最後の高いAとかBのところまでは問題無しです。いや、真ん中のスイッチがうまく押せてないという指摘はたびたび受けましたが…もうレッスンも後半なので、私の意識どおりに筋肉が動かないだけで、私が怠慢をかましているわけではないのです。やはり、必要なのは筋力、腹筋周りの筋力なのです。

 今回、重点的に注意されたのは、高いBの発声です。この部分の歌詞は“Si!”なので、子音の発声を見てもらいました。

 コンコーネの階名唱でも“Si”の発音は散々やりましたが、今回もこの“S”の発音で注意を受けました。結果を言っちゃうと、私が高いBを苦戦している理由の一つに、この部分の“S”の発音がダメなのです。

 高いBを“i”の発声で歌うのは、実際男声にとっては難しいです。まだ“a”とか“e”とかで歌う方がマシなくらいに難しいです。だからこそ、子音を利用して発声しないと歌えない…ってわけです。

 “L”等の有声子音ならば、子音の音程を高いBまで持ち上げてから母音を発声するという方法がありますが、“S”のような無声母音の場合は、子音の音程を上げて…というやり方ができません。

 ではどうするのか?

 実は“S”の場合は、“S”を発声する時の息の速度が音程によって違うのです。これはフルートで考えてみれば分かりますが、フルートならば低い音域の音はゆっくりとした息で吹き、高い音域の音は鋭い息で吹かないとダメですよね。同じ運指でオクターブを吹き分けるのは、専らフルートに吹き込む息の速度なわけです。

 “S”の子音の時は、そんなフルートと同じような状況なのです。高い音を出したければ、息を鋭く吐かないとダメなのです。ま、声帯だって笛の一種だからね。

 ううむ、そんな事に気が付かなかった私はアホだね。確かに言われてみると、そうかもしれません。しかし実際問題としては、高いBを目の前にすると、無意識に臆してしまい、息が弱くなって緩くなってしまっていたのは確かです。息を鋭く吐くためには、メンタルを強くしないとダメかもしれません。

 そんなわけで、ひとまず“S”を発音する時の息の速度を上げてみました。一度や二度の試みでは、全然足りません。自分でかなり速い息を吐いているつもりでも全然足りません。「ええ? こんなに鋭く吐かないとダメなの?」と思うほど吐いてみて、ようやく高いBが発声できました。

 こりゃあ、練習でできても、歌になると厳しいかも。だって、歌っている時は、ヘトヘトの状態になって、やっとこの部分にたどり着くわけで、そんな状態でこんなに鋭く息を吐けるのか…と言えば、頭を抱えちゃいますよ。いやあ、やっぱりプロはすごいなあって思うわけです。

 歌に関しては、筋力も不足しているけれど、スタミナも不足していると思い知らされたわけです。

 高音発声は…力づくじゃダメだけれど、筋力が無くてもダメみたいです。パワーは不要だけれど、必要なパワーは必要ってわけで、カラダが歌手になっていないとできないみたいです。私にはまだまだ難しいです。ううむ。

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2020年12月16日

どうせバカなんだから…

 声楽のレッスンの続きです。

 コンコーネです。最初は5番を階名で歌います。今回言われたのは、イタリア語の階名で歌うことです。つまり「ドレミファソラシド」ではなく“Do Re Mi Fa Sol La Si Do”です。特に気をつけないといけないのは、日本語とはかなり違う“Sol”と“Si”です。うっかりカタカナの“ソ”とか“シ”とか言ってはいけないのです。特に“シ”と“Si”は似ていても子音が違うわけで、子音の違いは影響大きいのです。

 日本語の“シ”の子音は息漏れ音が基本で流れる感じの子音ですが、イタリア語の“Si”の子音は息を貯めて圧縮してから摩擦させる子音ですから、違うんです。特に冒頭部の息を貯めるか貯めないかは大きく違い、歌う時は“Si”の息を貯めて圧縮する事を利用して響きを上に持っていけるので、是非是非イタリア語で歌う事が推奨されるわけです。

 階名唱の次は母音で歌います。“ア”で歌いました。

 “ア”と言っても、実は色々な種類の“ア”があります。明るい“ア”、暗い“ア”、開いた“ア”、閉じた“ア”、“オ”に近い“ア”、“エ”に近い“ア”。またそれらの中間的な性質を持った“ア”や複数の特徴を持った“ア”など、ほんと、同じ“ア”と言っても色々あるわけです。そこで、母音で歌う時は、音符毎に“ア”の発音を変えると歌いやすいと言われました。

