2020年10月27日

響きって何でしょうね? よく分かりません

 声楽のレッスンの続きです。

 響きを付けようとして、声色を変えて歌うという、小手先の事でごまかそうとしている自分がいます。だって、響きって、今だによく分かっていないんですから。

 とにかく、あれこれ試行錯誤をして響きを探しています。そんな中、先生から言われたのは「声を下に掘るのと、響きは全然違います」という事です。具体的に言えば、喉仏を下げて歌うのは、むしろ無しにした方が結果が良い…みたいです。

 今の私は、響きを付けようと頑張ると、無意識に喉仏が下がってしまって、結果として、下に掘ったような声になりがちです。声を下に掘るのは…一部の方々は好きみたいですが、ウチの先生的にはNGで、それはすぐに直されてしまいます。

 クチの奥を広げるなら、下ではなく上へ。口蓋垂を上に上げる方が、響きが付きやすくなるそうです。とは言え、喉仏を下げるのは簡単だけれど、口蓋垂を上げるのは、口蓋垂って自分の目で見れないし、触って確かめる事もできないので、なかなかに難しいんだよね。

 そんな響きの正体って何でしょうね。私はまだ理解していません。分かりません。分からないので、ブログに書いて説明する事もできません。

 分からないけれど、レッスンで先生に見本を見せてもらえば、分かるし、真似も(不十分ながら)できます。でも、それは理解した上で真似しているわけでもなく、見様見真似で真似ているのだから、安定性も無いし、自分のものになっているわけでもないのです。

 それでも何となく察するに、響きと声の倍音は、かなり関係が深いんだろうなあって思います。響きが動くと、声色が変わるからね。声色ってのは、倍音で作られるものだから、倍音が変化すると当然声色が変わるので、響きも倍音と関係が深いのだろうと推察するわけです。

 さて、コンコーネになりました。まずは3番です。今回は“Ah”で歌ってみました。先生曰く「“Ah”で歌うのが一番難しいです」だそうです。一番難しいかどうか分かりませんが、腹筋が全然動かない状態では、どんな音で歌おうと、超絶難しいです。やる事は前回と同じで、響きを優先させながら歌う事ですが、前回同様に細かく区切りながら歌いました。

 3番が合格…ってわけではないのですが、5番も歌いました。こちらは“La”で歌いました。5番も3番同様に、響きを優先させながら歌うのですが、3番と違うのは、5番はよりレガートに歌わないといけません。3番よりも難しいので、本当に目が回ってしまいそうでした。

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2020年10月26日

疲れた状態でレッスンに行くのは、本当に良くない

 声楽のレッスンに行ってきました。実はこの日の私はへとへとでした。肉体的に疲れていたというよりも、精神的にヘトヘトになっていました。仕事で(信じられないような)ヘマをした部下の対応とか、そのリカバリーとか調整とか「ごめんなさい」とか、とにかく一生懸命に脳みそに汗をかいてしまい、へとへとになったところでレッスンに行きました。

 肉体的にヘトヘトになった時にレッスンに行っても、あまり良い学びはできないのですが、精神的にヘトヘトになった時も、同じくらいに、良い学びはできないものです。ふう。

 まずはハミング練習からです。真っ先に先生に言われた事は「鼻の響きを意識しすぎて、声が前に出ちゃっています」との事です。声をいきなり前に出すのはご法度でして、必ず一度後ろに回してから前に出さないといけません。で、前に出す過程で、鼻の響きを声に乗せていくわけです。

 前回のレッスンで、鼻の響きを意識するように言われましたが、だからと言って、鼻の響きばかりに意識が行って、他のことがおろそかになってしまってはダメなのです。同時に幾つものポイントに意識を分散して注意できるようにならないといけないのです。シングルタスクではなく、マルチタスクでないといけないのです。

