2020年07月28日

ノドを引っ張って高音を出す

 声楽レッスンの続きです。

 トスティ作曲の「L'alba separa dalla luce l'ombra/暁は光から」です。いやあ、難しい曲です。

 同音の連続は、次々とノドを開いて歌います。これ、お約束です。

 この曲は、音高の平均値がかなり高いので、まずは軽く軽く歌うようにこころがけます。そのために、声ではなく響きに重点を置いて歌いましょう。さもないと、ノドが確実にやられます。特に後半の“chiu di mio notte”から始まる部分では、つい粘って歌いがちになる私ですが、ここでも軽く軽く歌わないといけません。うっかり粘った歌い方をしてしまったとしても、気づいた段階ですぐに修正しないといけません。この箇所には高いAがありますが、別に決めフレーズでもなんでもないので、高いAであっても、サラッと歌い過ごさなければいけません。

 軽く歌うのが難しければ、いっそしゃべってしまうというのも一つの手なんだそうです。ううむ、考えてみようかな?

 最後の決めフレーズ“il sole eterno”は、楽譜上は、その前のフレーズから伴奏が途切れずに続いていますが、楽譜通りに歌える人は、かなりの上級者なわけです。で、私の場合は、決めフレーズに入る前にピアノはブレイクしてもらい、たっぷりと時間を取ってから、このフレーズを歌うようにしました。実際、そうやって歌っているプロの方もいるわけだしね。

 時間を掛けている間に何をするのか? まず、息を一度吐き切ります。それから息をたっぷりと吸って、腹筋をまず、上に引っ張り、次に下に引っ張って、息の圧力を高め、軟口蓋を十分に上に引っ張り上げて…待機です。で、気持ちが高まったら、やおら歌い出すわけです。とにかく、焦ってはダメです。ゆっくりと手順を踏む事が大切です。

 Y先生がおっしゃるには、私は普段の発声練習では、高いHまでは普通に発声できているそうです(Hi-Cは、ちょっと♭しているそうです)。なので、高いBは余裕で出せるはずなのに、歌になるとできないのは、発声の問題ではなく、技術やメンタルの問題だろうという事です。つまりアプローチがうまく行ってないってわけです。発声技術的には、高音を息をぶつけるようにして出すやり方を往々にしてやりがちな私ですが、これは博打であって、うまく行く時もあればダメな時もあるわけで、プロはこのやり方を(よほど高音に余裕がある人以外は)やりません。

 では、どうやって高音を出すのか、それは軟口蓋を引き上げて高音を出すのです。つまり、まずは軟口蓋を上げていない状態で、目的の音を出そうとします。で、その音高に届いていなければ、そこから声を被せる要領で軟口蓋を上げていき、目的の音高まで上げていきます。

 このやり方をするためには、ノドを広げずに高いAぐらいまでは楽に出せる必要があります。と言うのも、ノドを広げて音高を上げていくには限界があって、せいぜい半音〜全音がぐらいしか上がらないからです。だから、最終的に高いBを出すなら、何もせずに高いAが出せる事が必須条件になるわけです。で、私はようやく、高いAが普通に出せるようになったので、発声技巧的に高いBも無理ではないだろうというわけなのです。で、発声練習の結果から見れば、今のところ、ノドを広げれば高いHまで行けそうなわけです。

 まあ、それほど難しく考えなくても、このフレーズは、中音B-Es-G-高いBとなっていて、つまりコードネーム的に言えば、E♭の分散和音になるので、本来は歌いやすいフレーズなわけです。

 大切な事は、高いBを全く別のところから持ってきて発声するのではなく、あくまでも分散和音の中の音として、同じ音質、同じ音色で統一して歌うことです。歌的には、全然別の音色の正しい音程で歌うよりも、同じ音色で多少フラットした音程で歌った方がマシなんだそうです。