 息の流れもそうだけれど、とにかく歌の時にダメなのは、留まる事であって、推奨されるのは動く事であり流れる事なのです。だから、息も声も常に流れ続け変化し続けていかないといけません。

 私はこの動き続けるというのが苦手です。どちらかと言えば、下腹に力を入れて腹筋を固めて歌う方が楽なのだけれど、これはノドを痛めやすいのでダメと言われています。とにかく、息も声もカラダも固めちゃダメなのです。

 いっそ歌っている時は、どこかカラダを動かしているくらいの方が良いようです。

 次は6番です。やはり最初は階名唱です。今度は真ん中のスイッチを意識して歌います。ロングトーンの時は、息をグルグル回しながら歌います。ほんと、大変。母音でも歌ったら、また5番に戻ります。

 苦手の低音をどう歌うか…です。色々な歌い方がありますが、大切な事は、音程が下がっても響きを落としてはいけない事です。それをどうやるかで…今までは低音になる時に、声を被せて閉じ気味にして歌っていましたが、これがどうにもやりづらいのです。で、音色は悪くなるけれど、今まではとは逆に、声が低くなる時に声を開けて歌ってみました。バカっぽい声になりますが、どちらかと言えば歌いやすい感じがします。

 格好良いけれど大変な閉じた声で低音を歌うべきか。バカっぽいけど楽に歌える声で低音を歌うべきか。ここは大いに悩むところですが、ひとまずバカでやってみようと思いました。どうせ、テノールなんてバカとしか思われていないのだから、バカっぽい声でも良しとしようと思いました。

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2020年12月15日

真ん中のスイッチ

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。息をしっかり支える事と、ノドを開く事。この二つができると、響きが高くなります。ハミングを“鼻”歌としてしか感じられないようならば、まだ支えが弱く、響きの位置が低いのでしょう。今の私は、しっかり息を支えると、響きの位置が目の辺りに来ます…というか、目の辺りに来るまで頑張ります。

 これは息を支える事にも関連しますが、息はしっかりと流さないといけません。息は声に先んじていなければいけません。まず息が流れはじめ、安定した流れになってから、声を出します。通常の会話での発音のように“微妙に息が早い”程度ではいけません。常に明らかに息が先行していなければいけません。そうでないと、しっかり支えられた声にはならないのだそうです。

 さらに言えば(ハミングでは子音は使いませんが)言葉を発声するなら、母音よりも子音が優先していなければいけません。日本語は子音と母音がほぼ同時に発音されますが、クラシック声楽ではヨーロッパ言語で歌う事もあり、子音が先で、その上に母音を載せて発音します。

 一番最初に息を流し、息がしっかり流れたら、それに乗せて子音を発声し、その子音を利用して、その上に母音を乗せて発声する…のです。難しいね。

 発声練習です。今回のレッスンで学んだのは“真ん中のスイッチ”って奴です。

 真ん中のスイッチとは…感覚的には胃袋の下あたりに下向きに設置されている早押しボタンのようなスイッチで、そのスイッチを腹筋で下から突き上げるようにして押すのです。分かりますか?

 で、このスイッチを、フレーズの最高音の一つ手前でグイって押すのです。で、押し続けてフレーズを歌い終わり、一度リセットしたら、次のフレーズの最高音の一つ手前でグイって押すのです。いやあ、大変よ。

 だから、最高音の手前の音と、最高音では声色は同じでも響きが変わります。真ん中のスイッチが押される事で、響きの位置がグンと高くなって、響きもきらびやかになります。これはどんな音型でもどんな音域でもそうなります。

 ただ、私的にはかなりハードな動きになりますので、レッスンの前半早々には腹筋が疲れきってしまい、ほぼ動かなくなりました。ダメじゃん。

 どうも腹筋に求められるのは、ダンサーのような軽やかに動く筋肉のようで、格闘家のような力強さは求められていないようです。パワーよりもスピードですし、力強さよりも軽やかさのようです。…どちらも自分には遠いなあ。