 発声練習です。まずは軽くハミングをして、響きを確認してから声を出す習慣を確立する事。腹筋は常に動かし続ける事。

 ところが、今回はその腹筋を動かす事が、いつも以上にできませんでした。頭では「腹筋動かさなきゃ」と思っているのだけれど、同時に「腹筋を動かすにはどうすればいいんだっけ」と悩む自分がいました。なんかねえ、腹筋にまで神経が行き届いていない感じがしていたんだよね。行き届いていないというよりも、途中で神経が切れているような感じ? 後から思えば、精神的な疲労が原因なんだろうけれど、その時は何がどうなっているかも分からず、どこかで心が冷めているような、ダメな自分を受け入れてしまっている自分がいました。

 「全然腹筋が動いていない。こりゃダメだ」という思いはあるし、だから「腹筋を動かそう!」とする自分がいるのと同時に「でも腹筋動かないんだよね。ま、動かないものは動かないんだから仕方ないよね」と思っている自分もいるんですよ。いつもなら、思った以上に腹筋が動かなければ、焦ってどうにかしようとする自分がいるのですが、その焦りが今回はなくて、あっさりと諦めちゃっているわけなんです。

 腹筋が動かないので、その分の仕事を無意識でノドとか胸とかがやろうとしてしまうのですが、それは余計に良くない事なので、ダメダメの螺旋階段に突入しちゃうんです。

 疲れた状態でレッスンに行くのは、ほんと、良くないですね。

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2020年10月14日

マルキーレンって、なんじゃらほい?

 声楽のレッスンの続きの続きです。「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」を歌い始めた私です。

 “i”の母音の発音が日本語のイのようにクチが横開きになっているようです。イタリア語の“i”はクチを縦開きにするんだよね。意識しないと、すぐに日本語になってしまう、ジャパニな私です。

 音程は、クチの開きと腹圧で作りますが、楽譜でスラーで書かれている部分は、クチの開きよりも、主に腹圧で音程調整を行います。分かりやすく言えば、お腹で音程を作って歌うのです。この曲はスラーが多いので、お腹で音程を作る箇所が多いです。お腹がヘトヘトになります。

 歌になっても、やる事はコンコーネ練習と同じです。息を支えて、声を出す前に響きを鳴らして、声のためにノドを開いたり、腹圧を高めたりして、準備をしたら声を出す…この作業を音符ごとにやっていきます。これらを意識的に…ではなく、無意識で順序よくやれるようにならないと、自由には歌えない…んだろうなあって思います。

 それにしても、歌うって音符の通りに歌えばいいんだと、ちょっと前まで思ってました(少なくとも器楽ではそうでしょ?)が、実際は音符の数の3〜4倍もやるべき事/取り扱うべき音があるわけで、歌って実はかなり緻密な事を淡々とやっていくモノだなあと思います。まるで、脳筋アスリートの世界だ。実際、脳筋な部分が無いと、歌って歌えないのかもしれません。特にテノールは、その中でも脳筋比率が多いかもしれない。高音を極めるテノール歌手なんて、ほぼほぼ体育会のノリで生きているし…なあ。

 そんなこんなで「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」を、最後のページの1段目ぐらいまで歌いました。ここまでは、まあ歌えたと思います。この後に、高いAを含んだフレードと、高いBを含んだフレーズが続きますが…この2つのフレーズは次回まわしです。とにかく、カラダがヘトヘトなので、高い音なんて出るはずがないんです。なので、また今度です。

 さて、アリア…となると、すぐにフルボイスで歌いたがる私です。何しろ「最初っから最後まで、クライマックスだぜ!」という主義で歌っている人なので、意識的にせよ無意識にせよ、すぐにフルボイスになってしまいます。でも、フルボイスで歌うと、そんなに長く声が持ちません。少し長めの曲だと、後半は声を使い切って歌えなくなります。それに、フルボイスで歌っていると、ついついノドで声を押して、ノド声になりがちだし、ノド声になれば、音程が低めに歌ってしまうし…はい、分かっているんですよ。フルボイスがダメって事は。