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2020年07月27日

一生懸命なのは、ちょっと青くて痛い

 声楽のレッスンに行ってきました。まずは発表会関係の話から。

 実は発表会の前日にY先生のコンサートが開催されることになりました。それも某自治体の公的補助金付きで(!)。なので、今回の発表会は、参加者もあまり見込まれず、教室的には赤字開催にもなりかねない、経済的にリスキーな発表会だったのですが、前日のコンサートは確実に大きく黒字になる予定なので、安心して発表会を開ける…ようです。が、発表会の赤字をY先生個人のコンサートの黒字で以て補填するのは、何か変な気もします。生徒の皆さんは、なるべく発表会に(参加者が多ければ黒字になりますので)参加しましょう。そのためにも、世の中のコロナ騒動がおさまりますように…。また私自自身もきちんと健康管理をしていけますように…。

 さて、レッスンはハミング練習からです。今回は、声をしっかり鼻に乗せるのはもちろん、鼻よりも上に持っていき、そこから前に出していく練習をしました。やる事はいつもと一緒。支えは常にしっかりとし、ノドは楽にする…結局はこれに尽きるわけです。それにしても、毎回注意されるほどに、やるべき事をやれていない自分がここにいるのが、ちょっと情けないです。発声練習も、ハミング練習と同様な事をやりました。

 さっそく曲に入ります。まずはドゥランテ作曲の「Danza, fanciulla gentile/踊れ、優しい娘よ」です。

 まず、スタッカートとスラーの対比をしっかりしましょうと注意されました(まるでフルートのレッスンで注意されているようでした)。fとpの対比も明確に歌い分けましょう。また、声を開けるところと被せるところも対比を明確にしてください。

 それから、今私が歌っているテンポを速めてみました。別に私がノロノロ歌っているわけではないのですが、もう少し速いテンポで歌った方が、フレーズの流れ的にも、ブレスの持ち的にも、良さそうだろうというわけで、試しに速いテンポで歌ったみたところ、結果オーライでした。発表会本番も速めのテンポで歌ってみましょうか。一小節を一拍に感じて歌えば、なんとかなりそうです。

 前回のレッスンでも言われましたが、歌は常にレガートで歌う事。白玉音符は、次の音符との音程差を感じさせるように歌っていく事。つまり、息の流れ(ブレスコントロール)を意識してくださいという事です。デジタルっぽい棒歌いではなく、アナログっぽく色々と雑味を含みながらの声や歌い方で行きましょうって事です。その雑味が、歌の色気につながっていくわけですからね。

 以前の私は、いつでも一生懸命でした。歌の歌い方も、一生懸命で、最初っから飛ばしまくるのがマイスタイルだったわけですが、それでは歌が一本調子になってしまいます。気持ちは常に一生懸命で良いのですが、歌は一生懸命よりも、余裕のある歌い方の方が良いわけで、余裕を持って、楽に歌っていく事が何よりも大切だし、そういう歌の方が聞いていて良い感じに聞こえるわけです。一生懸命に歌っている姿は、ちょっと青くて、痛い感じがします。人は、単純な歌よりも、色気のある歌の方を人は好むしね。

 歌の中に色気をきちんと織り交ぜて歌えるようになりたいものです。

 あと、余裕と手抜きは違います。余裕は必要ですが、手抜きはしちゃダメなんです。私の場合、息の支えとか腹筋を動かすとか、常に忘れちゃいけないのです。

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2020年07月16日

なんかとっても疲れました

 声楽のレッスンの続きです。トスティ作曲の「L'alba separa dalla luce l'ombra/暁は光から」です。

 いつも言われている事ですが、同音の連続では、同じ音程であっても、後になるほどノドを開けて音程高めに歌っていきます。また、この曲は音程の平均が高いので、声ではなく響きを重点において歌わないと歌いきれません。

 最後の決めフレーズ“il sole eterno”では、楽譜上は伴奏が途切れずに連続的に演奏されているけれど、実際の演奏では、このフレーズに入る前にピアノはブレイクしてしまうため、歌は一休みしてから、ゆっくりとこのフレーズの準備をしてから歌うべきなのです。インテンポでこのフレーズに特攻しちゃダメなんだな。

 ちなみに、この曲に限らず、この日はすべての高いBに失敗した私です。そんな日もあります。高いAまでは失敗せずに発声できるようになった私ですが、そこから半音高くなるだけで、途端に成功率が悪くなります。ダメだな。そして、ダメだなと思うと迷いが生じて、余計にダメになります。ダメからダメへの悪循環になってます。ほんと、ダメだな。