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2020年12月03日

フェイスガードをしていないオペラの舞台を見に行きたいなあ

 声楽のレッスンの続きの続きです。さて「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」です。この歌は発声に良いらしいので、未だに歌ってます(別に嫌ではありません)。

 なるべく軽い声で歌う事。息よりも高く、声を出す事。感覚的には、息の上に声が乗っかる感じで歌うと良いみたいです。

 高い音程になると、声が開き気味になる傾向があるので、十分に注意する事。声が開くぐらいなら、むしろ閉じていった方が良いので、高くなるほど、声を閉じていくつもりで歌って、ちょうど良いのかもしれません。

 高いAは、子音を利用して、なるべく楽に出す事。高いBは(まだ私では)子音を利用するだけでは難しいので、いっその事、母音を変えて( i -> e )歌っても可との事です。いやあ、最後の高いBは本当に難しいのよ。

 ああ、歌って、難しいですわ〜。

 さて、昨今、私は老犬ブログにも書いてますが、コロナ対策オペラを目にする事が多いです。今のオペラ界では、こんなコロナ対策オペラばかりなのでしょうか?と、ちびっとグチったところ、決してそんな事はなく、オペラカンパニーごとに、色々と頑張っていますよという話を聞きました。

 帝国劇場でのミュージカルのように、オペラ公演でも、万全の体制で通常の演出のまま公演しているオペラも少なからずあるようです。ううむ、そういうオペラを見に行きたいです。

 その手のオペラ公演では、オペラのリハーサル等は常に歌手の皆さん、マスク着用で、マスクしたまま歌うのだそうだけれど、これがとっても苦しいんだそうです(そうだろうなあ…)。で、PCR検査をして、ゲネプロ以降はマスクを取って、通常のスタイルで歌うのだそうです。もし、この段階で、PCR検査の結果、出演者やスタッフの中から陽性反応者が出たら…この公演そのものがポシャっちゃうわけで、ううむ、リスキーだね。その後も、公演の節目節目でPCR検査をしていって、安全を確認しながらオペラ公演を続けていくのだそうです。

 先生もその手の公演に参加した事があるそうで、もう何度も何度もPCR検査を受けたんだそうです。そういう意味では、オペラを始めとする舞台公演は、PCR検査を頻繁に行っているようですから、今の時代、観劇はむしろ安全なのかもしれませんね。あ、舞台が安全でも客席が安全とは限らないか。

 ちなみに、オペラ見るなら、今がチャンスなんだそうです。と言うのも、今は補助金が潤沢に出ているので、どの団体も公演しさえすれば確実に黒字になるので積極的にオペラ公演をしているのだそうです。ちなみに、この補助金は、そろそろ打ち切りの予定みたいです。で、補助金が打ち切られてしまうと(会場の半分程度しか客が入らないと)今度は確実に興行利益が見込めなくなる(つまり赤字公演になる)ので、オペラを始めとする舞台公演は、当面の間寂しくなるそうなのです。まあ、お金がからめば、そうなるよね。オペラ関係者も霞を食べて生きているわけじゃないでしょうからね。

 でもでも、フェイスガードをしていないオペラの舞台を見に行きたいなあ…と心が動く私でありました。問題は…そんな時間をなかなか捻出できないって事かな。

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2020年12月02日

声は軽やかに…ね

 声楽のレッスンの続きです。まだまだ発声練習は続きます。

 クチを縦開きにする事が大切です。私は、まだまだ無意識ですが、クチを開こうとすると横に開いてしまうようなのです。なので、クチは縦開きです。無意識にクチを開くと横開きになってしまうなら、常に意識的にクチを縦に開くようにするだけです。でも、これが難しいのよね。

 さらに出来れば…クチを縦に開いた時に、ノドは下ではなく、上に開くように心がける事も大切です。上アゴを開く感覚です。これも私には難しい。

 さらにもう一つ。声は高い音域でも低い音域でも、同じ声色で歌い続けること。これも難しい。まあ、高音はあるところ以上でピヤッと音色が変わるけれど、これはアクートへの道筋だから、まあよしとします。私にとっての問題は低音の方かな? うん、低音は難しいね。ほんとは難しい。気を許すと、声が胸に落ちてしまいます。でも、それはダメ、絶対にダメ。いやあ、難しいです。