 でも、気がつくとフルボイスで歌っちゃう私がここにいるんです。

 そこで先生から提案なのが“マルキーレン”で歌う事です。

 なんですか? “マルキーレン”って? “マレキアーレ”の事ですか? ああ、違うんですか? じゃあ美味しいですか? 食べられないのですね。

 マルキーレンって…説明するのが難しい用語みたいです。ネットで調べると「マルキーレンとは鼻歌のこと」と書かれていますし、歌わない人はそういう認識をしている方もいらっしゃるようだけれど、実際のところ、歌手の立場で考えると、鼻歌とマルキーレンはかなり違うようです。

 で、Y先生の考えるマルキーレンとは「芯のある声で楽に歌うこと」なのだそうです。「楽に」と言うのは、ノドが楽になる事であって、腹筋はちっとも楽にはならないのだそうです。つまり「ノドを脱力して歌えば良い」のかな? とも思いますが、どうもそれとも違うみたいです。おまけに音量的には、かなり少なめのようです。

 実際には、本番の舞台ではなく、オペラの稽古場等で使われる歌い方のようです。目的としては、本番に備えて、声の消耗を抑える事を目的とした歌い方のようです。

 なので、ひとまず、マルキーレンが使えるように練習しましょうと言われました。ちなみに、マルキーレンは声が軽い人ほど、うまくできるそうです。先生はバリトンですが、バリトン歌手にとっては、マルキーレンで歌うくらいなら、普通にフルボイスで歌う方がはるかに楽みたいですが、ソプラノやテノールには必須の発声方法のようです。

 「最初っから最後までクライマックスだぜ」じゃなくて「最初から最後までマルキーレンだぞ」を目指しましょうって話です。

 ところで、マルキーレンって何?

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2020年10月13日

さて、コンコーネです

 声楽のレッスンの続きです。発声練習が終わりました。次はコンコーネ50番です。最初だけ、固定ド階名唱で通して歌いましたが、すぐに返して、今度は細かく(1拍ずつとか、1小節ごととか、そんな単位)注意を受けて、歌い直して…とやって、最後まで行ったら、また頭に戻って、今度は歌詞を“Ma”に変えて、また細かく注意を受けながら歌い直して、最後まで行ったら、また頭に戻って、今度は歌詞を“La”に変えて、また細かく注意を受けて…というのをやりました。とにかく、腹筋が動かなくなるまで、じっくり徹底的にやりました。

 コンコーネは楽しい楽しくない以前に、フィジカル的に辛いです(涙)。確かに、アマチュア向けでは無いかもしれません。でも、頑張る。

 コンコーネ練習の中でも、発声練習でもやった、声と響きを意識的に分割して響きを先行して歌う事を重点的に行いました。跳躍音程の際には、跳躍幅に応じた腹圧で響きを先行させる事を意識的に行いました。またノドの開きを発声に先行して行う事も意識的に行いました。母音を、先行する子音よりも高い音程で歌うように意識しました。もちろん、腹圧を十分にかけていく事は忘れずに。鼻も十分に鳴らす事。

 大きな声はいらないとも言われ続けました。大きな声が出てしまった時は、ノドで押した“ノド声”になっていると思うくらいで、ちょうど良いそうです。で、声をノドで押してしまう前に、ノドを上に引っ張るように意識を変える必要があるそうです。

 ヘトヘトになりました。たぶん、声楽のレッスンで、こんなにヘトヘトになったのは初めてかもしれません。

 今回はコンコーネ50番の3番をやりましたが、次回は3番の復習をしたら5番をやるそうです。つまり、5番の譜読みをしておけよ…って話です。頑張りましょう。

 歌の方は、シューベルトはお休みで、フロトー作曲の「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」をやりました。