 この日もそうだったんだけれど、やはり調子がイマイチの日って、力みがちだよね。無意識のうちに、ヤバそうだと思うと力むんだな。悪い癖です。力んだら、絶対に高音なんて出ないわけで…本当は引っ張らないといけないんだけれど、ついつい引っ張らずに力んで固めてしまうわけだ。ダメだね。

 次はドニゼッティ作曲の「ランメルモールのルチア」より二重唱「Verranno a te sull'aure/そよ風にのって」です。この歌は、出だしが中音のFという事もあり、ついつい元気いっぱいに声で歌ってしまいがちですが、それをやると、あっという間に声が消耗してしまい、歌いきれなくなります。この曲は、ノドへ負担をかけないように、なるべく薄い声で歌わないといけません。ノドは鳴らしてはいけません。できるだけ響きで歌うようにしないといけません。どんなに重い声のプロのテノールも、この曲だけは、軽くて薄い声で歌っているのは、そういうわけのようです。ちなみにこの曲では、高いBは聞かせどころはもちろん、普通にメロディー内の音としても使われています。きびしいきびしい。

 最後はプッチーニ作曲「トゥーランドット」より「Non piangere, Liu!/泣くなリューよ!」です。最後の高いBの手前のF音で、どれだけノドを開いて、息を高いBの息にまで持っていけるかが勝負となります。声の前に息で高いBを掴まないといけません。なので、自宅練習では、息で高いBの音を掴む練習を100回やりなさいと宿題を出されました。そんな回数、できるかな?

 発表会用の歌は、どれもこれも難しいです。難しい歌をたっぷりレッスン受けたので、べっとりと疲れてしまいました。ああ、シンド。

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2020年07月15日

声はなるべく楽に発声する

 声楽のレッスンに行ってきました。

 まずは発表会の件ですが、発表会の出演人数は、ひとまず10人に達したのですが、なんか最近の情勢もあって辞退する人が出そうなのです。一度「出ます!」と言っても、状況が変われば欠席もやむなしです。(特に東京在住の人たちが、東京から出てはいけなくなるのではないかと恐れているわけです)そこでY先生、欠席者を見越して、発表会の出演者を8人として、その人数で必要経費を割ることにしたそうですが…辞退者が増えて、出演者が8名以下になってしまったら、発表会が赤字になってしまうので、なんとか出演者が減らない事を期待しています。ほんと、そうならない事を祈ってます。

 さて、ハミング練習からです。声をしっかり鼻にのせて歌うことが大切です。思えば、そんな事をしたらキング先生にはきつく叱られたのに、今は叱られたことをやると褒められるので、なんか複雑な気分です。声をしっかり鼻にのせたら、そこから声を、一回後ろにまわしてから、最終的に前に出していきます。これ大切です。

 支えは(常に)しっかりとし、ノドは楽にします。これはハミング練習も発声練習も共通です。

 発声練習はそこそこに、今回はさっそく曲の練習に入りました。ドゥランテ作曲「Danza, fanciulla gentile/踊れ、優しい娘よ」です。

 歌は常にレガートに、メロディーの行方を常に予感させるように歌っていきます。そのためには、息のコントロールが大切です。息の流れで、次の音程を予感させる…ってわけなのです。ですから、デジタル的な歌い方はダメで、アナログ的と言いますか、一つの音程の中で、息の速度を変えていくわけです。つまり、声に色気を加えて、楽に歌うって事です。

 歌って、あまり一生懸命に歌ってしまうと、歌が単調になるわけで、もちろんある程度の一生懸命さは必要なんだけれど、それだけではダメなんです。楽に歌う事は絶対に必要です。なにしろ、オペラの舞台なら、3〜4時間歌うことは当たり前ですから、そのためにも普段から楽に歌う癖を付けておく必要があります。(ま、私にオペラの舞台で歌うチャンスが巡ってくるかどうかは…はなはだ疑問ですが、備えよ常に…です)ただ「楽に歌う」と「(力/気を)抜いて歌う」は違うわけで、ノドは楽にしつつも、お腹はいつもしっかりと動かしていないといけないのです。