 さて、コンコーネです。常に腹筋を動かし続けるのです。決して、腹筋を固めてはダメです。腹筋を固めたら、負けです。常に動かし続けます。いや、腹筋に限らず、カラダは常に緩めておくこと、固まったり、硬くなったりはダメです。リラックスしながら歌うのが肝心なのです。

 息の支えは早め早めに、クチの開きも早め早めに。声の音程が変わる前に、息の支えやクチの開きは、すでに次の音程のモノになっていないとダメなのです。つまり、歌い始めたら、声は常に次の音の予感をさせながら歌っていかないとダメって話です。いやあ、難しいね。

 音程はカラダの色々な箇所で作る事が可能だけれど、ここでは腹圧と息のスピードで作るようにします。決して、ノドで締めたり、声を落としたり、胸を固めたりとかで作らないようにする事。

 声は軽やかに、音程は高めに…が、お約束だよ(笑)。

 階名唱で歌う時は、子音を存分に利用して歌うこと。子音が有声音の時は、子音の音程を次の母音の音程にまで上げてから歌うこと。その際、音程を上げるためにノドの開きを活用すること。子音が無声音ならば、次の母音に必要な息の速度にまで上げてから歌うこと。(階名唱には無いけれど)ア行のような子音が無いケースでは、mやnなどの子音を付け足して、あたかもハミングから歌い出すような感じにして、子音の音程を先達として歌います。そうやって、子音を活用して歌う事が大切です。

 だから、コンコーネも階名唱で歌うよりも、母音だけで歌う母音唱法の方が、ずっと難しいわけです。百人一首などの歌詞を付けて歌えば、さらに簡単に歌えるようになるわけです。歌詞一つで難易度が変わるというのも歌の特徴だね。

 次回から6番に挑戦します。

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2020年12月01日

鼻の通りは良いのです

 声楽のレッスンに行ってきました。まずはハミング練習です。

 常に息を流し続ける事を意識付けるようにしました。しっかりと息を支えて、鼻腔にもたっぷりと息を流し続けます。ハミングなのでクチを閉じています。ですから、息の全ては鼻腔に流れます。しっかりと息が鼻腔に流れ込み、鼻から息が常に出ている状態で声を出します。

 これは割と快適。問題ないです。と言うのも、ここ数年、鼻の通りが抜群に良いからです。鼻の通りが悪いと、ハミングって、案外不快なんですよね。

 実は、キング先生時代の私は、ハミングが不快でした。まあ、キング先生はあまりハミングをやらなかったので、不快な行いであっても我慢できたので、まあ良しです。

 なぜ、あの頃、ハミングが不快だったのかと言えば…原因は色々ありますが、その一つに、あまり鼻の通りが良くなくて、私自身の状態も良くなかったというのがあります。鼻呼吸は出来ていましたが、常に両側の鼻が快適…であったわけではなく、かろうじて鼻呼吸が出来る程度で、鼻が完全に詰まる事はありませんでしたが、すかっと抜けが良かったわけではありませんでした。まあ、たいてい、片側の鼻は詰まっている事も多かったです。

 なので、あの頃にこれを求められていたら、ちょっと厳しかったです。

 今は…なぜか鼻の通りが快調です。数年前からこれは感じていました。私はアレルギー性鼻炎の持ち主なので、生まれてからキング先生時代まで、鼻は不調なのが当たり前だったのですが…Y先生に習うようになってから、鼻が快調なのです。もちろん、アレルギー体質が治ったわけではなく、花粉の時期になれば、鼻が腫れてしまうのですが、それ以外の季節はほぼほぼ快適なのです。

 なぜでしょ?

 とりあえず、今は快適ですよ。で、鼻の通りが良いから、ハミングは快適です。

 さて、発声練習です。発声練習でも息をたっぷりと流して、鼻腔からも常に息が流れるようにします。で、これが出来るのかと言えば、Noですよね。クチを開けて歌うと、息の大半がクチから出てしまいます。鼻腔にはほとんど行きません。ダメじゃん。

 で、そこで頑張って息を鼻腔に送ろうとしても、なんか感覚的に難しい(涙)。つまり、鼻腔にうまく息が流れていかないのが、今の私の問題点…って事でしょうかね。ううむ、鼻の通りは良いのだけれどね。

 さて、次の課題です。息を支えて腹圧を高めてから、声を出す事を意識します。声を出すと同時に息を支えようとしたり、腹圧を高めようとするのでは遅すぎるのです。声を出す前に息を支えて腹圧を高めておかないといけません。でも、私は発声と同時に腹筋を動かす癖があるので、とにかく動作が遅いわけです。