 実はこの歌、なんかもう、歌える気が全然しないんですよ。とにかく、難しいし、歌う自信が失せています。

 なんで、そんな事を思うのかと考えると…前回の発表会での大失敗がメンタルに響いているのかな?って思います。発表会では、すべての歌で大失敗をしてしまったわけですが、曲の難易度的には、この「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」は発表会で歌った歌たちと同程度か、それよりもやや難易度が高いぐらいだろうと思ってます。発表会であんな大失敗をしてしまったので、この曲が歌えるわけはない…なんて、理性では全然思ってませんが、気持ちは完全に萎縮しちゃってます。実は私、結構チキンです(笑)。気持ちが萎縮しているので、何をやっても、うまくいかず、結果として、全然歌えなくなってます。

 なので「この曲は、もう、全然、歌える気がしません」とボソッと言うと「どうして? すべての音は出せるじゃないですか」と言われちゃいます。つまり、先生的には“余裕で歌える歌”のハズのようです。でもねえ…。

 歌を歌うには、メンタルの強さって大切だなあって、しみじみ思うんです。

 というわけで「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」を歌い始めた私なのです。

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2020年10月12日

歌って、難しい

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずはハミング練習からです。ハミングで注意するのは、音程が高かろうが低かろうが、響きを常に鼻より上に置き、必ず鼻を鳴らして歌うのです。鼻を鳴らすと言っても、ブヒブヒ言うのではなく、鼻の響きをしっかり鳴らすという意味です。そう、昔、キング先生に「絶対にやっちゃダメ」と言われ、数年かけて矯正した事を元に戻すというか、より熟練させるというか…キング先生が今、私がやっている事を知ったら、どう思うかな? ほぼ、真逆の事をやっているんだものなあ…。ちょっと複雑です。

 私が意識して響きを高くし続けてハミングをしても、鼻が鳴ったり鳴らなかったするんだそうです。響きそのものは高いところにあり、鼻の響きも一緒にそこに無いといけないのに、私の鼻は鳴らない事もあるんだそうです。

 さらに言えば、私自身には、その鼻が鳴っているのか鳴っていないのかが、全く分からないのです(分からないから、散々キング先生にも指導されたわけです)。歌っている私には分からなくても、聞いている先生や妻にはよく分かるのですから、顕著な違いがそこにあるのだろうけれど、歌っている私に分からないのでは、そこを上手にコントロールする事ができません。

 鼻を鳴らすには、息の支えが必要です。息の支えが弱いと、鼻が閉じて響かなくなります。そう言われたので、息の支えを意識して歌ったところ、OKが出ましたが、なんか納得できない私です。何とも分からないんだよね。

 先生がおっしゃるには、持続して鼻を鳴らせるようになると、格段の進歩が見られるはず…というのですが、ううむ、分からないものには着手できません。先は長いんだろうなあ。

 発声練習では、響きの上に声を乗せる練習をしました。前回もやった、音程が上行するにつれてクチを開き、最高音の手前で全開したら、最高音では、内部的にクチを閉じる…もやりました。

 さらに、声の音程と響きの音程の関係について練習しました。声の音程は、楽譜通りに歌えばいいけれど、響きの音程は、声の音程に先行して動かしていかないといけません。

 具体的に書けば、ここに4分音符が2つ並んで、ド、レ、の順に書かれているとします。これを歌う場合、声はドの音符の時にドの音程で、レの音符の時にレの音程で歌えばいいのです。しかし響きは、ドの音程の半拍ぐらい前でドの音程で鳴らし、ドの音符の後半の時に、次の音符のレの音程で響きを鳴らさないといけません。さらに、この2つの響きは、デジタル的につなげるのではなく、ポルタメントを用いてグイーンって感じで移動させないといけません。つまり、まずドの音程の響きを鳴らしてから、ドの音程の声を出し、ドの音程の声を出しながら、響きをポルタメントを使ってレの音程に移動させて、それからレの音程の声を出すわけです。

 難しいでしょ? 実際、難しいのです。ドの音を出しながら、レの響きを出して、レの響きに沿ったレの声を出すわけです。案ずるより産むが易し、考えるよりもやってみれば、言っている事はまあ分かります。