 つまり、体幹が弱いと歌は歌えないのかもしれません。逆に言えば、体幹がしっかりしていれば、楽に歌が歌えるのかもしれません。

 何事も一生懸命にやる事は大切だ…というのは、普通の日本人の感覚ですが、歌に関しては違うようです。

 一生懸命に歌うことで、カラダは疲れてしまい、精神的な達成感は得られるかもしれませんが、ノドへの負担は増え、声が減ってしまいます。理想は、いくら歌っても減らない声で歌い続ける事です。そんな事はもちろん無理なわけで、ならば楽に楽に歌って、なるべく声を減らさないようにして歌い、歌える時間を少しでも伸ばす事が大切で、それもあって、一生懸命に歌うのは、むしろ良くない事だったりするわけです。

 なので「最初から最後までクライマックス」な歌い方をしていたキング先生時代の私は、全然ダメなわけなのです。あんな歌い方をしてちゃ、自殺行為だよね。声が壊れちゃいます。それでも声が壊れなかったのは、単純に私のノドが強かっただけで、普通の人なら、とっくの昔に声を壊されていたと思います。くわばらくわばら。

 とにかく楽に歌わないといけません。そのためには、声ではなく、響きで歌わないといけません。そのために、声は鳴らしてはいけません。しっかり鼻にのせないといけないのです。

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2020年07月08日

高音は引っ張って出すんです

 声楽のレッスンの続きの続きです。

 実はここまでで私のレッスンは終了で、次は妻のレッスンになりましたので、私はしばし休憩に入りました。で、妻の発声練習がひととおり終わったところで、ドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」の二重唱「Verranno a te sull'aure/そよ風にのって」になりました。

 曲の出だしをどうしましょうかという話になりました。この曲は1幕の一番最後の曲なのですが、ここに至るまで、実はオペラでは、二重唱が何曲も連続しているのです。で、前の二重唱とこの二重唱の間に、つなぎの歌(レチタティーヴォみたいなものです)があるのですが、そのつなぎの歌から歌ったら、どうでしょうって事になりました。13小節プラスです。時間にして約30秒増えました。おまけに、ほぼレチタティーヴォなので、無伴奏です。

 最初は「どうせソプラノだけだから」と安心していた私でしたが、実はテノールも4小節ばかり歌う箇所がありました。ほぼ無伴奏で5小節歌うのか? 音程外して、音が繋がらなかったら恥ずかしいなあ…と思ったものの、この部分での主役はソプラノなので、ソプラノが歌うと決めれば、それに従うだけなんだよね。

 あ、やっぱり歌うんだ。はい、そうですか。じゃあ、私も練習しないと…。

 さて二重唱のレッスンに入りました。全般的に音程が高くて、結構必死な思いで歌ってます。あんまり必死になっているので、細かいところが雑になっているようです。特に、無意識で息がキレギレになっているそうなので、意識してレガートに歌わないといけません。無駄にゴツゴツしてちゃダメなんだよね。

 曲の終盤は、まだ戸惑いがあります。あっちこっちカットしているし、バリエーションもあるし、何より、目から火花が出ちゃくらいに音程も高いし…もっともっと練習して、無意識でも歌えるくらいに歌いこんでおかないと、絶対失敗しそうです。

 最後に控える最高音Bは、比較的出しやすい音なので、勢いで無茶して出すのではなく、しっかりとノドを引っ張ってテクニカルに出せるように頑張りましょう。

 そう、高音って引っ張って出すんだよ。そんな単純な事、単純だから理屈としては知っていたけれど、本当の意味では全然分かっていなかった私です。なんか、勢いとか力づくで出すものだと(そんな事は誰も言っていなかったにも関わらず)そう思って、長年やっていたわけです。

 高音は引っ張って出す…これって本当に昔々から知っていました。そう言えば、最初に(20代の頃)歌を習ったT先生のところでは、よく注意されていました。ああ、だから知っていたんだな。

 知識として知ってはいけれど、当時の私は全然できませんでした。筋肉をどうやって動かすのかが分からなかったわけです。で、分からないまま、合唱をやってみたり、キング先生のところで学んでいたわけです。分からないから、高音は力づくで出していたわけだから、よく失敗していたわけですね。

 で、Y先生のところで学ぶようになって、少しずつ筋肉の動かし方を学んで、ようやくここまで来ました。まだうまく引っ張れない時もあるんだけれど、力づくで高音に臨むことはだいぶ減りました。ああ、自分の声帯を引っ張るだけなのに、私ったら、何年もかかっているわけで、ほんと、嫌になっちゃうよ。