 つまり、歌い出しの時に声がしっかりと支えられていないのです。では、歌い出しの時は、腹圧ではなく、何が声を支えているのかというと、どうもノドなのです。ノドの力で声を支えているようなのです。つまり、喉声? ノドをちょっと強めに締める事で、声を支えているみたいなのです。

 実はこれをやってしまうと、音程が微妙に下がります。そりゃあ、ノドを締めるって事は、ノドに力が入るわけで、力が入れば声帯が固くなるわけで、固くなれば振動しづらくなるよね。で、音程が下がるわけだ。うむ、実に論理的な説明だ(笑)。

 腹圧が弱く、声の支えも遅いので、ノドの力みがしゃしゃり出て、それでフラットシンギングになってしまっているようなのです。

 でもね、ノドが全く締まらなければ、声帯は振動しないので声は出ません。要は、軽い力で軽く軽くノドを柔らかく締める事が肝心であって、力を入れすぎてノドをガチガチにしてはいけないわけです。だから、ノドに余計な力が入らないように、しっかり腹圧でノドを支える事を考えないといけないわけです。

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2020年11月11日

今が、次のジャンプへ向かって力をためている最中ならば、本当にうれしいことです

 声楽のレッスンの続きの続きです。

 長い長いコンコーネのレッスンが終わったら、ようやく歌に入ります。歌は、フロトー作曲の「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」です。

 この曲は、歌うのに結構苦労します。最後の数小節を除けば、基本的に歌う事自体には苦労がありません。その代わり、徐々に疲労がたまっていき、しんどくなっていくのです。昔なら、途中で声が無くなってしまっていたと思いますが、さすがに最近の私では、この程度の曲で声が無くなる事はありませんが、それにしてもしんどいはしんどいのです。

 それが今日は、嘘のように楽に歌えたのです。これだけしっかり発声とコンコーネをやったおかげなのでしょうね。クチから声がほとばしるかのように、楽にバンバンと歌えちゃいます。自分でもびっくりしちゃうくらいなのです。

 難しい高いAやBも、“LO-O”で軟口蓋を上げていくやり方で歌っていくと、高いAは確実に出せるようだし、高いBも声がひっくり返る事もないし、博打の勝率が上がります(笑:この曲の高いBの発声はとっても難しいと思います)。

 とにかく、声は押しちゃダメです。高い響きで楽に歌います。高音域は、声帯を引っ張るのはもちろんですが、軟口蓋を上に上げる(上アゴを開いていく)事で、歌っていくと、かなり世界が変わっていきます。

 私自身の自覚はあまり無いのだけれど、先生がおっしゃるには、発声面に関して、今の私は階段を一つ登っている最中なんだそうです。この調子で、あと少し前に進むと、また一段高みに登れるようなのです。

 「自分で、分かりますか?」

 困った事に、分かりません(笑)。

 ただ、軽く歌うってのが、勢いの問題ではなく、声の響きの場所の違いだなって分かり始めたところだし、その響きの高い低いって、リアルに頭蓋骨の中のポジショニングの高い低いであるんだなあって思うようになったし、ちょっぴりずつだけれど、歌う時に自然と腹筋が使えるようになってきたなあって感じているし…そういう細かな小さな事が分かってきたり、出来るようになってきたのは事実です。それらの積み重ねで、アマチュア歌手として次のステップへ登っていけるのなら、それはとてもうれしいことです。

 なにであれかんであれ、この歳になっても、まだまだ成長とか上達とかが可能であるなら、それは天にも昇るほどの喜びなんです…ね。

 今が、次のジャンプへ向かって力をためている最中ならば、本当にうれしいことです

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2020年11月10日

コンコーネでレベル上げをしています

 声楽のレッスンの続きです。コンコーネ3番の次は5番です。

 最初はハミングで歌い、次は“LO-O”で歌います。これはフレーズの最初だけ“LO”で歌って、その後の音は“O”で歌うという歌い方です。まずは、音程に合わせて、息を吐く量を変えていく練習をしました。