 ほんと、歌って難しいね。

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2020年10月08日

次回からはコンコーネもやります

 声楽のレッスンの続きの続きです。歌の練習に入りました。シューベルトの「美しき水車小屋の娘」の5番「Am Feierabend/仕事を終えた宵の集いで」です。

 こんなご時世ですし、当分の間、本番的なものはありませんので、しばらくはじっくりと丁寧に腰を据えて、発声や歌唱にこだわってレッスンをしていきましょう…って事で、じっくりとシューベルトに取り組むことになりました。ちなみに、今回は全体の2/3ぐらいまでをさらいました。

 色々と注意を受けました。長母音と短母音の違いを意識して歌う事。常に次の音を狙いながら歌いつなげていく事。同じ音形の繰り返しは、それが強調なのかリフレインなのかを考え、それぞれに相応しい歌い方を選んでいく事。歌詞や単語の意味を考えて、どの言葉を強調しなければいけないかを考えて歌う事、などなど細かいけれど大切なことを確認しながら歌い進めました。

 とにかく、声の勢いで歌をごまかしてはいけないのです。

 全般的な注意としては、歌うために吐いている息が少ない感じがするので、もっともっとたくさん息を吐いて、それも速い息を吐き続けて歌っていく癖をつけるように言われました。ううむ。

 で、シューベルトを丁寧にさらっていたら、それでレッスン時間が終わってしまいました。「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」は、また今度です。

 シューベルトもいいけれど、シューマンはいいよね。シューマンを歌いたいんです…と訴えてみたところ、先生からはあまり色良い返事がいただけませんでした。

 シューマンのメロディの美しさを表現するためには、声はむしろ、白い声の持ち主の方が良いんだそうです。白い声…というのは、色気のない声の事で、ヴォーチェ・ヴィアンカとも言います。まあ、魅力のない声って事でしょう。魅力の無い声で歌うから、曲の美しさが引き立つ…って感じなのかな? 私の声は悪声だけれど、白くはないからなあ…。それって遠回しに「シューマンは無理」って言われたような気がします(でも歌いたい)。

 そうそう、次回のレッスンからコンコーネ50番をやる事になりました。

 趣味で歌っている人にコンコーネを勉強させるのは、辛いばかりで楽しくないので、Y先生は原則的にアマチュア向けのレッスンではやらないのだそうだけれど、コンコーネをやると、当然、声楽テクニックを体系的にもれなく学べるわけで「大変だけれどやりますか?」と言われました。

 私はコンコーネは嫌いじゃないし、Y先生に入門した時に「コンコーネをやりますか?」と確認したくらいだし(その時も、コンコーネは楽しくないから、趣味の人にはやらないって言われたんだよね)今の私に必要ならば、そりゃあやるしかないでしょう。

 という訳で、次回からコンコーネをやる事にしました。で、中声版を使います。私は高声版の方が歌いやすくていいのだけれど、まずは中声版で練習をして中声版で歌えるようになったら高声版に取り組めばいいでしょう、という話になりました。

 なので、次回からコンコーネの3番です。1番は難しすぎるし、2番はつまらないので、3番からです。ひとまずは固定ドによる階名唱でやります。予習しておかないと…。予習と言えば、メンデルスゾーンも全然楽譜を見ていないので、予習しないといけないんだよね。

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2020年10月07日

やっぱり響きは高くしよう

 声楽のレッスンの続きです。

 実はフラットシンギングというのは、根の深い問題で、私のような旦那芸のアマチュア歌手ばかりではなく、プロ歌手にも存在する問題です。実際、世界的に著名な某バリトン歌手(先生は名前を教えてくれましたが、ネットなので名を伏せておきます)の歌声は、いつも音程が低めでメロディが常にぶら下がっています。それでも世界中を飛び回って活躍できる理由としては、音程が低めでも響きが高いからなんだそうです。