 と、まあ頑張って練習しています。これだけ一生懸命に準備をしているんだから、発表会はできるといいなあって思います。ほんと、頼むよ、マジです。やりたいんだよ、発表会。

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2020年07月07日

プッチーニは、やっぱり難しいと思うんだよね

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習に入りました。

 まずは、イタリア古典歌曲の「Danza, fanciulla gentile/踊れ、優しい娘よ」です。

 発声練習代わりに歌いましょうって観点で選んだ曲なので、特に難しい事はありませんし、以前レッスンでやっている(2014年ですから6年ほど前です)ので、何となく覚えていたりもします。

 先生から注意された事は、子音の息の速度をもっと上げる事です。この曲は音程の平均値が割と高い曲なので、曲の冒頭部から高音部でメロディーを歌うので、それに合わせて、息の速度をもっと上げて歌いましょうって事です。

 白玉音符のところは、次の音符の音程を見据えて、それが感じられるように、前の音符を歌いなさいと言われました。つまり、次の音符は、今の音符よりも高いのか低いのか、それによって音符の歌い方が変わるわけだから、それを明確に示しながら歌いましょうってわけです。高くなるなら、高くなるなりの緊張感が必要ですし、低くなるなら、低くなるなりに声をしぼって狙う緊張感が必要です。ま、どっちにしても緊張感が必要で、ただただ脳天気に頭をからっぽにして、声を出していればいいというわけではないのです(汗)。

 一本調子になりやすい曲だからこそ、一本調子で歌うのは避けましょう。明確にメリハリをつけて歌いましょう…というわけで、音程が低めのフレーズと、高めのフレーズでは、歌い方を変えるのも、一つのやり方だなって思いました。低めのフレーズを無理無理に歌っても、声が疲れてしまうだけだものね。歌い飛ばすなら、曲の最後の部分で歌い飛ばせばいいわけで、そこまでは我慢我慢で参りましょう。

 歌う順番で行くと、次はトスティの「L'alba separa dalla luce l'ombra/暁は光から」になりますが、今回はパス。何しろ、レッスン時間には限りがありますからね。

 というわけで、次はプッチーニ作曲の「トゥーランドット」の「Non piangere, Liu!/泣くなリューよ!」です。

 Y先生が気にしていたのは、この曲を遅めに歌ってしまわないという事でした。確かに、白玉音符も多く、全体にゆったりとした構成になっているし、その一方で細かい譜も多く、ついついゆっくりめに歌いたくなりますが、きちんとテンポをキープして歌えば、そんなに遅くなることは無いのではないかと、私は考えています。少なくとも、ピアノの左手をしっかり聞いて歌えば、無用に遅くなることはないのではないかと思ってます。

 まだうまく出来ないし、もちろん説明も出来ないのだけれど、声には開いた声と閉じた声があります。いやいや、それ以前に未熟な声ってのもあるなあ。で、私は未熟な声から、ようやく開いた声になりつつある段階なわけで、歌うと、声が開きっぱなしになる傾向があるそうです。もちろん、声は基本的には開いている方が良いのだけれど、全部が全部開きっぱなしでは、おバカちゃんにしか聞こえないので、ところどころで声を閉じた方が良いわけだし、特に高音部は適度に閉じた方が楽に歌えるので、開きっぱなしではなく、ところどころ閉じた声で歌う…というか、声を閉じなさいと言われて、やってみました。

 閉じる閉じると書いてますが、感覚的には私の場合、閉じるというよりも被せるって感じかな?