 と言うのも、息をしっかり支えるのに一生懸命で(高音は良いのですが)中低音は息を吐きすぎてしまい、声がうわずり、中低音が安定しない原因になっているようです。考えてみれば、これってフルートも同じで、高音は速い息が必要ですが、中低音になるに従って、息を吐く量を減らし、速度を遅くしないといけないわけです。結局、歌もフルートも同じ…ってわけです。

 結局、低い音程では、高い音程ほど息を必要としないのです。必要としないと言っても、全く不要なわけではなく(そりゃあそうだ)、息の支えを抜いて良いわけではありません。息はしっかりと支えたまま、ただただ吐き出す息の量を減らし、吐き出す息のスピートを遅くしていくだけなのです。うわあ、難しい。

 当然、息を吐く量が減るので、音程が低くなるほど、音量が減っていきます。五線よりも低い、ドとかシになると、自分では声を出している感覚はなくなり、ただただノドが振動しているような感覚になりますが、それで良いのだそうです。大切な事は、聞こえる音量で歌うのではなく、正しい発声方法で発声する事です(ちなみに、自分の感覚では声は出ていないのですが、低いドやシであっても、客観的にはきちんと声は出ているそうです)。

 今は正しいやり方を身につけていくのが目的なのです。

 それに正しい発声で歌うと、声は自分から離れていきますから、自分では声が出ていないように感じることもあるようで、自分では声が出ていないような気がするからと言って、ノドで声を押しては元も子もないので、自分では聞こえないとしても、客観的な他人の意見を聞くことが大切なのです。

 さて、次は再び軟口蓋を上げる練習をしました。最初の“LO”は普通の声で、次の“O”は、そこから軟口蓋を上げた声で歌います。これが難しい、やたらめったらに難しい。そもそも私は軟口蓋を上げる感覚が不確かなのです。見えない上に感じられない軟口蓋を上げて歌う…いやあ、難しいです。

 最初のうちは軟口蓋を上げたつもりで、うっかり声を奥に引っ込めてしまい、ダメの連続でした。そこから少しずつ修正して、声を前に出しながら、徐々に軟口蓋を上げられるようになりました。ま、本当に上がっているかどうかは自分では結局分からなかったのですが、声を聞いて先生が判断しているので、たぶん大丈夫でしょう。それにしても、“LU”や“LO”での軟口蓋を上げて歌うのも難しかったけれど“LO-O”も難しいです。

 「これで軟口蓋が上がるという感覚が分かったはずです」と言われましたが、正直、まだ半信半疑の状態です。分かったのかな? まだ分かっていないのか? 記憶と体感が密着してませんね。次回のレッスンでもう一度同じ事ができるかしら? 不安不安。

 それにしても、コンコーネってキツイね。先生がおっしゃるには、コンコーネは、ただ歌うだけではあまり意味がないそうです。きちんと目的(歌のテクニックの修得ですね)をもって歌わないとダメで、一つ一つ発声する度にそれを確認しながら歌うのが良いのだそうです。だから、音域的には低めで楽に歌えるのが良いのだそうです。テノールの私に中声用を使うのは、中声用だと楽に発声できるからで、コンコーネは高音修得のためのエチュードではなく、声楽技術獲得のためのエチュードだから、低いくらいでちょうど良いのだそうです。ちなみに、先生はバリトンなので、イタリアでコンコーネを学んだ時は、中声用(本来はこれがバリトン用です)ではなく、低声用で学んだそうですし、今でも自分でコンコーネをさらう時は、低声用でさらっているんだそうです。まあ、そういうモノなのですね。

 あと、コンコーネはまだやりますか?とも確認されました。「もちろん!」と答えましたが、先生的には少々不安(?)のようなのです。と言うのも、今まで趣味のオトナの人にコンコーネを教え始めると、最初こそ乗り気でも、やがてみんな歌を辞めちゃうんだそうです。おそらく「自分が歌いたいのは、○○(曲名)であって、こんなつまらないエチュードじゃないんだ」とでも思うのでしょうね。まあ、そういう人の気持ちが理解できないわけではありませんし、私だって歌が歌いたいという気持ちが無いわけじゃないです。

 でも、私に関しては、そういう心配は不要です。私は基本オタクなので、こんな感じでテクニックを追求したり、レベル上げのための作業をするのは、嫌いじゃないんですよ。

 そう、コンコーネって、私にとっては、レベル上げのためのミッションみたいなモンなんですよ。なので、歌を歌う時間が多少減ったとしても、その分、自分のレベルが上がれば、全然無問題なのですね。