 たとえ歌声の基本となる音程が低くても、響きが高いと、聞けちゃうんです。

 歌手の歌声って、音程は不安定になりがちです。楽器のような精度は求められません。プロ歌手であっても、機械のようにいつも正しい音程で歌えるわけではありませんし、その歌手その歌手で、音程の取り方にも癖が出ます。中にはフラットシンギングが目立つ人もいますが、それでもそれを補うものがあるから、プロ歌手として活躍できるわけです。

 別に私がフラットシンギングのままで良い…というわけではありません。もちろん、正しい音程で歌えるようにするべきですが、たとえ音程が低くなったとしても、それを目立たせないようにしておく必要があります。そのため(だけではないのだけど)響きを常に高くして歌う事が求められます。

 まあ、フラットシンギング解消のためだけでなくても、テノールなので、高音発声が求められますが、高音発声のためにも響きは高くしておく必要があります。

 理想的なのは、音程は正しく響きが高い声です。音程が低くても響きが高い声は許されるようです。音程が低くて響きも低い声(今の私はこれ)はダメ…かな? 音程が正しくても響きが低い声は残念な声で素人くさい声になるわけです。だから、フラットシンギングからの脱出には、音程を正しくしていくと同時に、響きを高く保つという保険も必要になるわけです。

 で、音程を正しくしていくためには、ノド声からの脱却が必要になります。ノド声からの脱却のためには、クチの奥を大きく広げないといけません。単純にクチの奥を広げてしまうと歌えなくなりますから、腹圧を高めて息を支えないといけませんし、息をたくさん速く吐かないといけません。

 今までもY先生から注意されっぱなしでしたが、

1)息をしっかり支える
2)クチの奥を広く開く
3)響きを高くする

 をしっかり守りながら、

4)今まで以上に音程にも気をつけて歌うこと

 が求められるわけです。

 それにしても、名前があがったプロでも音程の低い歌手って…実は私が大好きな歌手だったりします。逆に、フィッシャーディスカウのように、音程も響きも正しい歌手さんの声って、整いすぎていて、あんまり好きじゃないのですが、そういう私の声に対する趣味趣向も、ちょっとばかり見直した方が良いのかもしれません。

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2020年10月06日

音程の改善に着手しました

 声楽のレッスンに行ってきました。

 ハミング練習は前回同様に“響きは高く”眉間のあたりに置くように意識して行いました。Y先生曰く「今までは音程の事はある程度、目をつぶってきましたが、今回からは音程にも気をつけるようにしましょう」というわけで、私のフラットシンギング改善に着手されたようです。

 だからと言って「その音が低いから、もっと高くしろ」というキング先生のような直接的な指導はしません。Y先生は音程のトラブルをあくまでも結果として捉え、そうなってしまう原因の改善をしていく指導方法を取りました。

 ハミング練習は、上昇音階&下降音階(ドレミファソファミレド的な…だね)で行いますが、まずは上昇音階です。今の声よりも、もう少しだけ強めに息を支えて、響きを高くすると…音程も高くなります。でも、これは大きな問題ではなく、意識付け程度で改善されます。

 問題は下降音階の方で、下降音階では、今の状態では降りていく先の音がどれもこれも低すぎるんです。正しい音程よりも明らかに低い音程で歌ってしまうのです。下がりすぎるという現象が起きています。これの原因は…やはり息の支えです。息の支えが最高音に達したところで抜けてしまうために、下降音階は息の支え無しで歌うこととなり、支えがないから、必要以上に音程が下がってしまうのです。

 つまり、最高音に達しても安心せず、きちんと最後まで気を抜かず、息の支えも抜かず、音程が下がりすぎないように意識して歌うことが必要になります。で、それをやってみても、まだ音程が下がりすぎてしまいます。

 次に息を今よりも多く、速く送り込むように言われました。

 上昇音階では、音程が上がっていきますから、息もたくさん吐き、その速度も速いのですが、下降音階では、音程が下がっていく事もあって、息の量も減り、その速度もゆるめてしまいます。音程にとって、息の量は大切です。たくさんの息を送ると音程は高くなり、少なめの息を送ると音程は下がります。また息の速度が速いと高い音が、遅いと低めの音が出しやすくなります。ですから、下降音形に入ったところで、無意識に息の吐く量を減らし、息を吐き出す速度も遅くして調整していたわけですが、それをやっては、声がフラットしすぎてしまうわけです。