 とにかく、言われた時はできるのだけれど、言われないと、やっぱり開きっぱなしになってしまいます。いや、それどころか、開きを抑えようとすると、閉じる前に、声が未熟な状態になりがちなので、しっかりした声で歌おうとすればするほど、声って開いていくものなのですね。まだまだ色々未熟です。

 この曲、最高音は高いBなんだけれど、Bを発音するのは難しいです。先生も「Aまでは簡単に行ける。Bから上は1音ずつ」と言ってますが、まさにそのとおりです。

 そんな高いBでも、その前の音の時に、しっかり立ち止まって、ノドを下に引っ張ってから、ノドを被せて、息を思いっきり吐くと…割と簡単に出せちゃうんだな。これ、不思議。準備がいかに大切かという事なのですが、焦りからその準備を怠って、失敗してしまうのだな。そこが問題なのです。

 高音の準備、いつも忘れずにしっかりできるようにしないと…ね。

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2020年07月06日

私はたぶん、恵まれていたんだと思う

 声楽のレッスンに行ってきました。

 発表会についてアレコレ話をしました。ウチの門下の発表会は、参加は希望制なので、ある一定数の希望者がいないと発表会が成り立ちません。で、今回はコロナ禍もあって、参加者が揃うかどうか、ちょっと心配だったのですが、どうやら最低実施人数をクリアしたようなので、会場の都合が付けば(以前書きましたように、まだ歌は不可なんですが…ね)発表会を行われる事になりました。ひとまず安心です。これで練習にも気合が入るというモノです。

 そこで聞いた話ですが、私はレッスン場の近隣に住んでいますので、自粛期間中も徒歩で臨時練習会場(いつもの教室でなく、民間音楽ホール)に通うなどして、途切れずにレッスンを継続していたわけですが、生徒さんの中には遠方からY先生のレッスンに通っている人もいます。遠方の中には、本当に遠方で、他県からの人もいるわけで、そういう人たちは、この自粛期間中、レッスンに来たくても来れないという状況があったんだそうです。なにしろ、つい最近まで、県境は封鎖されていましたからね。

 なので、そういう遠方のレッスン生さんたちは、ようやく最近レッスンに復帰されたわけで、発表会の話もやっと聞いた状況なので、もしかすると、発表会の参加人数も増えるかもしれません。参加者が増えると(発表会の経費は割り勘なので)一人あたりの参加料が減るのでうれしいのですが、その分発表時間がタイトになります…が、今回は1人10分は確保してくれるという約束があるので、もう少し人数が増えるとうれしいなあと思ってます。

 さて、レッスンに入りました。

 まずはハミング練習や発声練習からです。前回より、レッスン室のレイアウトが変わりました。以前はピアノを挟んで、先生とは対面状態で歌っていたのですが、前回より我々は先生の背中側で歌っています。背中側で歌うと、先生の手元がよく見えるわけで、今歌っている音は、何の音なのか…なんて事も、ちょっと注意してみると、よく見えたりします。

 どうも、私の発声練習などは、フレーズによるみたいですが、高いGisか、Aまでを練習しているようです。結構、上まで攻めているんだなあって感じです。

 さて、今回の発声練習の目標は「音と音の間の音程を少し広めに取ってみよう!」でした。ん? つまり、いつもの私は、音程のとり方がやや♭気味って事?

 音程を少し広めに取るのは、技術的には、そう難しくはありません。ノドを十分に脱力して、息をしっかりと送れば、目標としている音程が楽に出るので、音程は少し広くなります。逆に、ノドに力が入っていると、目標としている音程に届かずにフラットしてしまう事も多く、結果、音程を広げようと思っても広がらないわけです。それくらい、ノドの脱力って大切だし、私はついついノドに力が入ってしまう体質ってわけだな(涙)。でも「ノドの力を抜きましょう」と言われるよりも「音程を広めに取りましょう」と言われる方が、結果は良いです。Y先生、教え上手!

 でもまあ思うに、ノドの脱力ができると、音程も安定するし、音程の精度も上がるし、高音も出しやすくなるし、聞きやすい声で歌えるし、良いことだらけなんだよね。それくらい、ノドの脱力は大切。その一方で、日本的(ってか邦楽的)な発声って、ノドにウンと力を入れて、声を詰めて歌うわけで、声楽発声って、我々のDNA的に真逆な発声なんだろうとつくづく思ってます。だからこそ、声楽発声を身につけるためには、しっかり先生について学ばないと難しいわけで、それを見様見真似で出来ちゃう一部の天才はともかく、多くのパンピーには、ほんと、西洋的な歌って難しいんだなって思う私です。