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2020年11月09日

よく分からないけれど、軟口蓋が上がったみたいです

 声楽のレッスンに行ってきました。

 この日の私は、腰が痛くて、アゴが痛くて…天中殺だったのかな? なんか、あまり良くない状態でした。腰が痛いのは発声に負担がかかるので良くないのですが、だからと言って何が出来るわけでもありません。我慢するだけです。

 アゴが痛いのは、ちょっとマズいです。後日、医者の診断を受けたのですが、どうやら私は顎関節症になったようで、クチを開くと顎関節がガクガク言って、違和感と微小な痛みがありました。

 アゴが痛いですと先生に伝えたところ、アゴに負担を掛けるのは良くないので「あまりクチを開かずに歌いましょう」という事になりました。クチを開くのはアゴには負担がかかるからね。

 一番アゴに負担が掛かって良くないのは「ア」母音なので、この日のレッスンでは、普段は「ア」で色々とやるところを、それをすべて「オ」に変えてやることにしました。「オ」なら、そんなにクチを開かずに歌えるからね。

 まずはいつも通りハミング練習からです。ハミングの際、響きを意識して、いつも響きを高め(目のあたり)に置くこと。そのためには、腹筋の支えをしっかりとして、息を目まで届かせること。こんな事、以前は全然出来なかったのに、最近は、ちょっと出来るようになりました。それでもまだまだ息の到達する高さが低いのが残念です。

 発声練習も、腹筋に注意しながら、しっかりと息を吹き上げる事。息がしっかりと支えられていると、音程も安定します。その時に、ちょっとでもノドに力が入ると、音程がフラットしてしまいます。ノドは楽にして、息の勢いと声帯の張りで音程を作るようにするのが良いみたいです。そのためには「大きな声で歌わないといけない」という意識を消し去るのが必要みたいです。もちろん、大きな声で歌わないといけないのだけれど、大きな声で歌おうとは思わないまま、自然と大きな声で歌っている必要があります。

 一見、禅問答みたいですが、全然そうではなく、もはや私は、意識せずともデフォルトで大きな声で歌えているので、改めて大きな声で歌おうなんて意識は必要ないので、むしろ大きな声で歌おうと思うことで生じる力みをなくす方が、とても重要なのです。

 意識するのは、大きな声で歌う事ではなく、しっかりと支えられた声で歌うことなのです。

 そんなわけで、コンコーネです。まずは3番を“LU”で歌います。

 歌う際に“L”の音高を十分高くしておきます。音程はその音符に付いている母音の高さであり、本来の子音はノイズなので音程については考えなくてもよいのですが、ここは歌ですし、“L”は有声子音なので、まずは“L”を楽譜で書かれた音程と同じ高さで発声します。例えば、楽譜にドと書かれていたら、母音を発声する前に“L”の音程をドまで上げておきます。それから“U”をドの音程で発声するわけだけれど、その際“U”は“L”よりも高く、あたかも“L”の上に乗っかるような感じの音程で歌わないといけません。なので“L”を出したら、すぐその上から“U”を被せていくような感覚で歌っていきます。

 でも私の場合は、せっかく“L”をドの高さで歌えても“U”が“L”の上ではなく、下になってしまうのだそうです。もちろん、この際の“L”も“U”もドである事には間違いがないのだけれど、“L”と“U”を比べると、微妙に“U”の方が低いわけで、聞いていると子音に母音がぶら下がっているように聞こえるわけです。これは子音のみの発声から母音を発声する際に、ノドが下に開いてしまうのが原因なのだそうです。つまり、喉仏が下に下がっちゃうんだね。これがダメみたいです。ノドが下に開くばかりでは、母音が下に付いてしまうし、音程も微妙に下がってしまうのです。

 子音のみの発声から母音を発声する際に、ノドが上に開くのが良いのだそうです。つまり、下アゴを下げるのではなく、上アゴを上げていく感覚です。具体的に言えば、軟口蓋を上に上げて母音を発声するわけです。