 たとえ下降音階であっても、息を吐く量は最高音と比べても減らさない。息を吐く速度も現状維持…を保ったまま下降音形を歌わないといけません。

 で、これが案外難しいんです。息を吐く量や速さを最高音と同じままでは、音程を下げるのは容易ではありません。コントロールが難しいです。

 次は発声練習です。発声練習になっても、ハミング練習で行った事に留意しながら行います。

 発声では、ノドにちょっとでも力が入ると、音程が下がります。

 ノドに力が入る要因としては、強い声で歌おうとしたり、重い声で歌おうとしたり、大きな声で歌おうとしたり、気合の入った声で歌おうとしたりして、ノドに力が入って、音程が下がります。

 音程正しく歌うためには、ノドに力を入れない事が肝心となります。その声は、クチの奥がしっかりと開いて、全く力むことの無い軽い声で歌う必要があります。でも、そんな声で歌っていると、ほぼ充実感はありません。歌う喜びがありません。声を出しているという気分にならないし、歌を歌ったという満足感も得られません。

 声を出していても、つまらないんです。そういう、つまらない声で歌うと音程正しく歌えるようです。

 今の私にとっては、歌う喜びと音程の正しさは両立しない問題のようです。ああ、難しい。

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2020年09月25日

変記号は音色も変化させるんだよ

 ええと、毎週金曜日はフルート関係の記事をアップしていますが、今週は声楽のレッスンの記事がはみ出てしまったので、フルートの関係は1週お休みします(実は今週はフルートのレッスンが無かったんですよ)。

 という訳で、声楽のレッスンの続きの続きです。曲の練習に入りました。

 まずは、久しぶりのシューベルトです。「美しき水車小屋の娘」より5番「Am Feierabend/仕事を終えた宵の集いで」です。

 変記号(この曲はフラット系なので、半音上げる指示のナチュラルやシャープが多い)が付いている音は、音程だけでなく音色にも気を配る事。半音上げる時は、その分だけ音色が明るくなり、半音下げる時は、その分だけ音色が暗くなるわけで、それを強調する感じで歌うのが良いのです。

 ドイツ歌曲なので、言葉にも注意しながら歌うこと。特に大切な意味を持つ言葉は、慈しんで歌う事(例えば“Mullerin”とか)とか、子音の音程にも気を配る事なども注意されました。その他にも、ちょっとした音程の取り間違いなどを注意されて、全体の1/4分ぐらいをやりました。続きはまた今度って感じです。

 フロトー作曲「マルタ」のテノールアリア「M'appari Tutt'amor/夢のごとく」では“Mio”の歌い方を注意されました。“Mio”は以前は「ミーオ」と歌われる事が多かったし、実際、昔の歌手たちはそのように歌っていたのですが、昨今の流行りでは“Mio”は「ミオー」と歌うんだそうです。そう言われるとね…、なるべく歌は今のスタイルで歌うように心がけている私ですから、“Mio”は「ミーオ」ではなく「ミオー」と歌うようにしましたが…慣れないので、何か変な感じがします。

 歌の音程はデジタル的に、最初っからバシッバシッと決めるのではなく、ポルタメントを使って、上からずり下ろすとか、下からずり上げるとかしながら歌うのが、歌の味になるようです。特に、高音を歌う時は、歌の味以前に、ノドの健康も考えて、低めに声を出してから、ずり上げて目的の音に歌うようにします。最初から目的の音程を狙ってバシっと歌うと、ノドの負担が大きくなるのだそうです。低めに歌ってからずり上げる…これが高音を歌う時のコツなんだそうです。そのためには、息をしっかり流して歌うことが大切だし「届かなくても、すり上げればいいや」と考えることで、気持ち的にも楽になるわけです。