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2020年06月18日

虚栄心からは逃げられない

 声楽のレッスンのさらに続きです。次の曲は、プッチーニ作曲の「トゥーランドット」より「Non piangere, Liu!/泣くなリューよ!」です。

 この曲もリズムが難しいです。ただ、最初に2分音符が4つばかりピアノで叩かれますので、気を抜かずにしっかりと聞いていれば、テンポはつかめるので、気さえしっかりしていたら、何とかなるのです(…が、歌い出しの時は、アレコレいらない事を考えてしまって、イントロをなんとなく聞き過ごしてしまう私だったりします:汗)。

 メロディーに三連符や六連符が多用されていますので、そこは何となくではなく、きっちりとリズムを正しく歌う事。細かいところをいい加減に歌ってはいけないのです。音程は、常に高いところから声を回して取るようにする事。

 最高音がある“che non sorride piu!”は、出だしの“che”の発声に注意する事。次の“non”(ここに最高音Bがあります)を意識してしまい、つい“che”を発声する時にノドを上に引っ張りがちだけれど、それをやってしまうと“non”がBに届かない事になりがち。むしろ“che”の発声は、逆にノドを下に引っ張った方が良いのです。もちろん、次の高音に備えて、高めの倍音をたくさん出しておく必要はありますが、ノドはむしろ下に引っ張っておくのです。“che”でノドを下に引っ張り、それを保持したまま、次の“non”の前で、さらにノドを上に引っ張るのです。このやり方が最高音を楽に出せるやり方です。よく先生は「一度上に引っ掛けてから、下に引っ張る」という指示を出しますが、まさにこれがそうなのだなと思いました。

 次は、ドニゼッティ作曲「ランメルモールのルチア」の二重唱「Verranno a te sull'aure/そよ風にのって」です。今回は曲の後半部を歌いました。

 まず、この曲をどんなカットやバリエーションで歌うべきかですが、ひとまず、マリア・カラスがやったように歌う方向にしました。先生曰く「マリア・カラスがやれば、それが世界標準!」なんだそうです。ま、そうだよね。なので、マリア・カラスがカットした部分はカットし、マリア・カラスが歌わずに休んだところは休み、マリア・カラスが歌詞を変えた部分はカラスが歌った歌詞で歌う事にし、ちょこっとメロディを変えた部分もカラスがしたようにして歌う事にしたわけです。

 つまり、こんな感じ。


 この音源でのカラスのパートナーはディ・ステファーノだけれど、私的には彼ではなくタリアヴィーニの方を目指しています。

 ちなみに、最後の音は最高音Bだけれど(この音は、ここだけでなく曲中何度も出てきて厄介です)、最後だし、白音符だし、聞かせどころだし、だから歌う時につい虚栄心を発揮して、カッコつけて歌おうとして、ついついノドに力が入って、結果的に音程がフラットしてしまうわけです。それはもちろんダメなので、虚栄心を廃し、自分は高音を出すマシンであると思いこんで、虚心に発声しないとダメですよって言われました。ま、そりゃそうだね。でも私は人間なので、どうしてもカッコつけたがるんです。だってテノールだもん(笑)。

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2020年06月17日

“t”を外して練習

 声楽のレッスンの続きです。曲の練習です。先生から「ドイツリートはどうしますか?」という質問がありましたので、やってもよいが発表会に向けての練習を優先したいと伝えましたので、今回からは発表会に向けての練習って事で、シューベルトの「美しい水車小屋の娘」は、しばらくお休みです。ちょっぴり残念です。

 で、トスティ作曲の「L'alba separa dalla luce l'ombra/暁は光から」です。前回も注意された事を再び注意されました。

 とにかく、曲の出だしが難しいです。うまくリズムに乗って歌えません。しばらく歌っていると、やがてリズムに乗れるのですが、やはり曲の冒頭部は難しいです。本番では、イントロを長くするつもりでいるので、おそらく問題はないでしょうが、今は勉強なので、正式なイントロ(たった5拍)でリズムとテンポに乗って歌うことに慣れる練習をしました。なかなか、難しいです。

 歌詞を読み取って、声に色をつけて歌わないといけません。

 後半、高音が続く所は、焦ってアクセルを踏むことなく、こらえて楽に高音を出していく事が肝心で、アクセルを踏むのは最後の最後まで我慢をしなさいと言われました。もっとも、妻からは、アクセルを踏むと音程が少し下がる傾向があるから、最後もアクセルを踏まないままで歌ったほうがいいんじゃない?というアドヴァイスをもらっちゃいました。でも、高音を歌う時は、アクセルを踏んだ方が絶対気持ちいいんだけれどなあ…。