 というわけで、軟口蓋を上に上げる練習をしました。自分なりに軟口蓋を上げてみると…声が後ろに引っ込んでしまいます。軟口蓋を上げるつもりで、その実、軟口蓋はあまり上がらずに、ただ声が引っ込むだけです。軟口蓋を上げる事で、声はむしろ前に出ないといけません。軟口蓋は自分では見えませんし、軟口蓋が上に上がっているかどうかの感覚すら自分には分かりません。ただただ試行錯誤をしながら発声をし、先生からのアドヴァイスとその時の自分の感覚を頼りに、軟口蓋が上がる感覚をつかんでいきます。

 何度か先生からのOKをいただいて、不確かながらも、これが軟口蓋を上げる感覚なんだと思ったわけだけれど、なんか確実性を感じられません。この感覚は、きっとすぐに忘れてしまいそうで怖いです。

 でもでも今まで全くできなかった軟口蓋を上に上げるという動作を、先生の補助付きとは言え、どうやらできたようなので、一歩前進です。

 “LU”で軟口蓋が上がるようになったら、次は“LO”で歌いました。

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2020年10月28日

ドイツ語は読むだけでも苦労しています

 声楽のレッスンの続きの続きです。

 コンコーネをやっているとレッスン時間が足りなくなります。なので、今回も曲は一曲だけです。どちらをやろうかと選ばせてもらいましたが、より発声の勉強になるのは、「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」だねと言われれば、まあこちらを選ぶのが自然だよね。(ドイツ語の歌は苦手だし…)

 さて「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」です。

 今回も響きに注意しながら歌いました。特に、フレーズの中に高い音が入っている場合は、そのフレーズの歌い出しの音の響きを、極力高くするように言われました。これが不思議で、今までのように、響きについてあまり注意せずに歌っていた時は、この曲って歌いづらくてつらくて、とても最後まで歌える自信もなかったのですが、きちんとフレーズごとに歌い出しの音の響きを高くして(それをキープして)歌っていると、曲の最後に高音が出てくる前までは、案外楽に歌えるようになりました。特にそれまで、高音Aを含んで必ず失敗していたフレーズも、スルッと歌えちゃいました。

 なぜかは分かりませんが、響きを高くして先行させる事で、高音も比較的楽に歌えるようです。

 ただし、曲の最後に出てくる、高音AとBの白玉音符は、そんなに簡単ではありません。高音Aの方は歌詞が“Ah!”なので、歌う前にハミングを入れて、子音“m”の音程を高音Aにして(Aになるまでは絶対に母音を歌わない)から歌う事で対応できますが、高音Bの方の歌詞は“Si!”なので、ハミングが使えません。一応、子音“S”の音程を高音Bまで持っていくのですが、子音“S”は無声音なので、この音の音程を上に上げるのは、有声音である“m”の数倍難しいです。おまけに母音は“i”なので、ノドが閉じがちになり(私は“i”の発声が下手なのです)余計に高音Bの発声が困難です。

 今回のレッスンは、精神的に疲れちゃっている事もあって、高音Aはともかく、Bの方は何度やっても、ファルセットでしか出せませんでした。

 もちろん、ファルセットで歌うのはダメですが、無理してノドで押した声で歌うよりも数倍もマシなので「まあ、よし」って感じです。ノドで押した声で歌えば、音程は下がるし、ノドが壊れるので、ならばファルセットになっちゃった方が全然マシなんだそうです。もちろん、マシでしかなく、良いわけではありません。

 「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」は、今年の3月から(途中発表会の準備で歌わなかった時期はありますが)歌っています。足掛け8ヶ月? 随分長いこと歌っています。先生曰く、この曲は最後の数小節を除けば、発声の練習に良い曲なので、なかなか次の曲に進めないって話です。まあ、私もこの曲嫌いじゃないので、別にそれでもかまいませんが、さすがにレパートリーが広がらないのは、ちょっとイヤだし、年に一曲は宗教曲を学ぼうという野望があるので、今年もそろそろ宗教曲を学びたいなあという漠然とした希望があります。

 なので、「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」をもう少し歌ったら、年内のうちに、メンデルスゾーンの「エリア」の3番と4番に取り掛かる予定なんだそうです。

 …で、実は私、「エリア」の3番の譜読みが全然進んでいないのです。レチタティーヴォなんですが、いやあ、難しくてね…おまけにドイツ語だし。それでも先生曰く「オペラのレチタティーヴォよりは楽だと思うよ」との事です。

 ほんと、歌うだけなのに、ドイツ語苦手な私なんでございます。

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