 実際、音程を歌いなからずり上げたり、ずり下ろしたりするのは、大切な歌唱テクニックなんだそうです。

 ああ、疲れた。それにしても、歌う作業は、ほんと体力を使いますね。

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2020年09月24日

ハミングの響きは眉間のあたりに置くこと

 声楽のレッスンの続きです。

 実は今回のレッスンは、割と直前にレッスン日が変わりました。変わった理由は、Y先生に演奏の仕事が入ったからです(おめでとうございます!)。

 歌手の仕事…それも演奏家としての仕事で、まず最初に再開したのは、個人のリサイタルとかコンサートとかだったそうです(私も夏にY先生のコンサートに行きました)。なにしろ、舞台の上は、歌手とピアニストだけですから、距離は十分に取れますので、後は演奏家とお客、そしてお客とお客の距離、ホールに入場するお客の数等をきちんとし、万が一の時のためのお客の連絡先等の確保ができれば、できるので、比較的早くから再開していました。

 で、この度、めでたくも再開したのはオペラの仕事なんだそうです。オペラは舞台の上が密になりがちだけれど、これは演出プランを見直すことで、歌手同士の距離を十分に取り、今回めでたくも再開の運びとなったんだそうです。

 そして、まだまだ当分再開できそうもないのが、合唱の仕事なんだそうです。今、先生が心配しているのは、年末に第九の仕事が入ってくるかどうかなんだそうです。あの手の音楽は、オーケストラの後ろに多くの歌手たちを詰め込んで合唱として歌わせるわけですが、あの合唱団は、どう考えても三密なんですよ。なので、世間で三密がどうのこうのと言っている間は、合唱を伴う音楽の仕事の再開は、まず無いのではないかとの事です。まあ、私も素人的に考えても、合唱音楽が再開する事は、まだまだ当分先、おそらくは数年先になるだろうと思ってます。

 年末に第九演奏会が無いと、困る音楽家さんはたくさんいると思いますが…何とかならないでしょうかね?

 さて、レッスンです。まずはハミング練習です。響きは常に鼻よりも上にあげて、出来れば眉間のあたりに響きがあるのがふさわしいと言われました。言われた以上はやるわけで、そうやって歌ってみて始めて、つい最近までの私のハミングの響きの位置が低かったことを痛感しました。

 ハミングって、ビリビリするじゃないですか? 私はあのビリビリするのが苦手なんです。で、あのビリビリする場所って、響きのある場所なんですね。だから、歌を始めて、しばらくの間…と言うか、キング先生に習っていた頃は、ずっと口の中がビリビリしていましたから、私の口腔の響きが口腔にあったわけです。

 Y先生に変わって以来、少しずつ響きを上にしてきたわけです。最初は上あご、次に鼻、そしていよいよ眉間です。自分でもビリビリする場所がドンドン上に行くのが分かるようになりました。で、響きを眉間に持っていってしまうと、ハミングから不快さが無くなる事に気づきました。いいですね、これ。もっとも、そのためには腹圧を十分に上げて、息の速度を速くしないといけませんが。

 次に発声練習です。発声の時は、音程の上昇と共にクチの奥を開けていくのだけれど、最高音の一歩手前で、クチの奥を全開にし、そこから最高音へは、下を閉じていく事で息の速度を速めて音程を上げるようにしてみる。つまり、息の流れで最高音へ達するようにするというテクニックで、これが案外難しい。

 如何にノドを開けていくか。如何に息の速度を速くしていくか。如何に高い響きで歌い続けるのか。この3つに意識を振って歌っていくのかって話です。

 さて記事の最後は、メンデルスゾーンの「エリア」の39番アリア「Dann werden die Gerechten leuchten/その時正しい者は」の音源です。
 歌っているのはミヒャエル・シャーデというテノール歌手です。音源にはクリスティーネ・シェーファーと書いてありますが、あれはソプラノ歌手さんの名前なので、音源を作った人が間違えてしまったようです。残念です。

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