 最後の高音が含まれているフレーズ“il sole eter”の“eter”に高音Bが当てられているのだけれど、これをこのまま“eter”と素直に歌ってしまうと、声が詰まりがちで高音がスカッと出ない傾向があるそうです。で試しに“t”を外して“e-er”で歌ってみると、かなり楽に高いBが歌えます。確かに“t”は邪魔くさいなあ。これがあるだけで難易度が数段上がります。そこで自宅練習の時は“t”を外して練習をして、そこに徐々に弱めの“t”を加えるようにしていった方が結果が良さそうです。

 こんな感じで、発表会の練習を進めていますが、コロナは大丈夫でしょうか? 8月のほぼ末日付近に発表会を行う予定なのですが、いわゆる第2波がやってきて、また自粛レベルがあがってしまうと、私達の発表会が吹っ飛んでしまいます。

 あと、心配は、発表会後の打ち上げです。打ち上げは…少人数でのパーティーになるわけだから、今のような状況下では、もちろんできません。アウトです。今よりも、ずっとずっと状態が良くならないと行えません。しかし…打ち上げの無い発表会なんて、考えられないよね。うーん、打ち上げやりたい(熱望)。

 コロナ退散、早く以前のような日常生活が戻ってきますように(祈)。

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2020年06月16日

いかにパワーレスで歌うべきか

 声楽のレッスンに行ってきました。レッスン場所はいつもの会場(Y先生の別宅)でしたが、レッスン会場がちょっぴり模様替えされていました。部屋が大きな透明なビニルで2つに仕切られていました。これで先生と私達は接触したくてもできない…という状況になります。ま、接触する必要なんて全く無いんですけれどね。

 まず最初は、発表会のあれこれについて相談しました。一人の持ち時間は10分である事は確定となりましたので、私はまだ90秒ほどの余り時間があります(二重唱は妻と時間を折半します)。90秒なので、そのまま捨ててしまってもいいのですが、なんか勿体ないので、発声練習代わりの曲を、もう一曲歌う事にしました。それはイタリア古典歌曲で、ドゥランテ作曲の「Danza, fanciulla gentile/踊れ、優しい娘よ」です。この曲は短いし、テンポも速くて、声出しに最適ってわけです。発表会では高声版で歌います。

 知らない人のために、こんな感じの曲です。


 さて、レッスンです。いつもどおり、ハミング練習から発声練習をしました。今回の練習目的は、いかにパワーレスで歌うか、特に高音を力づくではなくテクニックで発声していくかという練習です。もちろん、声はパワーレスであっても、息はしっかり支えます。パワーレスで歌えば、当然、ノド周辺は不安定になります。その不安定さを回避するために、ついつい力づくで歌ってしまう私ですが、それではダメで、不安定さは息をしっかり支える事で回避します。

 ポイントは、息の支えと、クチ(ノド)の開きと、息の速度&量だと感じました。これら3つをバランス良く実行できた時に、楽に高音発声ができるような気がします。この感覚を体に叩き込む事が大切です。

 私の場合、息の支えが弱いのはいつもの事ですが、クチの開きというか、ノドの奥をどれだけ開けて伸ばすか…なのですが、これが全然できていないような気がします。できていない…と言うよりも、それを行うための筋肉を認識できていないって感じです。まだまだです。

 筋肉を認識するというのは、とても大切な事で、まずは認識できないと鍛えることもできません。逆に言えば、認識して意識をする事で、ようやくその筋肉を鍛える事ができるわけなのです。

 息の速度&量に関しては、音程が高くなるにつれ、息の速度は速くしないといけませんが、息の量は逆に減らしていかないといけません。息の量が多いと、高音が出ないだけでなく、ノドも痛めて、声が早く減ってしまいますので、注意が必要です。感覚としては、フルートで高音を吹く時の息…かな?って感じで吐いてます。声楽学習は、あれこれフルート演奏に役立っていますが、フルート学習が声楽に役立つことがあるとは思いませんでした。

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